2006年3月26日



さくらまつりも昨日始まり、権現堂は例年のように賑やかになりました。さて、本日の友達の輪には鰍ウしま通商代表取締役社長の佐野猛さんよりご紹介いただきました三清工業椛纒\取締役社長成瀬進吉さんに登場いただきます。

三清工業(株)
代表取締役社長 成瀬 進吉さん
本紙取材 木 康夫

【木】こんにちは。さしま通商の佐野社長より紹介されてまいりました。本日はよろしくお願いいたします。


【成瀬(敬称略)】このような企画を紹介されて戸惑っていますが、こちらこそよろしくお願いいたします。当社は創業二十二年になりますが、当初は内国府間に工場がありました。平成六年に幸手に工業団地が出来るということを聞いて、桜のまちというだけあって、環境的にもよいので工業団地に移ってまいりました。開設当時の工業団地には地元幸手の企業は、鰍ウしま通商さんと当社だけでした。そんな関係で今でも仕事の大先輩としてお話しを聞かせていただいております。過日も当社の隣接地に産廃工場が出来るという話しが舞い込んで、鰍ウしま通商さんをはじめ地元の方々や環境保全協会の方々のご尽力をいただき立ち消えになりました。幸手の皆様にお力添えを頂き感謝していますと共に幸手に来てよかったと思っています。

【木】お仕事について伺いたいのですが?どんな業務をなさっているのですか?

卵パック二次加工で
独立創業

【成瀬】当社は卵パックを製造しています。卵パックの元になる透明シートを成型する二次加工業です。私はこの会社を興す前は総合資材を製造する会社に勤務していました。それで、独立しようと思った時に多くの資材を製造しようとするとそれぞれに設備投資がかかってしまい、資力の問題もあって卵パック専門の資材製造に踏み切ったのです。第一次オイルショック当時は卵パックの原材料が石油製品でしたから原材料を確保することが大変で、十倍の価格まで上昇しました。買占めが横行したため三年も経たないうちに暴落しまし成瀬進吉さんた。石油危機と言いますが価格が乱高下しているのは人の利益追求がほとんどですね。それと、製品のひとつひとつは軽いものなのですがまとまると重量のあるものになります。ですから移動や運搬は大変な作業になります。また、食品を入れるものですから清潔さには気を使いますね。ほとんどオートメーションで製造していますが、ラインが切れるところには人がいないとつながりません。ラインの中に私のポジションもありますよ。(笑)

【木】どの位製造されているのでしょうか?

一日百万枚の
卵パック製造

成瀬一日、六十万枚から百万枚生産しています。関東一都六県ですと約30%のシェアを占めていますが、全国では一桁のシェアになってしまいますね。卵パックはPETボトルの再生品でリサイクルの優等生です。このリサイクル材は十二、三年程まえから使用されるようになりました。当社でも七年ほど前からリサイクル材を100%使用するようになりました。現在国内で流通している卵パックのほとんどはPETボトルのリサイクル材で製造されるようになりました。リサイクルマークも表示されていますので分別収集が徹底されPETボトルと同じように回収されるといいのですが。良い例では生協さんなどは卵パックの回収も積極的にやられていますね。

【木】三清工業の名前の由来などあるのですか?

成瀬創業は夫婦と工場長の三人で発起人として興したのですが、「清く、正しく、美しく」の三清から名づけました。

【木】夢などはあるのですか?

スムーズな
事業継承を

成瀬夢ですか?仕事のことですが、子どもたちにスムーズなバトンが渡せたらと思っています。現在、同じ職場に息子と娘が働いています。二人とも他の会社に勤務していましたが、帰ってきてくれました。しかし、親子であっても職場では気を使うようなことはしません。子どもたちにはガンガン仕事に対してものを言っています。おかげさまで、息子も娘も私について来てくれます。定年などは六十五歳を区切りとしますが、私は人生は七十歳まで現役でありたいと思っています。子どもたちと一緒に働いた期間がバトンゾーンとしての助走期間で一番楽しいのではないのかなと思っています。

【木】アットホームで楽しいそうな職場ですね。ご趣味などは?

成瀬進吉さん

自然が好きで
毎月一回小旅行

成瀬自然に触れることですかね?自宅では鯉を飼っていますが温泉やハイキングに出掛けることが好きです。仕事柄三連休をとるのが難しいので毎月一泊二日で夫婦や家族で旅行に行っています。現在は息子家族と同居していますから孫も連れて三世代の旅行にもなります。夫婦での旅はかれこれ十五、六年続いていますね。ほとんど車で出掛けるのですが、若い頃は志賀高原や身延山、南アルプスなどに良く行きました。最近ではあまり遠出はしなくなりましたが、磐梯や那須、奥利根には良く行きます。水芭蕉の季節には坤六(こんろく)峠がおすすめですね。また、温泉では那須の手前にある板室温泉がおすすめですよ。那須塩原インターで高速を降りて四十分位走った所です。特に大黒屋観光ホテルというところがお気に入りです。ここはアートと自然が良くマッチしています。静かなところにあって年三、四回は行きますね。ぜひ、一度行って見て下さい。

【木】会社には絵が多く飾ってありますが?絵がお好きなのですか?

【成瀬】リトグラフがほとんどですが、仕事が殺伐としてきて疲れると絵を見ると心が休まりますね。職場に飾ってある絵のほとんどは自宅にあったのですが、自宅に飾ってあっても観る人は限られますので会社に飾って楽しむようにしたものです。

【木】ありがとうございました。では、お友達をご紹介ください。

【成瀬】夫婦共通のお友達なのですが「やなぎや」の福田三千代さんをご紹介します。健康法にたけた方ですよ。

【木】お忙しい中ありがとうございました。(成瀬さんの事務所には中国の大きな書で「飛鯤:ひこん」と書かれていました。飛鯤とは中国の幻の龍だそうですが、この書は創業時に実兄から贈られたものだそうです。太く、たくましくい文字が三清工業さんの反映を表しているようでした)




[Image :logo.jpg]