友達の輪658号(2022年12月18日発行)
FOOD☆BAR 流星堂店主 片山 隼人さんへ
【本紙】 こちらのお店はいつオープンされたのですか。また、流星堂という店名の由来は?
【片山】(敬称略) 4年前になります。店名は同じですが、以前は違う場所で営業していました。ここは移転を繰り返しての3店舗目になります。個人的にはバーと言っているのですが、カラオケのある居酒屋と思ってもらえればいいと思います。店名ですが、飲食業を始める前は9年ほどホストクラブで働いていました。その時の源氏名が流星でそこから取りました。
【本紙】 ホストクラブにはどんなきっかけで入ったのですか?
大宮から札幌
【片山】 19歳から28歳までホスト業をやっていました。大宮で5年、新宿歌舞伎町で1年ちょっと、札幌すすきので3年程と、各地で働いていました。この業界に入ったのは、高校卒業後の進路を考えている時、女の子のいる職場がいいなって思っていて(笑)、そんな時にテレビ番組でホストクラブの特集をやっているのを観て、「お酒が飲めて女の子の隣にいて、さらにお金が貰えるなんて最高じゃないか」と思ってしまったのです。それで、ちょうど20歳になる頃、大宮のホストクラブに就職したのです。札幌に行ったのは、大宮のお店がすすきのに系列店を出す時、そこに入るキャストとして声が掛かったのです。
【本紙】 お酒に強くないと出来ないですよね。勤めてみていかがでしたか?
【片山】 最初は見習いでしたが、それでもホスト業は高収入でしたね。シャンパンなどを飲むよりも一本80万、90万もするような高級ボトルを入れてもらった方がお店としてはいいわけですよ。さらに、本当に売上げが欲しい時などは、メロンを半分に切ってその中にブランデーを混ぜて一気に食べてまた。次のブランデーメロンをオーダーしてもらうというのもあり、私を含めて、従業員みんなで協力して食べるのです。大宮から始まって札幌すすきのまでの9年間で、最高月収は350万円の月もありました。貰える額も多かったのですが、サプライズでプレゼントを用意したり、仕事での支出も多かったですね。
【本紙】 大変な仕事ですね。体を壊しませんでしたか?なぜ辞めてしまったのですか?
地元にUターン
【片山】 急性アルコール中毒にはなりませんでしたが、どこか調子がおかしいな、ということは多々ありました。辞めようと思ったのは28歳の時で、自分を指名してくれるお客さんが減ってきたなと感じるようになったのです。また、今まで自分がやってきた仕事が不思議なことに楽しくなくなってきたのです。そういう事が重なって、お店を辞めて実家に帰ろうと思ったのです。そして、地元に戻ってきてリフレッシュしながら、ずっと飲食業に関わってきていましたので、いずれは自分でもお店を持ちたいと漠然と考えていました。ある時に良く飲みに行く居酒屋のママさんが「お店を畳むから、良かったらあとをやってみる?」と言われて始めたのがきっかけです。お酒を提供しながら、自分もお客さんも楽しい空間が作れればいいなと飲食店をスタートしました。
【本紙】 お店のコンセプトは?スタッフなどは?
一人で切り盛り
【片山】 コンセプトというほどのものではありませんが、小洒落た雰囲気のお店にしたいと思っています。特にこだわったようなお店ではなく、普通の居酒屋ですのでふらっとやってきて飲んでいただければうれしいです。お酒の種類もビール・日本酒・ハイボール・ウィスキー・焼酎と基本的なところは押さえています。食事メニューも色々とありまして、お勧めは鳥丸々一羽を使った唐揚げです。当店は日曜のみ休みで、営業時間は18時~24時となっていますが、最終はお客様の残り具合で前後する場合もあります。平日は私一人でやっていますが、週末のみアルバイトに入ってもらっています。来店されるお客様の層も20代前半、30代後半くらいの若い方が多いですね。18時~21時までの間は「せんべろ」コースがありまして、好きなドリンク3杯と小鉢一品で千円です。「せんべろ」で幅広い年齢層のお客様にもご来店いただきたいと思っていますが、コロナもあって思うようにはいかないですね。天神神社並びの空手道場の一階にテナントで入っているのですが、看板が目立たずお店がやや分かりにくいのかもしれませんね。これを機会に年末年始、お立ち寄り頂けるとうれしいです。
【本紙】 年末はいつまで営業ですか?忘年会なども出来るのですか?
【片山】 30日まで営業します。忘年会、新年会は大歓迎です。他に女子会をお一人2千円から受け付けています。カラオケも1グループで千円ぽっきりです。また、それとは別に貸し切りもやっています。貸切については週末などもありますのでご相談ください。
【本紙】 これからの目標などありますか?
妻と子どもの為
【片山】 コロナや物価高など時代が時代ですので、飲食業だけでは不安ですね。なにより、妻と子どもを養わなくてはなりません。自分から積極的に動き出して色々なことをやっていかないと厳しいかなと感じています。それで、不用品回収のようなビジネスをやってみたいと計画しています。実はコロナでお店を開けられなかった時期に不用品回収のバイトをしたことがありました。不用品を回収しても手数料が頂けますし、その中からまだ使えるものがあれば、リセールして売上になるのです。私は都内を回っていたのですが、港区とかですとタワーマンションからまだまだ使えそうな空気清浄機や家電を引き取ることが多々ありました。まさに、ところ変われば品変わるですね。そして、不要品売買には古物商の資格が必要ですが、実家の親が持っているので、やってみようと考えています。
【本紙】 休日などはなにかされているのですか?
【片山】 私一人でなにかをやるというよりは、家族一緒に出掛けることの方が多いですね。最近は子供が色々と指さして好奇心も出てきていますので、動物園や博物館に行くことが多いです。
【本紙】 やさしいお父さんですね。では、お友達をご紹介ください。
【片山】 しまながし店長 穂積 暁さんを紹介します。
【本紙】 ありがとうございました。これからお忙しい年末年始ですね。頑張って営業して下さい。(片山さんはサッカー元日本代表の前園選手によく似ていて、小学・中学・高校とポジションはキーパーでサッカーをやっていたそうです。日本代表はPK戦で惜敗しましたが、キーパーはゴールされてしまったら自分のせいだ、というプレッシャーを常々感じてプレーされていたそうです。)
FOOD☆BAR 流星堂幸手市中1-15-25Crossビル
TEL:0480-38-9007
営業時間:月~土 17:00~23:00 日曜日 15:30~23:00