2006年10月8日



体育の日を前に秋のイベントが各地で開催されております。子どもたちが楽しそうに休日を楽しんでいる様子が浮かんできます。さて、本日の友達の輪には「幸ネットワーク」代表の正村久美子さんよりご紹介いただきました保坂吉則さんに登場いただきます。保坂さんはふれあいおもちゃ館「遊」の代表で子育てを支援されているおひとりです。

ふれあいおもちゃ館「遊」
代表 保坂 吉則さん
本紙取材 木 康夫

【木】こんにちは。正村さんから子育て支援空間としておもちゃ館を運営されている方と伺ってまいりました。おもちゃ館はいつオープンされたのですか?


【保坂(敬称略)】こんにちは。正村さんをはじめとする「幸ネットワーク」の皆さんと共に子育て支援の輪をつくっています。よろしくお願いいたします。おもちゃ館は本年七月三日にオープンいたしました。開館時は日曜日から水曜までの午前十時から午後五時までで、木曜日と金曜日が休館となり、土曜日は隔週で開館しています。また、おもちゃ館が出張するイベント開催の日も休館となります。

【木】もともと、おもちゃ関係のお仕事かなにかをされていたのですか?

子育て、孫育てに
おもちゃは有益

保坂私は東京都の職員として、都の森林管理の仕事をしておりました。仕事柄、林野庁などが主催す保坂吉則さんる木のクラフト展などに参加することも多く、昔から独楽やビー玉など好きだったこともあり、木のおもちゃには興味を持っていました。そんな時、約四年前になりますが孫が誕生したのです。おもちゃが子どもたちにとって有益であることを知り、孫との時間を楽しむためにおもちゃに関する総合情報を学びたくなったのです。いろいろと調べていたら「おもちゃコンサルタント養成講座」というものが目に止まり、アフターファイブに学べるので趣味の延長としてその講座を受講したのです。

【木】おもちゃコンサルタント?どんな方が受講されているのですか?

おもちゃでボランティア

保坂これまでに全国で千八百名ほど受講されています。保育士さんや教育関係者、百貨店のおもちゃ売り場の方から将来の夢への付加価値として学生さんなど、私は最高齢の受講生でした。(笑)女性の方が多く、半年間でしたがおもちゃ概論からおもちゃに関する施設訪問などをしてレポートを書く宿題なども出されました。私は幸手市にある児童館に伺ったのです。児童館ではおもちゃ購入などの予算削減もあって運営の大変さを知りました。私自身が木のおもちゃを四十点ほど所有していたので、可能であれば仕事の休日を利用しておもちゃを持参したボランティアとして参加させていただけないかとお願いしたのです。月一回ですが今年十二月で四年目になります。今では手作りおもちゃ講座なども開いています。

【木】それで、おもちゃ館へとつながるのですね。

保坂吉則さん

地域に役立ちたい
退職を一年早める

保坂そうですね。地域で何か役立てないだろうかと思っていましたので、自分の進む道に大きな力となりました。昨年九月の三連休に児童館で世界のおもちゃ展を開催しました。二百〜三百点のおもちゃを用意して手作りおもちゃのワークショップも開きました。今年も八月に開催しましたが、この地域では日常的にこういった場所が少ないなと感じたのです。また、少子化、核家族化が進み子育てママさんの環境も大変になっています。おもちゃを通じて少しでも子育て支援が出来たらと考え始めました。自分の計画では五十八才で退職をして次の何かをと考えていましたが、おもちゃを通じた子育て支援の場作りという明確なステップが見えてきたので、多少リスクがあったほうが頑張れるのではと退職を一年早め、家内や家族の協力も得てこのおもちゃ館を開館したのです。

【木】ご来館者の反応はいかがですか?また、「よっくんじい」の愛称は?

おもちゃは
コミュニケーションツール

保坂来館者が続くのだろうかという心配はありましたが、一日も来館のない日はありませんでした。のべ来館者も500名を突破してリピーターの方々も増えてきました。とっても嬉しいことです。当館は普通の家をおもちゃ館にしてありますから「おじさんの家に遊びに行っているようでそれがいい」と言ってくれる方もいます。お母さんと子どもたちが来られ、お母さんには憩いの場となっています。おもちゃは、人と人を結ぶコミュニケーションツールです。赤ちゃんからじーじ・ばーばまで、ぬくもりのある木のおもちゃで、楽しくふれあって欲しいですね。遊び方いろいろ、ふれあい方いろいろです。ふれあいおもちゃ館「遊」は、そのような時間と空間を提供したいと思います。また、近隣の子育て支援ネットからもお声がけいただいて「出前おもちゃ館」なども行っています。これからの夢ですがおもちゃをコミュニケーションツールとして子どもたちとお年寄りとの出会いの場を作りたいと思っています。「よっくんじい」についてですが若い頃から「よっくん、よっくん」と呼ばれていたのですが、孫も出来たので「よっくんじい」と呼ばれるようになりました。児童館での講座では子どもたちに元気をもらいたいので最初に「一、二、三」で「よっくんじい」と呼んでいただいてからスタートしています。

【木】楽しそうですね。では、お友達をご紹介下さい。

保坂子育てつながりですが、宇賀神夕子さんを紹介いたします。

【木】ありがとうございました。これからも地域に必要とされるおもちゃ館の「よっくんじい」としてご活躍下さい。
(おもちゃ館では小学生以上の場合、入館料200円でいろいろなおもちゃが楽しめます。また、喫茶コーナー「華花hana-hana」とトイショップ「遊楽」は無料で入れます。コーヒー・紅茶が200円、緑茶・昆布茶が100円とリーズナブルな価格設定で子育て中のお母さん方には散歩がてらに憩いの場所となっているようです。)
ブログ http://diary.jp.aol.com/zyhzbnvv/




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