タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪655号(2022年11月6日発行) 
幸手小学校校長 森 祥一さんへ

【本紙】 山内さんとのご関係は?また、教職を目指したきっかけなどありますか?

【森】(敬称略) 妻も教職にいますが、山内さんのお母さんも教職で、同じ職場で教鞭をとった間柄です。先生になろうと思ったのは、私には6歳下の妹がいるのですが、幼い時から妹を含め小さな子供達と遊ぶ機会が多く、私自身もそれが好きなところもありました。また、小学校卒業の時まで草加に住んでいたのですが、草加では野球と陸上をやっていました。中学進学の時に幸手に越してきたのですが、野球を続けるか、それとも陸上を始めるか悩み、最終的に陸上をやることにしたのです。そして、高校卒業後の進路選択で、将来なにをしようかと考えた時に、子供たちと遊ぶことが好きだったこと、中学からずっと陸上競技をやっていて、運動も好きでしたので「体育の先生になろう」と教職の道に進む大学を選びました。高校の前半までは走り幅跳び、後半から大学ではやり投げを専門としていました。走り幅跳びでは残念ながら良い成績はあまり取れませんでしたが、やり投げでは、大学3年生の時に関東インカレで6位入賞しました。専門教科は体育になります。

【本紙】 教員免許を取って、最初の赴任先はどこの学校だったのですか?

新任の担任

【森】 新任としては、久喜の青葉小学校で6年間お世話になりました。当時は1000人規模の大きな学校で、そこで4年生の担任を任されました。新人でしたから苦労なども色々とあったのかもしれませんが、今から振り返ってみると勉強よりも子供たちと思いっきり遊んでいたという印象が強いですね。その後、久喜の太田小学校で9年間、白岡の菁莪小学校で6年間、白岡東小学校で2年間と4校を経て、白岡の教育委員会に4年間お世話になりました。教頭になる時に幸手の香日向小学校に赴任しました。そして、新任校長になるときに長倉小学校に赴任し、その後、幸手の教育委員会で4年間お世話になり、現在に至っております。

【本紙】 教育委員会に二度在籍されたのですね。学校現場とでは環境が違いますよね。どのような印象でしたか?

子供と大人の世界友達の輪写真

【森】 最初の白岡市教育委員会は、まったく別の職場という印象でした。今までは子供たち中心の世界でしたが、大人中心の世界に変わったという感じです。45、46歳の頃で急な環境の変化でしたので、半年位は慣れない生活が続きました。少子化が進み始めた頃だと思います。学校にいた時はその中だけ見ていれば良かったのですが、教育委員会に入ると市全体の教育を見ないとなりませんでした。市内の学校にはそれぞれ特色がありますから、市の教育行政の重点を踏まえ、出来る限りそれぞれの学校の良いところを伸ばし、子供たちに力をつけさせるような施策を考えてきたつもりです。そして、現場に戻ることになりましたが、子供の世界は、日々なにかしらの変化がありますから、そういった点では非常に楽しいですし、同時にやりがいもありますね。

【本紙】 幸手小学校としてチャレンジされていることはありますか?

4つの心

【森】 私が本校に来てから「4つの心を育てよう」を目標として掲げています。「つよい心」「やさしい心」「いのちを大切にする心」「考え、律する心」です。この4つの心を育てるプロジェクトとして「花花大作戦」というものがあります。全児童283名で一人一鉢の花を育てて幸手駅前や今後は商店街にも飾らせてもらえればと思っています。これらは地域との繋がりを強めてきたご縁で、昨年度に幸手のロータリークラブさんと繋がる機会があり、その関係で幸手駅前に育てた花を飾らせてもらっています。その他に学力向上と健やかな体のプロジェクトにも取り組んでいます。学力向上では基礎的な力をしっかりと身につけさせて、それを活用する力や表現する力というものをさらに身につけていくというのが本校の課題のひとつでもあります。文章を読んで理解する力として読解力がありますが、本校の研究課題として読解力・表現力の向上にも取り組んでいます。一昨日の4日に市の教育委員会、市の教育研究会の委嘱3年目の研究発表会を行いました。

【本紙】 テーマは担当の先生が考えるのですか?

一歩踏み出して友達の輪写真

【森】 そうですね。児童の実態を踏まえ、学年や学校全体で考えていきます。本校の場合は、子供にとっての魅力あるゴール決めて、そこから逆算して授業を進めていき、「自ら学び続ける子」の育成に迫るという研究を進めています。例えば、「説明名人になろう」というゴールから2年生がおもちゃ作りのマニュアルブックを作って、それを1年生が読んで実際に作ってみるという学びです。その為にも読解力というものが必要になってくるのですね。読解力とは情報収集をして、それをどう選択して、そこから必要なものをどう取り入れていくか、と私は考えています。

【本紙】 子供たちに望むことはありますか?

【森】 子供たちには、失敗を恐れずに様々なことにチャレンジしてほしいと思います。とても明るくて素直でいい子ばかりですが、もう一歩を踏み出せばもっと伸びるのではないか?と感じます。子供だけではなく、保護者も同様で、「学校便り」の巻頭部分に保護者に向けて「このようなところを心がけてはどうでしょうか?」という内容を毎月載せています。子育てに悩まれている保護者の方も多いですので、一助になればと思っています。

【本紙】 ご趣味などは?

スポーツ観戦

【森】 昔みたいに体を動かすことは少なくなってしまいましたが、逆に様々なスポーツを観戦するようになりました。コロナ前にはよくラグビーの試合を観に行っていました。息子が高校の時に応援団の団長を務めており、と言っても当時応援団は下火だったようで息子の学年は団員が2人だけでした。だから団長になれたのかなとも思いますが、2人きりで下の学年の子たちをまとめなければならないのは苦労があったのではないかと思います。元々はその息子を見に試合場に足を運んでいたのですが、気が付いたらラグビー観戦が好きになっていました。また、夏季や冬季の長期休業中には妻と近場に旅行に行ったりしています。

【本紙】 では、お友達をご紹介ください。

【森】 PTA本部役員をやってくださっている菅井里輝さんを紹介します。

【本紙】 ありがとうございました。益々のご活躍を祈念申し上げます。(幸手小学校は市内で一番歴史のある小学校で、昨年150周年を迎えたそうです。校是は「徳智修開」、森校長先生ご自身は「謙虚にひたむきに」を心がけるようにしているそうです。)