友達の輪3(高浜彰男さん)

1996年2月4日



立春とは名ばかりで、相変わらず寒い日が続いておりますが、「友達の輪」も三回目を迎え過日幸手高校本橋教頭先生からご紹介いただきました高浜彰男様にインタビューして参りました。

高浜商事(株)・幸手都市ガス(株)社長
高浜 彰男さん
本紙取材 高木康夫

【高木】こんにちは。幸手高校本橋教頭先生からのご紹介ということで、よろしくお願いいたします。

【高浜(敬称略)】友達の輪というコーナーでのご紹介という事で、恐縮しておりますが、本橋先生とは、私の次男が春日部高校在学中の担任の先生と保護者の間柄でして、緑がありまして、幸手市教育委員会委員長という立場で「幸手高校を考える会」の方でも、親しくお世話になっております。

【高木】そうですか。偶然とはいえ、同じ市内で教育関係で再会されたということはご縁でしょうね。ところで、高浜さんはこの地で古くからご商売をなさっているようですが。

【高浜】お陰様で私で三代になり昨年創業九0周年を迎えさせていただきました。当家の先祖は武田信玄にゆかりがあり、経緯はわかりませんが当地に落ち着いたようです。創業時には、当社のある旧日光街道沿いには現在のような街並が出来ておりまして、宿場町として栄えた歴史があったようです。私どもでは主に肥料を取り扱っておりますが、昔のこの地は江戸川、利根川を利用し権現堂の川岸には回船問屋があり物流拠点となっていたようです。「幸手市史」として、すでに三巻ほどに出版されておりますのでご覧になると興味深いものがありますよ。

肥料と共に
 世界を?

【高木】なるほど。幸手宿等と表現されますが、それほど人と物の動きが活発だったのですね。

【高浜】そうですね。私たちの商売からみても時代の変遷(へんせん)がありますね。肥料という仕事柄、農業ととも歩んできたわけですが、年をおう毎に農業の後継者問題や外国製品の開発輸入などの影響で、穀物等の国内自給率が低下し、将来の日本を考えると心配になってきます。また、肥料の原料は、ナフサやリン鉱石、カリなどですが、国内では産出できないため海外にほとんど依存しております。今では、人件費が安いという事で現地で加工生産された肥料が輸入されております。

【高木】それは知りませんでした。そうすると、農産物の生産に関してはますます海外依存が高まっているのですね。

【高浜】そうですね。仕事で産出地へ視察に出掛ける事が多いのですが、アフリカのモロッコや中近東、アラブ、南米など、産出地のほとんどはへき地で、石油と同時に資源に限りがあるものです。しかし、そういった地域は独自の歴史や文化を持ち、将来を見据え教育熱心でして、子供達が減ってきている日本を重ねると、国力が低下してくるのではないかと心配したりします。

【高木】なるほど。教育のお話しがでましたが、高浜さんは幸手市教育委員会委員長という公職をされておりますが。

【高浜】もう、十年位になります。はじめは抵抗があったのですが、今にして思うと色々な勉強をさせていただき感謝しております。また、PTAも子供が小学生の時はほとんど母親まかせだったのですが、幸手中学校が西中学校とに分離するときに役員を頼まれ、それ以来のお付き合いをさせて頂いております。出掛けることが多いので、時間管理には苦労しますが、社長を務めている当社も幸手都市ガス(株)も専務をはじめとする役員の皆さんがしっかりしておりますので、とても助かっております。

【高木】幸手都市ガス(株)の社長職も兼ねられているそうですが、これからのエネルギーについてどうお考えですか。

【高浜】幸手都市ガスについては二十四年の歴史があります。地域の事業として地域のガス販売企業の多くに株主になっていただき、共存共栄を基本に運営しております。そして、大口事業家への供給などには「コジュネレーション」と言うのですが、、ガスで発電し、その電力や余熱を利用したエネルギーの高効立運用を進めています。

趣味は多彩

【高木】お忙しいですね。健康管理には何かスポーツ等、されているのですか。

【高浜】学生時代は、今のように娯楽がなかったものですから、野球と映画が楽しみで、野球は今でも幸手ロータリークラブでリーグ戦に参加してます。一昨年だったと思いますが、全国ロータリークラブ親睦野球大会で甲子園に出場し、岡山備前ロータリークラブと対戦し11ー5で勝利しました。それと、ゴルフは幸手では古い方だと思いますが三十五年位やっております。

【高木】高浜さんは拝見してますと、とてもスマートでおしゃれな感がしますが。

【高浜】そうですか。そんな事はないと思うんですが。趣味に絵画と映画の鑑賞がありますが、学生のころ英語の勉強などと言って西部劇などの映画を良く観てましたので、あこがれの中で影響があるのかも知れません。過日も「007ゴールデンアイ」を観て来ましたよ。また、後藤純男画伯が高校の先輩ということもあり、美術や絵には興味があり絵画展等には良く来ます。

【高木】仕事に公職にロータリークラブに趣味にと、幅広く行動されている所がスマートさの秘訣かもしれませんね。さて、お友達を一人ご紹介頂きたいのですが。

【高浜】私の幼なじみで幼稚園・小学校・中学校・高校と一緒だった2丁目にお住まいの中村行生さんをご紹介します。中村さんはすごく真面目な方で、現在幸手走友会のほうでご活躍されております。余談になりますが、中村さんとは祥安寺というお寺でも、一緒にお世話になる関係でして、「ゆりかごからなんとかまで」仲良くしたい一人です。

【高木】文字どおり一生の付き合いですね。早速、お伺いしてお話をさせて頂きたいと思います。これからも各方面でのご活躍お祈りいたします。お忙しいでしょうから、お身体には十分ご留意頂きたいと思います。本日はありがとうございました。

【高木】 ありがとうございました。これからは、のんびりいきたいと思っております。中村さんにはよろしくお伝え下さい。

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