季節もすっかり春らしくなり、気持ちも伸びやかな季節となりました。ギャラリーおのぼり代表の尾登栄治さんにご紹介いただきました田代美智子さんに、ご登場頂きます。
東地区子供会育成連絡協議会元会長東小学校PTA副会長
田代美智子さん
本紙取材 高木 康夫
【高木】こんにちは。尾登さんからのご紹介で本日お邪魔しました。
【田代(敬称略)】尾登りさんご夫婦とは、子供を通じてPTAと子供会で一緒に活動している仲で、大変お世話になっており私などがこの場に出るのは筋違いでないかとプレッシャーを感じてます。
【高木】いろいろな方とお話をさせていただくコーナーで、女性の方は初登場です。こちらこそよろしくお願いいたします。田代さんは子供さんを通じた地域の活動を積極的にされているそうですが。
【田代】積極的かどうかは判りませんが、東2丁目の子供会に子供たちが入会し、廃品回収や、幸手市東地区子供会育成連絡協議会(東地区子連)のお手伝い等をさせていただきました。
【高木】役員をされた訳ですか。
【田代】子ども会は子供たちが主役ですから、親としては子供たちの活動をスムーズにおこなえるようお手伝いするのですが、東地区子連に加盟している子ども会の役員さんが持ち回りで会長を受けるのです。そして、東2丁目の役員の中から平成7年度の会長を選ぶことになり、その方法があみだくじになったのです。でも、子供たちが楽しく活動している会の会長をあみだくじで決めるのは、あまりにも責任が無いのではと感じ「皆さんの手助けが頂けるなら」と会長を受けさせて頂きました。
【高木】ずいぶん思い切りましたね。
【田代】深く考えずに受けてしまう無頓着な所があるのかも知れませんね。でも、子供会は子供たちにとって自由に遊べる場所であり、自由に出て来られる場所ですから、我が子も含めて地域のコミュニケーションがはかれる貴重な場と思います。私共は幸手に越してきた人間なので、地域に密着した交流が大切と感じていたのでしょう。
【高木】どのくらいの規模なのですか。
【田代】東地区には5つの子ども会(単位子ども会)がありますが、東2丁目と3丁目は子ども会に全戸加入で総数で約320名の会員がいます。
【高木】少子化社会の中で、会員数が多いという事は活動も盛んなのでしょうね。
【田代】最近の子供たちはとても忙しく、いい意味で息抜きしたいのかなと感じます。素敵な体験ですが、幸手郷土カルタ大会で優勝したのです。子ども会で「ワイワイガヤガヤ」カルタ取りの練習をするのですが、カルタを通じて幸手の歴史や文化が学べ、子供たちも楽しそうにやっています。子ども会だけでなく、学校単位で取り組み、広められたらいいのになと感じます。また、スポーツ活動ですが、幸手市バドミントン大会でも優勝できました。主役である子供たちが自分達の力でカルタもバドミントンも優勝できたのですから、会長をさせて頂き1番うれしい思い出です。
【高木】苦労も多いのでしょうね。
【田代】単位子ども会は子供たちが相手ですが、地区子連は親が集まっての連絡調整機関です。ですから、役員さんの中には男性や働く女性の方も多くいらっしゃいます。従って会議なども夜の開催が多く、主婦業と仕事を持っていた私には時間的に厳しいものがありました。でも、ご紹介頂いた尾登さんの奥さんが副会長を努め、本当に恵まれたスタッフのお陰でなんとか運営が出来ました。幸手に住んで10年目ですが、子ども会を通じていい人ばかりに出会え、地域を越えて色々な人たちと交流ができました。
【高木】ご主人やお子さんの反応はいかがでしたか。
【田代】我家は5人家族ですが、主人には本当に感謝しています。「会長として受けたからには一生懸命頑張ってこい」と言われて、全面的支援をしてくれました。子ども会の後で懇親会や2次会などがある場合でも、会長として抜けられない立場ですので、主人の理解がなければやれなかったと思います。子供たちのために時々御飯も作ってくれましたし、私が言うのも何か変ですが、とても明るく何事も前向きに考えてくれる人ですので、心の支えになっていました。次の会長を決めるときになかなか決まらず、我家の子供たちも心配してくれ、長男が「お母さん、決まらなかったらもう1年やったら?やる人がいないと子ども会つぶれちゃうし、それはいやだから」と言ってくれました。会長をしている1年間は留守が多く、子供もほうりっぱなしでしたから、長男の言葉はとてもうれしいものでした。
【高木】家族そろっての応援ですね。なによりも心強いですね。
【田代】そうですね。それと、会長をさせて頂いた中でたくさんの人たちに助けられた事が、心に残ってます。今振り返ると「感謝、感謝」でこの思いやりや、優しさをどう返したらいいのか考えてしまう程です。昨年東地区子連会長を引き受けた直後、小学校PTAの新役員に推薦されました。「忙しついでに」と副会長を受けてしまったのですが、さすがに主人には夏頃まで本当の事が言えませんでした。(笑い)でも、PTA会長が尾登さんのご主人で「絵画の展覧会」にも携われ、楽しく活動でき「なんと幸せな1年だろう」と思いました。ただ、忙しさに負けて仕事に挫折しましたけれど(笑い)
【高木】田代さんの明るさが感じられますが、自分の時間はあるのですか。
【田代】越してきたばかりには趣味として手芸をしたり、お菓子作りをしてましたが、最近は無芸大食が私の取り柄になり、友人を誘ってはおいしい店を捜して、食べ歩きをしています。
【高木】そうですか。それではお友達を紹介いただけますか。
【田代】南2丁目にお住まいの稲星のり子さんをご紹介します。子ども会を通じて知り合ったのですが、頑張り屋さんで、看護婦さんという仕事柄、夜勤も多いのに主婦業と子ども会等に頑張っている人です。
【高木】ありがとうございました。これからも温かい家庭のもと、地域に根差したコミュニケーションの発展にご尽力下さい。ご活躍期待いたします。
【お家にはご主人が命名した金魚の太郎ちゃんやハムスター、うさぎに愛犬と、すべて雌だそうですが、動物たちに囲まれ、なにか温かもりを感じる田代さんご一家でした】