タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪643号(2022年5月8日発行) 
日本習字教育財団 堀内教室 堀内 豊さんへ

【本紙】 習字はいつから始められたのですか?

【堀内】(敬称略) 40歳くらいからですね。元々は呉服関係の仕事をしていました。そして、30歳の頃に都内で独立して、呉服の販売を行っておりました。店を構えず神奈川、千葉、埼玉など広い範囲でセールスをしていました。しかし、年々呉服の需要が減ってしまい、それに比例して仕事も暇になり、時間を持て余し、昼間から遊んだり酒を飲んだりしてしまうような時期がありました。そんな私を見かねて家内が「何か好きなことでもやってみれば?」と言ってくれたのです。そこで、子どもも習字をやっていたということもあり、それなら習字でもやってみようかと思ったのです。字を書くこと自体は好きな方で、よく新聞の切り抜きをノートに書き写ししたりしていました。家内はそれを知っていましたので、私が習字を選ぶことは予想の範囲だったのかも知れません。最初の頃は仕事にするということではなく、本当に趣味の範疇でやっていましたね。

【本紙】 趣味のひとつで始められたのですか。どこかに習いに行かれたのですか?

趣味で書道教室に友達の輪写真

【堀内】 書道を始めたばかりの頃は都内にいましたので、都内の書道教室に通っていました。自分で言うのもなんなのですが、上達は早かった方なのではないかと思っています。教授の免許を取るのに結構な時間がかかるものなのですが、私は2年くらいで取れたのです。当時は遊びのような気持ちでやっていましたから。資格を取って、誰かに教えたいというのではなく、それを取得すること自体が楽しみのようなものでした。その後、都内では持ち家ではなかったので、平成元年に住宅を探す中で幸手に越してくることになりました。書道教室は最初から本格的にやるつもりはなかったのですが、初めは小学4年生と5年生の我が子とその同級生の4人で始めました。子ども達は都内で私と一緒に書道をやっており、上手だった事もあって、幸手に越してきて、すぐに書初めの代表になったりしました。それで、どこで習っているのか興味を持った子ども達がうちに来てくれるようになったのです。おかげさまで生徒数はじわじわと増えていって、4人から始めて30年ですが、一番多かったのはコロナ禍の去年、生徒数は100名以上となりました。火曜から土曜と毎日開いており、その中で時間割を決めて教えています。一人週1回1コマ2時間です。1時間で教えているところが多いと思いますが、1時間ですと道具を出したりしまったりする時間を含めるとあっという間に過ぎてしまいます。それで2時間としています。小学生から中高生まで続けている子も多く嬉しい限りです。文字は一生の宝物ですから。また、火曜と土曜の午前中が大人対象の時間枠で、20代後半から80代までと幅広い年齢層となっています。大人になってから字を習うのが恥ずかしいという方もいらっしゃいましたが、そんな方たちもずっと続けてくださっています。おそらく、書くことや上達していくことが楽しいのだと思います。

【本紙】 資格を取ったりするのですか?

礼儀も教える

【堀内】 子ども達は生徒部というカテゴリーで、8段まで取ると書道資格となって高校の内申書にも反映されます。8段になると特待生扱いとなり、無料で大人のカテゴリーのお手本が渡されます。そして今度は色々な書体のある大人の字を学んでいくのです。私の教室ではひとつの目標としてそこまで教えるようにしています。入会時、最初に本人のやる気や気持ちを聞く面接をするのですが、「8段まで取れれば、高校の内申書にも反映されるから、そこまでは辞めることのないように頑張りなさい」と話しています。また、途中で簡単に諦めたりしてはいけないということも常日頃から言っていますね。私の考え方は賞を取ることを目的とするのではなく、子ども達に読みやすく、美しく正しい字を教えることです。書道は字が上手くなるだけでなく、落ち着きが出たり、礼儀正しくなるという側面もあります。ですから、書くだけではなく、礼儀も教えるようにしています。家内とも「うちのいいところはそこだよね」という話はよくしていました。字も上手になって、落ち着きや礼儀も得られるのであればいいことだと思いますね。教え子達の中で、就職の面接において履歴書の字だけで合格したという子は何人もいます。それを報告に来てくれたことも嬉しいですが、字だけで人柄が認められたようなものですから、教えた甲斐があったというものです。

亡き妻の言葉友達の輪写真

【本紙】 字の上達と共に人柄まで作られるのですね。目指しているものなどありますか?

【堀内】 どうなんでしょう。もう72歳ですからね。3年前に家内を亡くしてしまっているのですが、その家内が一緒に盛り上げてくれたからここまでやってこられたと思っています。子ども達も「お母さん先生」と呼んでとても慕っていました。主な指導は私だったのですが、ちょっとした補助や小さい子の面倒などもよく見てくれました。その家内から「人様の子どもを預かるわけだから、しっかりと最後まで面倒を見てね」とよく言われました。だから、今はその家内の言葉を肝に銘じて、子ども達を8段合格までしっかりと導くことが目標ですね。

【本紙】 素晴らしい目標ですね。ご趣味で始めた書道がお仕事になりましたが、現在のご趣味などは?

【堀内】  趣味というほどのものでもありませんが、マレットゴルフというのをやっています。古河にゴルフ場が3つほどありまして、幸手の仲間と週3回ほど通っています。意外と長い距離を歩きます。6000歩~7000歩くらいになりますので、運動がてら楽しんでいます。ただ、マレットゴルフは月曜、水曜、土曜のお昼から始めて、3時までには帰ってこないといけません。週に5回の書道教室がありますので結構忙しかったりするのです。(笑)そのほかに太極拳も楽しんでいます。

【本紙】 メリハリがありますね。では、お友達をご紹介ください。

【堀内】 大人の教室に通ってくる中村由比さんを紹介します。数年前にさくら観光大使を務めていた方です。

【本紙】 楽しそうですね。では、お友達をご紹介ください。

【堀内】 ありがとうございました。これからも生涯学習の輪を広げて下さい。(堀内さんの教え子は1,000名近くになるそうです。教え子の何名かは幸手市内で習字教室を開かれ、ご長女は加須で習字教室を開いているそうです。習字の魅力は奥深そうですね。)