1997年5月18日発行


さんさんと輝く太陽が初夏を感じさせる今日このごろですが、今回の友達の輪には幸手東さくら通りで税理士をされている梨本松男さんよりご紹介いただきました幸手市で市民課長をされている谷口一恵さんに登場いただきます。

幸手市役所
市民課長 谷口 一恵さん
本紙取材 高木康夫

【高木】こんにちは。お昼休みのお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。梨本さんからは、以前市役所で先輩後輩の間柄で市役所を退職するときにとても関心を持っていただいた方と伺っていますが。

【谷口(敬称略)】梨本さんとお話するようになったきっかけは、埼玉県市町村職員対抗スキー大会に幸手市役所職員を代表して参加したことです。各市町村から職員が交流と親睦を兼ねて参加してきますが、そのとき、幸手市役所からは梨本さんが一緒だったのです。

【高木】スキーの代表選手ですね。

【谷口】参加することに意義があり、私も力量とは別に「どんな事でも大事」というボランテイア精神で(笑い)参加しました。成績は覚えておりませんが、梨本さんも同じ意識で参加したものと思いますよ。それ以来、いろいろな話が出来たのですが、普通に公務員の仕事をしていた梨本さんが、税理士になろうと勉強をしていたなどまったく知らず、市役所を退職するとき、はじめてその話を聞かせていただき、とてもすごい事だなと感心させられました。「悔いがなく生きたい」という梨本さんの姿勢は誰でも出来ることではないと思いましたし、がんばってほしいと思っております。

助産婦になって
アフリカで活躍したい

【高木】谷口さんは幸手市では初の女性課長と伺っていますが?

【谷口】そうらしいのですが、私はもともと保健婦なんです。私が小学校二年生の時でしたが、アフリカで海外青年協力隊が助産婦の仕事をして活躍している番組がありました。これを見たときに感じるものが強かったのでしょう、もう自分の夢は助産婦でアフリカに行くことになってしまったのです。私は岡山生まれでしたので、この夢に向かって自分なりに努力をしました。国立岡山病院付属看護学校に入学、その後、上京して世田谷区の国立大倉病院助産婦学校を出て、神奈川県立看護教育大学校とアフリカの夢を追いかけていきました。結婚などもあって、アフリカの夢は果たせませんでしたが、幸手市で保健婦として採用されたのです。

やれることは
何でもしたい

【高木】保健婦さんから市民課長へ?

【谷口】課長を目指したわけではないのですよ。ご存知のとおり公務員は試験制が採用されていますから、まず、係長試験があるのです。課長を拝命するより、六年前でしたがその係長試験を受けるほうが、勇気がいりました。それは、女性が係長試験を受ける事自体、稀であるからなのです。でも、「やれることは何でもしたい」というチャレンジ精神と主人の応援も支えとなって係長試験を受けました。ですから、三年前ですが市民課長になったときのほうが気持ちは楽でした。

【高木】では、市民課長としてどのようにお考えですか?

【谷口】市民課は行政サービスの中心なんです。私たちが目指しているのはデパートなどの接客そのものであって、プロの接客や応対サービスなんです。物を買ってもらえないようなサービスではいけないのです。でも、役所のカラーというのはなかなか拭えないものです。自分でも窓口に立ちますが、窓口の求めるものが、職員みんなの中にどうあればいいのか難しいテーマですね。

いつも何かをしているのが好き
家族みんなが理解

【高木】仕事以外には何か?

【谷口】家族は主人と主人の父の三人で暮らしていますが、いつも何かをしているのが好きな性格で、他人から見ると過密なスケジュールの中、いろいろと楽しんでいます。趣味としては表千家のお茶に、時間を作っては夫婦で海外旅行、その為に英会話教室へ通い、毎日規則正しくラジオ講座を聴き、ボランテイアで外国人に日本語を指導し、外国人のホームステイを受け入れたりと、夫も義父も理解してくれています。義父は大正九年生まれなのですが、人生の時代背景もまったく違う私の生き方を理解してくれ応援してくれます。外国人が多く出入りする家庭にもはじめは戸惑いがありましたが、今では会話をする余裕も生まれ、楽しんでいるのかなと思っています。そんな、義父を私はとても、すごい人と尊敬しています。

目標を決めて
プランを立てて実行

【高木】すばらしいお父さんですね。夫婦で海外旅行というのは?

【谷口】ヨーロッパツアーに参加したとき、一緒に参加した方から「カナダをレンタカーでまわるといいですよ」という話を聞き、なんとしても実行したくなり、一年半後にホテルなども予約せずに航空券だけ手中に夫婦で出かけました。それ以来、夫婦での海外旅行が趣味の大きな柱になりました。毎日、一生懸命生きているつもりですので、目標を決めてプランを立てて実行に移しています。何年か先には、こんな自分でありたいという目標から、一年間の目標や、月間、週間、毎日の目標など、自分に対する約束と思っています。この夏にはロンドン、スコットランドに夫婦で出かけます。出かけた先々でたくさんの友達を作り、退職したら海外に定住したいなと思っています。

【高木】とても素敵ですね。では、お友達をご紹介下さい。

【谷口】保健婦時代からお世話になっている遠藤皮膚科病院の遠藤先生をご紹介します。遠藤先生は自分の考え方をしっかり持っており尊敬できる先生です。

【高木】ありがとうございました。これからも、行政サービスの中心としてお仕事にご活躍下さい。また、ロンドン、スコットランドは楽しんで来てください。(何事にも前向きに一生懸命取り組む姿勢が強く感じられる方でした。アフリカで助産婦をするという小学校二年生の夢が人生の大きなうねりとして感じられました。)