タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪661号(2023年2月5日発行) 
Chainon YAZAWA 代表 木下 明日香さんへ

【本紙】 フォトグラファーとご紹介いただきましたが、どのような写真を撮っているのですか?

【木下】(敬称略) ニューボーンフォトといって、生後14日までの新生児の赤ちゃんを対象として撮影しています。アメリカ・オーストラリア・ヨーロッパが発祥で、退院したらスタジオへ撮影に行くのが一般的です。日本でいう、お宮参りのような位置付けの文化です。「ポーズド ニューボーンフォト」と「ライフスタイルニューボーンフォト」とあるうちの、私はポーズドニューボーンフォトを撮影しております。

【本紙】 この仕事をやろうと思ったきっかけはなんですか?

ウェディングプランナーから

【木下】 前職は西大宮の結婚式場で、ウェディングプランナーをやっていました。出産と引越しを機に退職しましたが、大好きな職場でした。子供達も成長して幼稚園に通い始め、自分のやりたいことを考えました。子供達の習い事など、自分の仕事の関係で制限させたくない。と思うようになり、子供達が幼稚園に通っている時間帯で完結できる仕事をしたいと考え始めました。そこで主人が「写真が好きなんだから、それを仕事にしてみたら?」と提案してくれました。ただ、ブライダル時代に、沢山のプロフォトグラファーの方々を見ていたので、自分がすぐに同じ土俵に立つことはできない・・・。と感じました。なぜなら皆さん経験を積み、学び、長い時間努力してきている姿を見てきたからです。当時はオートモードしか使ったことがないですからね、カメラを構えればカメラマンと名乗れるわけでないですよね。しかし、その方々がまだ踏み入れていない分野があったのです。それが「ポーズドニューボーンフォト」です。生後まもない赤ちゃんの柔軟性を用いて、ポージングを作り、撮影をするジャンルです。私はここを極めようと決意しました。

【本紙】 どうされたのですか?

恩師と出会う友達の輪写真

【木下】 ご活躍されているニューボーンフォトグラファーの方々が、どのように学ばれたのかを調べました。どこで?誰から?素敵だな、と思うフォトグラファーさんにメッセージを送ると、皆さん親切に教えてくださりました。すると、不思議なことに必ず一人の方に辿り着くのです。それが私の恩師、師匠のhideニューボーンフォトグラファーさんです。福岡を拠点に、全国出張撮影されています。私がきちんとプロの方に教わろうと思った理由は、写真を仕事としていく上で「ママでも撮れる写真では意味がない」と思ったからです。ニューボーンフォトは、知識や安全性が求められます。例えば、ポーズドニューボーンフォトの中でも印象強い、赤ちゃんが頬杖をついているポージング。決して、赤ちゃんから手を離して撮影している訳ではありません。大人が手で赤ちゃんを支えた2枚の写真を、合成して安全に撮影しています。このような知識がないまま、見よう見まねで撮影したら・・・危険ですよね?なので、お金や時間がかかっても、学ぶことは大切だと思います。そこで、アルバイトで1年半かけて費用を貯めて、日本のニューボーンフォト第一人者であるhideさんのマンツーマンレッスンを申込みました。研修は福岡までいってきました。本来、2日間のマンツーマンレッスンですが、1日追加してカメラの知識から編集までみっちり3日間学んできました。埼玉へ戻ってから、本当に1人でやっていけるのか不安でしたが、自宅でも練習できる動画を送ってくださったり、マネジメントの指導もアドバイスしてくださいました。活動を始めてからも熱心にフォローしてくださり、とても感謝しております。

【本紙】 初の仕事はどうでしたか?

撮影から編集

【木下】 やっと撮影させていただけたのは、研修から3ヶ月後のことでした。この活動を知ってもらえるまでが、やはり大変ですよね。チラシを作り、近隣の産婦人科「ワイズレディスクリニック」さんに内容を説明してチラシを置かせていただいたり。コロナ禍のこの時代、お話を聞いていただけるだけでも、とても有り難かったです。電話口で断られることの方が、当たり前に多いですからね。やっと頂いた初撮影は、とても緊張しましたが教わったことを実践できて楽しかったです。赤ちゃんも、とっても可愛くて。機材も沢山あり、1人で搬入搬出を行います。大変ですが、可愛い赤ちゃんや「可愛い~。」と眺めているご両親を見ていると、頑張れます!あの温かな時間がやりがいでもあります。ニューボーンフォトは、編集も丁寧に行います。乳児湿疹や薄皮、引っ掻き傷なども綺麗に修正していきます。1枚あたりの編集に沢山の工程があり、仕上がりまで時間がかかります。子供達が夏休み中は、日中は作業できませんので、寝かしつけた後に夜な夜な編集を進めていました。有難い事に、8月はとても忙しかったです。それでも、撮影させていただけることが嬉しかったです。

【本紙】 これからやってみたいことはありますか?

幸せを繋ぐ友達の輪写真

【木下】 今後は、ニューボーンフォトを撮影された赤ちゃんとご家族様に再会できるような、撮影会もできたらと思っております。そして、飾りたいと思っていただけるような写真を残していきたいです。また、産後のママさんのケアについても学びを深め寄り添っていきたいです。出産において、女性に必要なホルモンのほとんどが出ます。気持ちが不安定になりやすいのです。慣れない町での子育て、ご実家が近くないママさんもいらっしゃいます。そんなママさんたちへ、少しでも安心材料になるような発信や関わりを持っていきたいと思っております。同じ業界でお仕事を頑張られているママさん方とも、競い合うのではなく「高め合える、助け合える」そんな自分でいたいと思います。結びに、シェノンヤザワの「Chainon」はフランス語で「幸せを繋ぐ」という意味があります。ウェディングプランナーだった私が、ニューボーンフォトグラファーを目指した理由にも、ご結婚式のお手伝いをさせていただいたご家族様に、いつかまた巡り会いたいという思いもありました。ヤザワは旧姓ですが、途絶えてしまう矢澤の名を残したい思いと、両親へ感謝の気持ちを込めて屋号に入れました。少しでも、Chainon YAZAWAを知っていただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。

【本紙】 ママは出産まで大変ですものね。では、お友達をご紹介ください。

【木下】 そば処「つるや」の3代目でご活躍中の槇島元太さん・ひかるさんのお2人を紹介いたします。

【本紙】 ありがとうございました。素敵な写真に期待しています。 (木下さんは紹介者の中川さんと学校、学年は違うそうですが、少女バレーや、同じ塾で親しくなり、中川さんが目標に向かう姿に憧れもあり、こんな女性になりたいという気持ちがあったそうです。友人からの刺激はいいものですね。)

Chainon yazawa
Mail chainonyazawa.photo39@gmail.com
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