お彼岸に入りさくらと紫陽花でにぎわった権現堂でも、まんじゅしゃげ祭りが開かれております。本日の友達の輪には「あかね会」会長の長下部圭作さんよりご紹介いただきました正村久美子さんに登場いただきます。正村さんは「幸ネットワーク」という子育て支援のグループの代表をされている方です。本日は幸ネットワークの皆様にお集まりいただき正村さんから伺いました。
幸ネットワーク
代表 正村 久美子さん
本紙取材 木 康夫
【木】こんにちは。長下部さんから、紙飛行機製作のイベントでお世話になったとご紹介いただきました。本日はよろしくお願いいたします。
【正村(敬称略)】こんにちは。長下部さんには九月二日にさくら小学校で開かれた一泊二日の体験宿泊学習の中で、カリキュラムのひとつとして紙飛行機作りの講師をお願いしました。とても熱心な方で子どもたちも喜んでいました。当日は参加希望者を募っての開催でしたが、子どもたち五十名のほか保護者やスタッフなど九十名も参加をいただき盛大に開かれました。
【木】子育て支援ということですが、「幸ネットワーク」のスタートはどのようなものだったのですか?
子育てが大変だったから
子育てを応援したい!
【正村】PTA活動なども終わる頃って、自分の子どもたちにも手がかからなくなる頃ですよね。自分の子育てを振り返ると「一人で大変だったな」という思いもありました。それで、何か子育て支援のボランティアが自分にも出来るのではないかと思ったのです。そんな時、埼玉県が主催する「子育てアドバイザー養成講座」があることを知り受講したのです。浦和まで約十ヶ月通い平成二年に終了し、自分の暮らしている幸手をフィールドに何かお手伝いできないかと考えていました。そんなある日、PTA主催の子育て支援の講演会があることを知り参加したのです。そこで、同じ思いを持つ方たちに出会ったのです。いろいろと情報交換から始まり、私たちにも何か子育て支援が出来るのではないかと感じて、カウンセラーの経験を持つ春山純子さん、塾経営を通じて二十年間小中学生と接してきた兼子義孝さんと私の三人でスタートし、後から赤坂〇〇さんが参加してくれました。幸ネットワーク通信を年四回発行して情報提供したり、サロンを開いたり、講演会を開催したりいろいろなことにチャレンジしています。昨年八月に幸手市商工会のTMO事業の空店舗活性化委員会で、中一丁目にある幸せカフェ「アミ」の月曜日運営担当に幸ネットワークがなりました。居場所がなかった子育て中のお母さんたちにも、ぶらっと立ち寄っていただける場所にしたいと思っています。
【木】子育てサロンは長く続いているようですね?
【正村】最初に手掛けたのが子育てサロンです。2003年2月に就園児前の子育てしている方や子育てに興味ある方、当事者以外で間接的に関わられる方などを対象にスタートしました。参加者の年齢層は予想していませんでしたが、驚くことに四世代にわたっての参加者がいらっしゃいました。子育て中の方たちが主役となって、日頃思っていることなどいろいろ話し合っています。参加された方たちも「幸手ではじめてのサロンだったのでとてもよかった」とか「このサロンに参加した日は子どもを叱らなくてすむ」といったうれしい感想も寄せられました。現在もこのサロンは基本的に毎月一回第二月曜日に西公民館で開催しています。かれこれ五年間続いているものです。また、幸手市立東中学校でも子育てサロンを開催しています。ここの特徴は中学校の三、四時間目の授業を使っての開設です。素直で一生懸命に保育ボランティアをしてくれる中学生の子どもたちの支援によるサロンです。赤ちゃんを連れて参加してくれる方たちがたくさんいます。今後の予定は十月二十四日(火)・十一月七日(火)午前十時四十五分〜十二時三十五分までです。お申し込みは幸ネットワークで受け付けています。
【木】これからの夢みたいなことはありますか?
点から線へつなげたい
子育て応援まつり
【正村】地域の中には子育て支援をしている方々がたくさんいらっしゃいます。ただ、点と点の存在でつながっていないんです。地域で長年にわたり親子を支えてきた活動がこの街にもたくさんあります。子育て中の方たちと子育て支援の方たちが出会い、その輪が広がる場が必要と感じています。「この街で子育てを応援している気持ちを伝えたい」そんな思いがたくさん集まってフェスティバルを開催しようと、実行委員会が立ち上がりました。十二月三日(日)に開催予定です。とにかく、このお祭りを成功させたいという思いが一番の夢ですね。当日来て下さった方々がほっとして温かい想いを持って帰れる、そんな一日を目指しています。今、フェスティバル当日の計画準備のため実行委員会を開催していますが、一緒に創りたい方の参加大歓迎です。また、十月二十三日(月)午後六時から八時まで幸せカフェ「アミ」でお茶を飲みながら戸田幸男幸手市教育長のお話しを聞くミニセミナーも予定しています。ぜひ、ご参加下さい。
【木】盛り沢山な企画ですね。では、お友達をご紹介下さい。
【正村】ふれあいおもちゃ館『遊』の館長である保坂吉則さんをご紹介します。子ども大好き、おもちゃ大好きの方です。
【木】です。
木 ありがとうございました。子育てサロンやセミナー、その他の活動を通じて地域活性化にご尽力下さい。益々のご活躍をお祈りいたします。(正村さんをはじめ幸ネットワークの皆さんはなんでも前向きに取り組んでいらっしゃる姿がとっても新鮮でした。少子化社会に警鐘が鳴らされている日本ですが、このような活動が地域の活力につながることと思います。しかし、ほとんどが手弁当での活動で紙代も不足するほど財政的には厳しいものがあるようです。このような活動に支援の輪が広がるような街づくりに期待したいものです。幸ネットワークではブログも開設しています。http://satinet.blog59.fc2.com/)