タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪683号(2024年1月7日発行) 
株式会社NAVI HUB’s café MASTER 入澤 健さんへ

【本紙】 HUB’s caféはいつ出来たのですか?営業時間は?

【入澤】(敬称略) 2022年10月です。コロナ禍に飛沫感染対策としてホテルのチェックインを対面式からタッチパネル式に変えたのです。そうするとお客様とスタッフとの接点が大幅に減ってしまうことを社長が懸念されました。そこで、1階のロビーを使ってお客様との接点を増やせることをやってほしいと頼まれました。それで、色々なホテルを泊まり歩いて調べ始めたところ、大抵のホテルに共有スペースがあることに気づき、カフェを設けお客様との接点を増やそうということになりました。ランチは11時~15時、夜は18時~22時と宿泊客向けに営業時間を取っています。宿泊客以外にもご利用いただくことは可能です。カフェ自体は年中無休ですが、木曜と日曜は私がお休みを頂いていますので、私がいないときはフロントスタッフが代わりを務めてくれます。

【本紙】 HUB’s caféが誕生して変化はありましたか?

無料飲み放題&投げ銭友達の輪写真

【入澤】 今までこの場所は朝食の時間以外、人が来ないところでした。このカフェが出来てから人が集まるようになって、活気づいたと思います。また、18時~19時の1時間は宿泊客対象にアルコールの無料飲み放題を始めたところ、さらに人が集まるようになりました。宿泊客以外ですと1000円頂いております。

【本紙】 1時間厳守ですか?

【入澤】 本来ならそうなのですが、あまり駄目とも言いづらいので、19時以降は投げ銭システムを取っています。アルコールもおつまみも提供しますが、価格設定はしていません。お客様の心持ちで帰り際に支払ってもらう形です。今のところ、投げ銭を入れないというお客様もいらっしゃいませんし、飲みすぎて酔っていると投げ銭を多く入れていく傾向があります。(笑)投げ銭を思いついたのは、私も食事を作りますが、プロではないので価格は決められない、ならばお客様に価格を決めてもらった方がいいと思ったからです。また、出張のお客様は出張費に食事代が含まれていない方もいらっしゃいます。食事代は自腹となってしまうので、お小遣いの中でやりくり出来るような、環境作りも大事かなと思ったのです。私としては、ここでの飲み食いだけでなく、近隣のお店を紹介してそちらにも行ってほしいと考えています。外のお店で飲み食いして、またここに帰ってきて食べたりない、飲み足りないなら一品くらい作ってみるのもいいかなと思っています。

【本紙】 グリーンコアに勤めて何年ですか?以前はどんなお仕事を?

人の喜びと自分の喜び

【入澤】 17年になります。以前は家業の植木屋をやったり、営業をやったりと色々な仕事をしていました。植木は剪定をメインでやっていましたから、今でもグリーンコアの植木の手入れもやっています。ここには30歳でお世話になりましたが、実はそれまでの私は何をやっても仕事が続きませんでした。高校卒業後にホテル専門学校に2年通い、最初はサンシャインシティプリンスホテルに入社しました。でも、3年位で嫌になって辞めました。何故嫌になったかというと、みんなが当たり前に出来ることを私は出来なかったりするのです。誰の役にも立てず、この先荒川の土手沿いでシートを敷いて生活するしかないかと思っていた程でした。ところが、ここに来て今でも出来ないことは変わらないのですが、「ちょっとそれやってみな」ということをやってみて、「すごい助かるよ」と言われて初めて人の役に立っていることを実感したのです。そこから、人に喜んでもらうことは自分の喜びにもなると思うようになり、どうすれば仕事の仲間の為になることや、町の人たちの為になることを考えるようになりました。そうしたら、これからの人生何年あるか分かりませんし、行き当りばったりではなく、きちんと計画を立ててやっていかないといけないなと思うようになったのです。

【本紙】 これからやってみたいことなどありますか?

また来て欲しい友達の輪写真

【入澤】 この仕事をしていると、他市や他県から来る方が多いことを実感します。そんな人たちにまた来て欲しいなと思うのですが、また来てみたい町はどんな町だろうと考えてみるのです。私の中の定義で言うと、色んな食べ物があったり、楽しめるところがあったり、素敵な人に出会えるというのがそんな町ですね。そうあるために、幸手の飲食店さんともっと手を取り合って、相互に紹介しあえるような仕組みを作っていきたいと思っています。来年はさらにその活動に力を入れていきたいと考えています。でも、実はなにもないところから作っていくのは苦手です。それで、東大阪に「世界ホテル」さんというのがあるのですが、そこにある布施商店街は商店街自体がホテルになっているところなんです。商店街の一店舗をフロントとして使用していて、あとは普通の商店街です。普通のお店もあれば、客室になっているところもあるというちょっと変わったところです。昨年暮れに行ってきたのですが、今後の為に色々と勉強になりました。来年、発信できるように考えていきたいと思います。

【本紙】 ところで趣味や家族で楽しんでいるものやなにかやってみたいということはありますか?

繋がるという概念

【入澤】 キャンプや旅行が好きでよく家族と行きます。旅は趣味と実益を兼ねていて、色々なところから来るお客様との話を、盛り上げるためにも自分で様々なところに行く必要もあると考えています。そして、旅先で得られるヒントもあったりしますので旅は重要ですね。また、ホテル業は売上に困っているところは多々あります。例えば、「良いベッドを導入してよく眠れます」と全面に出してもそんなに稼働率は上がらないと私は思っています。売上を伸ばすためのマーケティング手法として、カフェを作って関係性を築いて人と人とを繋いで、今まで来なかった人が来るようになり、収益が見込めるようになるということを証明したいと思います。それで、あと2年くらいでこのカフェのマスターを卒業して、全国にそういったことを伝えに行きたいと思っています。月の半分をそれで、もう半分は家業の植木の仕事が出来ればと思っています。

【本紙】 チャレンジャーですね。

【入澤】 人と人とを繋いでいくとその先に何かがあるのも大事だと思います。ビジネスホテルは仕事での出張先で泊まるだけの場所と思われますが、ここに来れば気の合う人と出会えたり、次の仕事に繋がる人に会えるという概念を新しく作っていきたいですね。

【本紙】 新しい概念、楽しみですね。では、お友達をご紹介ください。

【入澤】 イベントなど地域で活躍されているフレンドホームの横山志穂さんを紹介します。

【本紙】 ありがとうございました。HUB’s caféがさらに地域と地域の人たちを繋ぐコアな場所になるといいですね。(入澤さんはとても楽しい方でした。グリーンコアのコアたるカフェマスターですね。)

ホテルグリーンコア+1
HUB’s café
住所 埼玉県幸手市東3-4-8
電話 0480-43-9900