タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪672号(2023年7月23日発行) 
JA埼玉みずほ農産物直売所生産者協議会会長 内藤 健司さんへ

【本紙】 生産者協議会はどのようなことをなさっているのですか?

【内藤】(敬称略) さくらファームが出来ておかげさまで10年が経過しました。さくらファームはJA埼玉みずほの会員で農業に従事されている方が、生産者協議会に所属して生産物を出荷する所です。協議会の会員数は数年前まで220名ほどいました。しかし、生産者の高齢化に伴い、現在は197名に減ってしまいました。平均年齢は75歳位(?)になるかと思います。高齢化は今も進んでおり、最年長の方だと93歳になります。

【本紙】 93歳はお元気ですね。農業は後継者不足とも言われていますね。

後継者不足

【内藤】 それは農業に限らないと思います。どこもかしこも後継者不足の問題を抱えています。同様にさくらファームの一番の課題は後継者になってくると思います。さくらファーム10周年から20周年に向かうわけですが、残念ながら協議会に新入会される人がいません。後継者不足の理由の一つに農業の厳しさがあるのかとも思います。農業は夏の暑い日も、冬の寒い日も関係なく一年中休みなく野菜や米の管理をしなくてはいけません。それらを乗り越えて出荷まで管理していくのは、一般的に見てもかなりきつい仕事だと思います。また、出荷したものが必ず売れるとも限りません。夏野菜で言えば、他の農家も同じようなものを作って出荷しているわけですから、市場が飽和状態になってしまうのです。その中で売れ残ってしまったら、それは持ち帰りということになります。私自身も売れ残りの経験も多々あります。ただ、その野菜を処分してしまうのはもったいないので、ダンチでランチに提供しているのです。とても喜んでもらえるので、自分では賄いきれないお米や野菜をダンチでランチに寄付しています。

【本紙】 ダンチでランチの石森さんも本当に助かっていると仰っていました。内藤さんはどんな野菜をメインに作っているのですか?お米も作っているのですか?

現職退き7年目友達の輪写真

【内藤】 私も石森さんに協力をしてもらい、子供たちに枝豆やとうもろこしなどの収穫体験をさせてあげることが出来ました。子供たちは意気揚々として収穫していましたよ。私が栽培しているのは、だいたい30種くらいの野菜になります。今の季節は、とうもろこしや枝豆、ピーマン、ナスなどの夏野菜になります。とうもろこしは朝採りですから、私の場合は朝4時にはもう畑にいます。とうもろこし500本箱詰めという注文が入ったときがありましたが、そのときは深夜2時から畑に入って仕事をしていました。味が落ちてしまう以上、取り置いておくことは出来ませんから、可能な限り、お客さんの手に渡る野菜の品質は同じようにしたいと考えています。だからこそ、出荷する分はほぼ同時に収穫するように心がけています。手に取ってもらったものは、すべて当たりという気持ちで常にやっています。現職を退いてから7年目になりますが、私個人の売上という点では右肩上がりで収益を伸ばすことが出来ています。お米は自分の家で食べる分だけ作っています。余った約1ヘクタールの農地は他へ貸しています。

【本紙】 以前はどこにお勤めだったのですか?

土に触れる機会

【内藤】 37年間教師で最後の4年間は学校長を務めていました。現職中でしたが、長期休業を利用し、子供たちに色んな経験をさせたいと思い、野菜の収穫イベント、餅つき大会などもやりました。他にもバーベキューやスイカ割りなどもやりましたね。子供はもちろんのこと、その保護者も喜んでいるのを見るのが好きなんです。小学生以下のお子さんをお持ちの保護者を対象にして、自分の畑の一部を使って、栽培体験ということをやったこともあります。今は土に触れる機会も少なくなってきていますから、そういう体験も重要だと思いますね。コロナ禍で行き来が難しくなっていますが、現在も越谷、幸手、吉川から来てもらって、農業指導もやっています。メインだった子供はもう卒業してしまったのですが、その親が今でも来てくれています。また、地元の八代小学校でさつまいもの植え付け指導もしています。

【本紙】 農業に興味を持ってもらえるといいですね。

地域に貢献友達の輪写真

【内藤】 農業に興味を持ってもらうというのも大切ですが、それ以上に取れたて新鮮野菜の美味しさというものを味わってもらいたいというのがありますね。

【本紙】 社会教育委員もやられているそうですが、どのようなお仕事ですか?

【内藤】 社会教育委員は簡単に言うと学校教育以外の教育です。委員は10人いますが、全員が地域に係わっています。私の様に農業だったり、高齢者対象の健康体操、子育て支援、防災教育などで皆さん活躍しています。その10人で取り組むテーマを決めて、市民が健康で充実した生活ができるための方策を考え、具現化をめざしている役職だと考えています。

【本紙】 ご趣味はありますか?

【内藤】 今は忙しくてできていませんが、マラソンです。フルマラソンは9回完走しています。大学在学中は箱根駅伝4連勝中の大学で、校内予選で6区を走りました。ビリから3番目でした。37歳のときに全日本マスターズ陸上大会に出場し、400mハードルで優勝、日本記録でした。70歳になったらまたフルマラソンに挑戦してみたいと思っています。

【本紙】 70歳の挑戦、楽しみですね。では、お友達をご紹介ください。

【内藤】 社会教育委員・副委員長の藤原徹也さんを紹介します

【本紙】 ありがとうございました。これからも地域の子供たちに農作物の収穫など楽しい体験をご提供ください。(さくらファームは権現堂に隣接しており、水仙、桜、アジサイ、曼殊沙華と年に4回、花にまつわるお祭りをやっています。その季節は混みあいますが、常に新鮮な農産物を販売していますのでぜひ立ち寄ってくださいとのことです。)

JA埼玉みずほ農産物直売所
さくらファーム
幸手市内国府間67-1
幸手市北公民館向かい