タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪673号(2023年8月6日発行) 
幸手市社会教育委員会議 副議長 藤原 徹也さんへ

【本紙】 社会教育委員は何年くらいやられているのですか?

【藤原】(敬称略) 約20年間になります。最初は青少年育成に関わって、幸手市の犯罪防止などの啓発をやっていました。青少年というとだいたい25~6歳くらいまで含まれるのですが、パトロールや配布物にて市民の皆様に見守りをお願いしたり、部内での啓発を行ったりします。その後、「社会教育もやらないか?」と誘われ、当時はそれが何なのかも分からずに、その話を受けてしまいました。

【本紙】 スタートはそういうところからだったのですね。

【藤原】 そうですね。ただ、子供に関わったという点で言えば本当のスタートは学童保育だったのかもしれません。学童保育の連協会長という役職を仰せつかって、学童保育全体を見守っていたのです。その学童保育を交代したときに、青少年育成もやってほしい、と頼まれた経緯です。

【本紙】 青少年育成というと幅広いですが、最近は危険な闇アルバイトも多いように感じます。ネットアドバイザーもされているそうですね。

【藤原】 県ネットアドバイザーは県内の小中学校へ派遣され児童・生徒及び保護者にインターネットの活用法や、いじめ問題、有害サイトなどについての講義をさせていただいています。幸手市としてはまだそこまではやっていませんが、個人的にネット犯罪について調べて、得た情報交換会などを行っていました。幸手市の中に青少年問題協議会を始め様々な組織がありますが、その中で問題点の討議もやっていました。

【本紙】 お仕事は何をされているのですか?

叔母のラジオ

【藤原】 印刷とデザイン・PCの修理、販売になります。平成7年からやっています。実は元々は富士通のエンジニアでして、それから自転車製造、印刷と私個人の興味が移った方向へ転職をしてきました。私は昔からメカが好きで、子供のころにはゲルマニウムラジオを作ったり、逆に仕組みを知りたくて叔母の新しいラジオを分解して部品にマイクを付けて拡声器にして怒られたこともありました。自転車もモーターなどを使わず人力で動くメカニズムに興味を持ち、最初は自転車の製造工場に就職して、それから自分で自転車の会社を立ち上げ、大手自転車メーカーの組み立てをやっていました。自転車をやっている頃から印刷に興味を持ちました。大学時代の友人がエプソンに勤めていて「新しいプリンタが出来たから使ってみないか?」と声をかけられ、そのプリンタで、透明の名刺などいろいろな名刺の印刷をして販売を始めたのです。当時は、プリンタで名刺を印刷することが出来なかった時代です。それが楽しくなってきて、本格的に印刷を仕事にしたのです。今は各学校の広報誌を請け負っていますし、最近の仕事ですと幸手の夏祭りと高野台の祭りのポスターも手がけました。

【本紙】 これからやってみたいことはありますか?

幸手の防災友達の輪写真

【藤原】 「幸手の防災を進める会」の推進です。この会の前身は防災ハートフルですが、まだ立ち上げたばかりで理事会の5名のみです。ゆくゆくは市民の3分の1は取り込んでいきたいと考えています。年会費はかかりませんし、会の中に健康増進や防災など色んな部会がありますので、自分に合った部を選んでいただけます。各部会には元消防士や栄養士など、その道のプロがいらっしゃいます。私は防災士の資格を持っています。防災士は災害に関する啓発活動や有事の際のお手伝いをします。今週の9日、10日に社協と連携して「楽しく学ぶ災害への備え」講習を行う予定です。防災というと災害防止ばかりに目がいきがちですが、それだけではありません。

【本紙】 災害に関する危機感は普段から持っていないとダメですね。

【藤原】 そうですね。私たちだけではなく、市民の皆様にも意識を持ってもらわないと防災というものは成り立ちません。前身の防災ハートフルの時は市内外で講習会をしていましたので、同じように幸手市内でも多く講習会を開いていきたいと思っています。一昔前だと地震があった際は机の下に隠れるというのがありました。これも間違いではないのですが、最初に机の下に隠れてしまうとそのまま逃げ道がなくなってしまうという可能性もあるのです。まずは戸を開けて逃げ道を確保することが重要になってきます。あとはその地震の程度によって、隠れた方がいい場合もありますし、一目散に逃げた方がいいという場合に分かれます。また、通電火災というものもあります。電気ストーブなどがつけっぱなしの状態で停電し、復旧した際に火災が発生してしまう場合もあるのです。阪神淡路大震災や東日本大震災の6割程がこの通電火災による二次災害でした。実際に遭遇すると難しいかもしれませんが、逃げる際にはブレーカーを落としていく事が大切です。こういった身近なことをもっと発信していければと思いますね。

【本紙】 ブレーカーは多くが高いところにあって、届かないという人もいますよね。

備えあれば友達の輪写真

【藤原】 手でなく棒を使っても大丈夫です。先端がS字になっている棒も売っていますので、ブレーカーの傍にそういったものを置いておくといいですね。S字なら落とすだけでなく、ブレーカーを入れることも出来ますから。また、震度5以上で自動的にブレーカーが落ちるという機械が2000円くらいで買えますので、そういうのを使ってみるのもいいと思います。意外と知らない人もいますので、講演会では実際にブレーカーを持っていって実演したりもしました。

【本紙】 そういうことを知っている、というのが大事ですよね。

【藤原】 そうですね。懐中電灯なども玄関に置く人が多いと思うのですが、もし地震が起きて玄関までに障害物が多くなってしまったら、取りに行くことが出来なくなってしまいます。例えば、リビングのテーブル下にサイリウムを貼っておけば、すぐに明かりを手に入れることが出来ますし、懐中電灯にも蓄光テープを巻いておけば停電になっても光るのですぐに見つけることも出来ます。

【本紙】 ちょっとした工夫が大事ですね。では、お友達をご紹介ください。

【藤原】 フードパントリーをやっている野川まりこさんを紹介します。

【本紙】 ありがとうございました。地域の防災についてこれからもご示唆いただけますようお願いいたします。(藤原さんは特定非営利活動法人本陣会にも参加されていて、障がい者の就労支援や高齢者の就労支援も行っているスーパーマンです。益々のご活躍を祈念申し上げます。)

有限会社アクティブ
幸手市東1-5-34
電話 0480-42-6308