地球温暖化で暖冬などと思っていたら、寒い日が続きましたね。そして、あっという間に1月も残りわずか、節分までもうすぐと季節の早さを感じるこのごろです。さて、本日の友達の輪は小沢道路椛纒\取締役小沢勲さんよりご紹介いただいた幸手市神明内にある(有)藤沼自動車代表取締役の藤沼光行さんに登場願います。
(有)藤沼自動車
代表取締役 藤沼 光行さん
本誌取材 木 康夫
【木】はじめまして、こんにちは。小沢さんから「長いお付き合いをしている方」とご紹介いただきました。よろしくお願いいたします。
【藤沼(敬称略)】こんにちは。小沢さんには若い頃から大変お世話になっています。とても面倒見の良い方ですよね。このような取材は苦手なんですが、よろしくお願いいたします。
【木】藤沼さんは創業者と伺いましたが?
車が少ない時代
のんびりした創業時
【藤沼】私は農家の次男として幸手に生まれました。そして、自動車関係の会社に勤めていましたが、鈑金屋さんなら「簡単な道具と工場があればはじめられるから独立してやってみたら」という勧めがあって昭和四十六年頃だったと思いますが、この仕事を始めました。二十一才の時に従業員一人と共に二人ではじめました。若いし職人だし営業のことなどほとんどしたことがありませんでしたから「商売はそんなに簡単なものではない。」と父親には猛反対されましたね。ですから、はじめた以上は誰にも愚痴も言えずに頑張りました。当時は、あの三億円強奪事件が起きた頃で、自動車そのものがたくさん走っている訳ではありませんでした。サラリーマンの給料が5万円位でカローラが六〜七十万円した時代です。中古のカローラを購入するにも三十万円以上した記憶があります。鈑金修理の仕事も少なくて、人件費も安い時代でしたから一台の車を職人が一日かけて直していてもなんとかなりました。とは言っても板金塗装専門ですから自動車の修理屋さんを回って営業して下請けで仕事を貰う毎日でした。今から考えるとのんびりしていたんですね。それに比べると今では自動車もずいぶん変わってきました。近い将来はハイブリッド車や電気自動車が多くなっていくでしょうし、塗装をみてもいろいろな色やパールが入った色など複雑なものもあり塗料も多様化しています。地球環境にやさしい水性塗料も出てきましたよ。水性といっても水で流れてしまうものではありませんが、板金塗装の分野はどんどん進んで行くでしょう。
【木】はじめは板金塗装専門だったのですね。
【藤沼】鈑金だけでやっていましたが、車検を頼まれたり修理を頼まれたりすることが多くなり、また、車を販売したいという思いも強くなってきたのです。販売する以上、修理も整備も保険もやらなければならないと考え、創業十年目にして自動車に関する業務をすべて行うことにしたのです。お客様のニーズに応えていった結果、何足ものわらじを履くことになりましたが、オイルショックなども経験しましたが、板金塗装だけでは厳しかったかもしれませんね。そして、二十年ほど前からは二十四時間三百六十五日対応のレッカーによるロードサービスも行っています。昨年大晦日の事ですが午後十時頃にも鴻巣までレッカーサービスがありました。新年は帰り道のレッカー車の中で迎えました。(笑)続いて元旦二時には鷲宮神社で参拝客の車が故障という連絡で出動しました。よく大変なお仕事ですねと言われますが、困っている人たちから「助かりました」という一言が私たちの喜びです。また、事故などで車を破損してしまったところへのレッカー出動などは、運転されていた方がショックで落ち込んでいることも多く、出来る限りやさしく応対して励ましています。そのために二十四時間三百六十五日誰かが常駐しなければなりませんが、スタッフ一同で誇りを持ってロードサービスの仕事にあたっています。
【木】ご趣味などは?また、紙面を通じてPRされることはありますか?後継者が誕生したようですね。
後継者の誕生に
不安と期待
【藤沼】趣味はゴルフに行ったり旅行に行ったりすることですね。ロードサービスの仕事もありますから、どうしても限られてしまいますので計画的に楽しんでいます。十年ほど前に首の頚椎ヘルニアになってしまい、手術をしました。夜中に飛び起きて出動したり、レッカー車から飛び降りたりしていて、気が付かなかったのですが首に衝撃が蓄積していたのでしょうね。手術をして現在は良くなっていますが、体が資本ですから健康には気をつけています。PRですか、そうですね、当社は田舎の田んぼの中にありますが、「安く、早く、良く」をモットーに営業しております。ぜひ、自動車のことならなんでもお任せ下さい。車に関しては販売から解体してリサイクルするまでのすべてを行っています。そして、スタッフ二十名で機動力のある企業を目指しています。長男が昨年十一月に結婚して家業を継ぐと言ってくれました。少子高齢化で車を購入する人も少なくなってくる時代になってきますので、私達のような田舎で商売をすることが非常に厳しい環境になると思います。ですから、息子には別の商売を考えて欲しいと思っておりましたが、本人は跡を継いで頑張っていきたいと言ってくれておりますので、親としては期待を込めて見守っていこうと思っております。
【木】どんな車社会になるのでしょうか?では、お友達をご紹介下さい。
【藤沼】東埼玉観光の内藤秀夫さんを紹介いたします。大型バスの運行をされている方です。
【木】本日はありがとうございました。ますますのご発展を祈念いたします。
(藤沼さんは「みんなに優しく喜ばれるように」をスローガンに地道にコツコツと仕事をやってきたとお話くださいました。とってもおおらかで優しい方と印象を受けました。益々のご繁栄を祈念します。)