友達の輪657号(2022年12月4日発行)
(株)ケーアイロジ代表取締役 稲垣 和也さんへ
【本紙】 運送業とご紹介いただきましたが、こちらのお仕事はいつから始められたのですか?
【稲垣】(敬称略) 独立したのが去年の9月になります。独立する前も同じ運送業に就いていました。21歳の頃ドライバーとして就職しました。誰でも出来る仕事とまでは言いませんが、手っ取り早くそれなりの給料が貰える仕事ということで運送会社を選んだのです。最初は4tトラックから始まって、のちに大型免許を取得して、それから10数年はドライバーをやっていました。その後、ドライバーから内勤に回るきっかけがあったのです。ドライバーと内勤だと仕事が大きく違いましたね。ドライバーという職種ですと、どうしても視野が狭くなってしまって、自分が一番忙しいと思ってしまいがちです。内勤になって、60人も70人も部下が出来ると全体のバランスを見ながらやっていかないといけません。こっちからすると効率が良いと思う動きでも、ドライバーからすると効率が悪いことをしているという、現場と事務所のギャップを感じました。ドライバー経験がないと見えなかったことも多いので、そこを経験出来たことは後々良かったです。
【本紙】 独立しようと思ったきっかけはなんですか?
物流の流れ
【稲垣】 内勤に入って色々な仕事をこなしていましたが、社長がやっていることとそう大差のないものに感じたのです。そこで、自分で物流会社を興してもいいのではと考えました。本社は幸手におきましたが、物流の拠点はいろいろリサーチして、古河市を選びました。この地は関東の中心に位置していて、物流的に見ると北にも南にもどちらにも行きやすいのです。実は物流の流れというものがあって、北関東で物を作って首都圏に送るということが割と多いのです。この周辺には工場が多いこともあります。それで、この地域で生産、製造された出荷物を千葉・神奈川・東京・埼玉に配送するのです。ですから、どの県に行くにも古河市がベストだったわけです。また、当社は一般貨物と呼ばれている、温度管理のない荷物を運んでいます。そして、関東地方中心の物流をメインとしており、遠くまで行ったとしても神奈川の小田原くらいです。実は私が物流業界に入った15年くらい前ですと、長距離は単価も非常に良かったのですが、今は単価も安くなってしまい、燃料費の高騰もあって割に合わないというのが現状です。それで、関東中心に絞っていることもあります。
【本紙】 物流というと休みなく動いているイメージですが、お休みなどはあるのですか?
独立を応援
【稲垣】 日曜はお休みではありますが、祝日は普通に動いていますね。よく、物流管理は昼夜問わずという感じに思われがちですがですが、ここにいる時間はだいたいは9時~17時です。あとはパソコンさえあれば自宅でも出来る仕事ですので自宅で仕事をやったりしています。茨城営業所では10時から事務員さんが1名と、私の妻が経理をやっています。おかげさまで独立してから1年と少しですが、年商としては来年5億くらいにはなると思います。ここまで成長できたのは、前の勤め先で私を懇意にしてくださったお客様が、私の独立を応援してくれ、そのまま一緒についてきてくれたのです。その恩恵が非常に大きいです。前の会社からはお客さんを持っていかれたということで疎まれてはいるとは思いますけど。
【本紙】 人の繋がりは大切ですね。それ以外は順風満帆でしたか?目標はあるのですか?
再来年に何か
【稲垣】 ありがたいことですね。それから、特に苦労した感じもなかったですね。今までなんとかなってきたところがあるのですが、それもあって、あまり悲観的になることもなく、何か嫌なことがあったとしても、それは一瞬で終わることなんだろうと思っているのです。もしかしたら、忘れてしまっているということもあるのかもしれませんが。(笑)目標ですか。年商で言えば、今の規模だと7億くらいが限界なのではないかと思っています。以前の仕事だと、配車業務とマネジメントだけでしたが、現在は自分の会社の資金繰りを含めたお金の計算もしないといけません。その上で、来年を頑張って銀行から融資を受けられるようになれば、再来年辺りから違うなにかをやれればいいなという考えはあります。私は性格的に現状維持という事が嫌いなのです。どうせやるのなら、疲れるまでとことんやろうという気持ちです。資金が潤沢に回り出した時が一番のチャンスなので、そこで行動を起こせないようだと駄目だと考えています。
【本紙】 リフレッシュや息抜きはどうされているのですか?
ストレス発散
【稲垣】 ゴルフに行ったり、家族とキャンプに行ったりしています。ゴルフは夏場などは、朝4時30分くらいの早朝スルーに行って、その後9時や10時に事務所に来て仕事ということもよくあります。夏場であれば、月に10回くらいはゴルフに行っていますよ。ストレス発散にもなりますし、スルーなら仕事も出来ますから。とは言ってもベスグロで85、平均すると90台くらいのゴルフになります。一番楽しいレベルかも知れません。また、昔からキャンプをやっていますね。富士山の麓や、夏場なんかは標高が高いところが涼しいのでそういったところによく行きますね。まとまった休みが取れない仕事ですので、ほとんど一泊二日です。仕事柄、1日に200本を超える電話が掛かってくるのです。何かをやっている時に、電話や他の用事で中断されてしまうと、人間はかなりストレスになります。キャンプはそういったものから解放されるのが魅力のひとつです。あと、たき火ですね。たき火をやりにキャンプをしにいくようなものですよ。お酒を飲みながら、たき火の火や音を聞くのが心地いいのです。でも、今年は忙しかったのでほとんど行けませんでした。もう今年は残り僅かで難しいと思いますので、来年の4月くらいに行ければいいと思います。
【本紙】 ケーアイロジという社名はご自身のイニシャルですか?
【稲垣】 そうですね。あと、字画を調べた時にこの会社名が一番良かったのです。絶対的な信頼とまでは言いませんが、姓名判断も多少気にします。
【本紙】 運も実力と言いますから、では、お友達をご紹介ください。
【稲垣】 幸手市内で流星堂という居酒屋を経営している同級生の片山隼人さんを紹介します。
【本紙】 ありがとうございました。目標に向かってチャレンジして下さい。
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