1996年1月21日



寒さも厳しくなり、早春とはほど程遠い季節です。 さて、新春元旦号でインタビューして参りました幸手市長増田実様からのご紹介で、本日は幸手高校教頭の本橋先生に直撃インタビューして参りました。

幸手高校教頭・本橋恒雄氏
本紙取材・高木 康夫

【高木】こんにちは。新学期早々お忙しい中をお邪魔いたしまして、申し訳ございません。幸手市長の増田実様とは春日部高校での同級生と伺っておりますが、当時 のお二人はどのような学生だったのでしょう。

【教頭】友達の輪という企画に、幸手市長さんからのご紹介と伺い大変光栄に思っております。増田市長さんとは高校時代のクラスメイトでありまして、その当時から増田さんは積極的な方で、何に対しても真剣に取り組んでおりました。当時席順があいうえお順でしたので本橋と増田で、いつも席が前後しておりとても親しくさせていただきました。私が幸手高校に赴任したことも何かの縁かなと感じております。

【高木】そうですか。人の縁というものは不思議なも のですね。一口に言って幸手高校はどんな高校でしょうか。

【教頭】地域の皆様の声をもとに誕生した本校ですので、当然幸手市内の生徒が多く学んでおりまして、地域の歴史や文化に貢献出来るように根差した高校を目指しております。学校の歴史こそ16年とまだ浅いですが、進学率も高まり、幸手市内唯一の普通科高校としての役割も増してまいりました。

【高木】そうですか。本年から幸手高校でも地域の人材を育成するという立場で、高校進学に対して地域推薦という制度が設けられておりますが、具体的にどんな制度なんでしょうか。

【教頭】おっしゃるとおり高校進学につきましては、中学校においては偏差値教育が撤廃され子供たちの行きたい学校へ進ませる指導が行われております。この魅力ある幸手高校に入学して頂き、地域に還元できる人材の育成を前提として、地域から優れた子供達を推薦頂き育てていく制度です。幸手市長がよくお話しされる「幸手のまちを有名に!」と同じ様に「幸手の誇る幸手高校づくり」を目指して、生徒と教師が一体となって学校運営にに取り組んでおります。ですから、この制度によってより多くの素晴らしい地域の子供達が幸手高校に入学され、地域愛をもって母校を育ててくれる事を期待しているのです。

【高木】なるほど、文字どおり幸手に幸手高校ありといった地域ぐるみで地域の高校を創っていこうという事ですね。ところで、幸手高校の保護者とは生徒達を通じてコミュニケーションが豊富だと伺いましたが。

【教頭】はい。この地域の素晴らしい所かと思いますが、子供達の為に、保護者間の交流は活発であります。PTA主催のキックベース大会や餅つき大会、研修旅行等にも多くの保護者のご参加を頂き、学校運営にも深いご協力と連携を頂いております。私達が考えおります「地域に根差した学校」として、地元のエネルギーを感じると同時に、市当局、教育委員会等の行政面からも強力なご支援を頂き、幸手市の幸手高校を是非、有名にして頂きたいと思います。

【高木】そうですか。親と子の会話が少なくなったと呼ばれる時代ですが、地域を意識した成果なんですね。ところで、個人的な事ですが、本橋教頭は昨年の埼玉県美術展覧会の書道で埼玉県知事賞を受賞されたと伺いましたが。

【教頭】これは参りましたね。あまり個人的な事はお話ししたくはないんですが、現在は趣味の一つとして書道をしておりますが、以前は専門的に勉強しておりました。定年後の生涯学習とでもと思いながら、作品を出しているのですが、昨年栄誉を頂き恐縮しているところです。学校の中でも教頭職ですので、あまりふれる機会もなかったのですが、こんな所で話題になるとは思いませんでした。

【高木】ぜひ、その才能を生徒さん達にも、地域の方々にもご指導頂ければと思います。さて、この企画ですが、次号のコーナーへのお友達をご紹介頂くことになっております。どなたかをご紹介いただけませんでしょうか。

【教頭】そうですね。実は幸手には縁のある方がいらっしゃいまして、「幸手高校を考える会」という会があるのですが、その会の会長を教育委員会教育委員長さんにお願いしているのです。私が幸手高校に赴任しまして教育委員長さんに初めてお会いしましたら、なんと、私が春日部高校教師時代のPTA会長さんでして、ご子息は教え子という高浜さんだったのです。縁なのでしょうか。ぜひご紹介させて頂きたいと思います。

【高木】ありがとうございました。これからも地域に根差した高校を目指して頑張って頂きたいと思います。
次号には高浜さんにご登場願いますのでよろしくお伝え下さい。

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