2006年12月17日



クリスマスまであと一週間と迫った日曜日、年末年始の準備にお忙しい方々もたくさんいらっしゃることでしょう。さて、友達の輪も本年最後のトリを迎えます。本日の友達の輪には和泉智恵子さんよりご紹介いただきました幸手市サッカー協会理事長の出井保信さんに登場いただきます。

幸手市サッカー協会
理事長 出井 保信さん
本紙取材 木 康夫

【木】こんにちは。和泉さんから奥様を介しての友人とうかがいました。現在サッカー協会理事長としてご活躍されていますが、出井さんとサッカーの出会いはいつ頃なんですか?


【出井(敬称略)】こんにちは。和泉さんとはPTAなどを通じてのお付き合いです。私は学生の頃からサッカーをやっていましたが、自宅前の中村さんが上高野少年サッカーの代表をされていて、現在シンガポールのプロサッカーリーグで活躍されているご子息の彰宏さんが、当時小学校一年生でよく自宅の庭でサッカーボールを蹴っていました。息子も同学年でしたので、身近なサッカーに楽しさを感じたようで、それで、上高野少年サッカーに入団して日曜日となると小学校のグランドに行ってはボールを蹴っていました。しかし、当時は指導者が少なく、適切な指導も充分出来なかったようです。それで、毎週子どもと通っていた私に指導者になって欲しいと声がかかったのです。昭和五十七年、息子が小学校一年生、私は指導者一年生として一緒にサッカーをはじめた感じでしたね。あれから、二十四年になりますね。

【木】指導者にはどうしたらなれるのですか?

指導者の育成と
その重要性

出井最初はお手伝いからでしたね。スポーツ少年団には認定指導員という資格を取得しなければ指導者としては認められないのです。また、サッカーの指導者には指導するランクに応じて資格があります。上級からS、A、B、C、Dというランク出井保信さんです。例えばJリーグの監督になるためにはS級の資格が必要のように、資格によって指導範囲が広がります。指導者として登録するには最低のD級を持っていないと日本サッカー協会の登録が出来ません。指導者を育成することは将来のサッカーレベルを高めることにつながりますので、取得のための研修制度もあります。実技と講座が二日間行われ、筆記テストは文章解答によるものです。カテゴリー別に1種社会人大学、2種高校、3種中学校、私は4種の小学生を指導しました。九才から十二才の子どもたちはゴールデンエイジと呼ばれ一生に一度のスキル習得に適した時期と言われています。人間は三才までに脳が出来上がり、神経系が最初に発達します。この時期には触って感じる感覚を習得させる事が出来るのです。そして、「クリエイティブにたくましい選手」を育てるためにはボールコントロールや守備の原則などを習得出来る大事な時期です。言われてからやるのではなく、自ら進んで判断してプレイを創造することを養う時期といえます。昨今の日本選手の活躍は、指導者のレベルアップが日本の力を上げているといわれるほど、指導者はとても大切です。日本サッカー協会でも2005年に福島のJビレッジアカデミースクールを創設し、全国から選ばれた子ども達が学校に通いながら小学生、中学生、高校生を高いレベルで指導を受け将来の日本代表を目標にして育てています。

【木】指導者によって成長も著しいのですね。幸手サッカー協会の活動はいかがですか?

幸手サッカー協会の夢
サッカー人口の拡充

出井サッカーの裾野をもっと広げたいですね。毎年、幼稚園児のキッズ杯や低学年のリトル杯やさくら杯、秋季大会や社会人フェスタ杯などを開催し、5年目となるフェスティバルと称するサッカー種目別大会も開催しました。当日は総合グランドいっぱいに観客があふれ、キッズから社会人までサッカーを楽しんでいました。しかし、幸手は少子化で子どもが減ってきています。幸手サッカー協会としてもサッカー人口の拡充に幼稚園のクラスを増やしたり、社会人になった人たちがサッカーをやる機会を増やしたいと思っています。サッカーは11人集まらないと出来ないので5人集まれば出来るフットサルも盛んにしたいと考えています。しかし、屋外でフットサルの出来る場所があればいいのですが、残念ながら幸手にはありません。アスカル幸手の中にはあるのですが、屋外でナイター設備もあるといいですね。また、女子のプロリーグですが毎年一回幸手にゲームを誘致し開催しています。幸手には有望な女子選手がいて、浦和レッズの女子ジュニアユースに所属してます。また、男子も大宮アルディージャのジュニアユースに2名、上高野少年サッカーから行っており、Jリーガーの卵として将来が楽しみです。毎年国際ジュニアサッカー大会(U-12)も開催されますが、開催地のひとつとして関係者の協力で三年連続幸手が選ばれています。ぜひ、来年も誘致したいですね。いずれもサッカーへの関心を高めることと、ファンを広げることへの効果が期待できます。実現したいですね。出井保信さん

【木】サッカー以外のご趣味はあるのですか?

会社員時代から
ハワイアンバンドに

出井あまり話したことがないのですが、ハワイアンバンドをやっています。(笑)毎月2回、越谷まで行って練習しています。平均年令は58才くらいで、キャリアは15年になります。会社員だった時にメンバーに誘われてはじめました。メンバーは八人でボーカル、スチールギター、サイドギター2本、ウクレレ3本、私はベースギターをやっています。ビギンやクイックのリズムなど最近ではフラダンスの方たちといろいろな施設に行って演奏しています。ハワイアンは癒し系ですから、福祉施設などでは喜んでくれます。これからも、続けたいと思っています。

【木】楽しいご趣味ですね。では、お友だちをご紹介下さい。

出井幸手西中学校のサッカー部が全国大会出場の時にボランティアの外部指導員として活躍いただき、現在も指導している佐藤哲郎君を紹介します。息子とも同級生で、私も彼の指導者として一緒にサッカーで歩んできました。

【木】ありがとうございました。これからもサッカーの指導者としてご活躍下さい。

(出井さんはこの二十年間、土、日は家族と出かけた事が無いほどサッカー漬けだそうで、真っ黒に日焼けした顔からはパワーがあふれていました)
新年最初の「友達の輪」は1月14日号の予定となります。




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