2005年5月8日



 今年のゴールデンウィークは十連休という方もいらっしゃったようですが、お休み気分も今日で終わりです。さて、本日の友達の輪にはフラメンコや押し花のインストラクターとしてご活躍される細萱圭子さんからご紹介いただきましたアロマセラピストの桃井善子さんに登場いただきます。

アトリエ彩香
アロマセラピスト桃井 善子さん
本紙取材 木 康夫

【木】こんにちは。細萱さんからアロマテラピーの先生と伺いました。アロマテラピーについてお話いただけますか?


【桃井(敬称略)】細萱さんとはアロマテラピーをはじめいろいろとお付き合いさせていただいております。姉のようにお慕いしていますが、陰ながら私を支えて下さっている方のお一人です。アロマテラピーはハーブや薬草などの植物から抽出した100%天然の植物精油(エッセンシャルオイル)を用いて美容そして心や身体の健康に役立てようという芳香療法のことをいいます。精油の種類も多様で専門店では50種類前後のオイルが入手可能です。ただ、その中には扱いが難しいものもあるため専門的な知識が必要になります。欧米ではアロマテラピーをはじめとした代替医療が見直されてきています。近代医療と併用して行なうことにより、患者さんやご高齢者の方々のより多くのニーズに応えようとしています。日本に入ってきたのは二十年ほど前です。

【木】やられたきっかけは?

人数が足らなくて
    講座に参加


桃井アロマに出会ったのは公民館で開催された講座でした。参加人数が足らなくて、声をかけられて人数合わせで参加したのです。ところが、自然の植物から抽出した精油にいろいろな効能があるということを知り「例えばローズマリーは集中力を高めるので受験生に効果があるとか…更年期の症状緩和には、ネロリ、ローズが良いとか…」これなら家族のためになるかなあと思い続けてきました。初級、中級と講座に参加し、そして指導者としての道に歩みましたが、気がついたら最初の講座から続けてきたのは私一人だけになっていました。(笑)アロマテラピーを始めて十年経ちますが、我が家の家族から病気が無くなりましたね。ハーブティなどを毎日飲んだり、香りを生活に取り入れたり、夫にフットマッサージをしてあげたり、家庭内のいたるところにアロマテラピーが活かされ、効果が表れているのだと思います。

【木】アロママッサージとか耳にしますが?細萱圭子さん

間接的な芳香療法と
マッサージなどの直接浸透

桃井精油は、アロマポットなどを使った芳香浴をはじめ、マッサージなど幅広い用途があります。これらの効果には、間接的に香りを鼻から吸入して脳に働きかけるものとマッサージや入浴を介して皮膚から吸収させ、直接的に作用させるものがあります。香りの分子は嗅細胞で電気信号に変換され、嗅神経から大脳へと伝わり、海馬、視床下部の脳下垂体へと伝達されます。自律神経、内分泌系、免疫系の大切なシステムをつかさどる脳下垂体に香りのメッセージが届くと、それぞれの香りに対応した生理活性物質が分泌されます。また、キャリアオイル(植物油)で希釈した精油は、マッサージによって皮膚表面から、毛穴や汗腺、角質細胞を経て皮膚の深部にあたる真皮へと浸透します。やがてリンパ管などの循環器に乗り、有効成分が身体のすみずみまでゆきわたります。

【木】これからやってみたいと思ったら?

桃井体験講座に参加されるのが一番いいですね。「家具のオグリ」さんでワンデーセミナーという企画があります。そこでも講座を担当しております。また、アロマテラピーを楽しんでいただく時の注意点ですが、精油だけを取り上げても雑貨店などで売られている合成の香料を使ったポプリオイルやアルコールで薄められているポプリ細萱圭子さんエッセンスなどはアロマテラピーには使用できません。アロマテラピーで使う精油は100%純粋な天然品であるという条件を満たしていなければなりません。合成などの精油を使えば、効果がないどころか、かえって肌を傷めるだけなので、選ぶときには注意が必要です。原材料によって値段が異なるのが普通ですが、極端に値段が安いものは注意して下さい。

【木】介護ヘルパーとしても活動されてますね?

ヘルパーのための
  ヘルプをしたい


桃井2000年にヘルパー二級講座を受講し資格を取得しました。目的のひとつにアロマテラピーをヘルパーの仕事に活かせるかどうかということがありました。しかし、施設介護実習やデイサービス実習などヘルパー同行をしていくうちにヘルパーの仕事の多様性、労働の厳しさを実感しアロマテラピーがヘルパーの一助に役立つのではないかと考えるようになりました。ヘルパーは肉体疲労と精神的疲労が重なる仕事ですが、精神的ストレスを捨てる場所があまりに少ないのです。人間の脳は体重のわずか0.6%しかないのに肺から入る酸素の20%を消費しています。その中で「匂い」は五感の一つで、消費する酸素に混じって効果が生じるものと思われます。匂いの効果とマッサージを併用してヘルパーのストレス解消が出来たらと思いました。介護ヘルパーとしてではなく、ヘルパーの経験を生かしながらヘルパーの為にアロマテラピーを生かしていきたいと思っています。また、生活に根ざしたアロマテラピーの普及に努めたいと考えています。

【木】では、お友達をご紹介いただけますか?

桃井そろばんの先生で週末に那須で手作り雑貨の店を経営されている鎌田叶子さんをご紹介いたします。

【木】ありがとうございました。ますますのご活躍をお祈りいたします。(桃井さん宅におじゃましましたら、アロマが大好きな愛犬のルルちゃんに歓迎されました。桃井さんは幸手に越されてから二十六年が経つそうですが、その時に始めた「かな書道」は恩師の先生が八十才になられた今でも続け られているそうです。現在は恩師の代役を努めたり、自宅で書道塾を開かれています。幼稚園から大人まで随時募集中だそうで、寺子屋のような雰囲気を大切に楽しく学んでいます。多彩な中にも何事も向上心を持って続けられるアロマのような香り豊かな方でした。『アトリエ彩香』さんへのお問い合わせは メール momoi-san@tbb.t-com.ne.jp)




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