1996年1月1日



読者の皆様、新年明けましておめでとうございます。昨年は一年間ご愛読頂き誠にありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。 本年は紙面の一新をはかり、新企画といたしまして友達の輪というコーナーを設けました。幸手市近隣にお住まいの皆様のお友達をご紹介いただきながら、いろいろなテーマでインタビューして参りますのでお楽しみに。 さて、スタートになる新春元旦号は幸手市長であります増田実様に直撃インタビューしてまいりました。

幸手市長
増田 実氏
本紙取材 高木康夫

【高木】市長、新年明けましておめでとうございます。

【市長】読者の皆様、新年明けましておめでとうございます。昨年は魅力ある街づくりに向けて多くのご理解、ご協力を賜り誠にありがとうございました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

【高木】昨年は、阪神淡路大震災に始まり地下鉄サリン事件や金融破綻など大変な事が多くありましたが、幸手市としてはどんな一年でしたか?

【市長】そうですね。阪神淡路大震災ではたくさんの尊い犠牲者を出し、本当に心が痛みます。犠牲者の皆様には心からご冥福をお祈りしてます。幸手市でもこれをひとつの教訓として防災に対しての取り組みを強化いたしました。そして、昨年はアスカル幸手の開館に始まり、市議会議員選挙や埼玉国体の一部競技の開催地決定など、幸手市の未来へ大きなスタートラインに乗った年であったと思っております。

【高木】市長はよく、「幸手市を有名なまちにしたい」と言われておりますが、その意味でも昨年は大切な年だったということでしょうか。

【市長】そうです。まちづくりは短年でかなうものではありませんし、長期的な構想も必要と思います。しかし、発想の豊かな具体的なビジョンがなければ一つになって目的地に向かってはいけないものです。そういう意味から、昨年は具体的な部分が見えてきた年と捉えております。もちろんこれだけではありませんが、大きな視点での感想です。

【高木】昨年十二月に埼玉県知事の土屋義彦様が幸手にお見えになりまして、ご講演と視察幸手市民の発表等がありましたが、市長は自らを「まちのトップセールスマン」と表現されております。彩の国埼玉との関わりという意味も含めて、九六年度のまちづくりをお話頂ければと思います。

【市長】私は株式会社幸手市という考え方をもって市長職に臨みました。話せば長くなりますので簡単にお話ししますが、つまり、市運営にかかる財源を自治体自らの努力で上げていこうということです。具体的には、商業の発展に向けて面整備を行い、民間企業の誘致等を行ったりします。従って会社の営業業務と同じ様に、外部に積極的に幸手市をPRしていくことが重要になってくるのです。ですから、埼玉県の一自治体として、県とのタイアップはとても大切で、埼玉県と一体となった事業も積極的に取り組んで行きたいと考えております。知事がこられて、市民の皆様にお会いになり、とても良い市との感想をいただきました。市長としても大変うれしいことで、頑張る励みになりました。

【高木】なるほど、よくわかりました。では、今年の幸手市が取り組まれる事はなんですか。

市長】そうですね、今年は施設整備と言うよりも、ソフト的な部分に力をいれて行きたいと考えています。例えば、新しい総合振興計画の策定があります。今後の幸手市には、駅東西口開発は当然ですが、圏央道の通過や県営権現堂講演、平成十六年の埼玉国体での新体操とカヌー競技の開催など、大きなプロジェクトが予定されており、二十一世紀を見据え市Jの発展につながる計画にして行くつもりです。また、昨年延べ九万六千人の方々においでいただきました市民まつり、この会場である東さくら通りに「寒桜」を植え新しい名所にしていくこととか、高須賀池の環境保全なども進めたいと思います。この他、5月に開所する心身障害者ディケア施設の運営なども含めた福祉施設の充実や防災対策の面にも力を入れていきたいと考えています。いずれにしても、近隣の市町村とは一味違う「キラリと光るまち」を目指していきたいと思います。

【高木】そうですか。ぜひ市民の喜ぶ、幸せの街幸手を実現して下さい。ところで、このコーナーは「友達の輪」という新企画コーナーです。今回から始まったのですが、市長からどなたかへバトンを渡して頂きたいのですが?

【市長】これは困りましたね。友達と言われても、たくさんの人がおりますので一人をというのは、難しいですね。

【高木】それでは、市長という役職を離れて、純枠にお友達をご紹介いただけませんでしょうか。そうでないと、この企画もこれっきりでボツになってしまいます。

【市長】そうですか。それでは私の高校時代の同級生が幸手高校におりますので、本橋教頭先生をご紹介いたします。

【高木】ありがとうございました早速本橋さんには来月号に登場していただきます。お忙しい中、お時間をいただき誠にありがとうございました。これからもご活躍いただけますよう心よりお祈り申し上げます。

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