新年明けましておめでとうございます。読者の皆さんにはお正月はどう過ごされたでしょうか。さて、今年最初の友達の輪、つまり、2000年度トップを飾っていただく方は、大妻女子短期大学2年生の鈴木佐智子さんにご紹介いただいた緑台でティールーム・ホームメイドエンドウを開かれている遠藤多希さんに登場いただきます。
ティールーム
ホームメイド エンドウ
オーナー 遠藤 多希さん
本紙取材 高木 康夫
【高木】鈴木佐智子さんからピアノの先生だった方とご紹介いただきましたが?
【遠藤(敬称略)】佐智子さんには以前ピアノを指導していました。とても優秀なお子さんでしたね。今はもう指導していませんが、なぎなたの世界でも活躍されているようですね。がんばりやさんですから、なんでも出来るのでしょうね。
【高木】遠藤さんは音楽関係の方でご活躍だったのですか?
【遠藤】ずいぶん前の話ですが、音楽家として藤原歌劇団に在籍し、ステージ仲間でグループを作って、歌ったりしておりました。この地に越してきて今はすっかり離れてしまいました。
【高木】そうですか?今のお仕事はどうして始められたのですか?
【遠藤】きっかけは、我が家がそろってお茶好きということでしょうか。我が家では以前から紅茶やコーヒーといったお茶の時間が大好きで、時間を作っては庭で楽しんでいました。お茶の時間は決まっておりませんが、一日一回〜二回です。一人でも、主人と二人でも、また、友人を招いて楽しんだり、子育て時期には二人の娘たちと共に楽しむことも多かったですね。主婦として、家事もありますし、一日中、いろいろな時間帯がとても忙しいのです。気分転換とリラックスできるひとときをお茶の時間にしていたのです。十分の時もありますし、一時間の時もあります。ホットできる空間と時間を楽しめるティブレイクは最高ですね。でも、外に出掛けるとなかなか気に入ったお店が見つからなかったのです。
【高木】それで、ご自分で始められたのですか?
【遠藤】主人は都内の学校で美術を教えておりましたので、個展などを開く機会が多く、幸手の方々にも観ていただこうと自宅のアトリエで個展を開いたりしました。友人や近所の方々を招待して、手作りのケーキやお茶を振る舞ったりしました。これが好評で、「家庭的な雰囲気で味わってもらうのもいいな」と感じたのです。お店を開くつもりはなかったのですが、友人などからもお店を開いたらとすすめられて、主人や娘二人が手伝ってくれるということもあり始めました。私と主人で調理をし、長女がパンを次女がケーキを担当し、家族四人で始めましたから、みんながお休みの土曜と日曜の二日間だけの営業でした。今思えば四人の力があったから始められたのでしょうね。その後、長女は結婚し、下の娘もお菓子の世界で有名な藤野真紀子さんのもと、料理アシスタントをしており、都内暮らしになり、現在は主人と二人で運営しております。そして、主人も二年前に退職しましたので営業日に月曜日を加え週三日間としました。
【高木】それにしても、インテリアも落ち着いていて素敵ですね。
【高木】主人が美術をやっておりますので、絵などもそうですがウイスキーの古樽を利用して円テーブルを製作したり、ホームベーカリーを置く台なども主人の手によるものです。現実の時間を忘れさせてくれる空間を演出することがこのお店を開くきっかけでしたからどうしても居心地のよい調度品でまとめるようになります。もともと、自宅の一階をアレンジしましたから、採光が良い全面ガラスにこそ変えましたが、このスペースもお隣の和室スペースもほとんどそのままです。和室には畳の上に敷物を置いて調和させています。ここに居ると自分だけの時間が持てるというような場所を演出したいのです。おがげ様で、大宮や栃木からもクチコミでこられる方々がいらっしゃり、私のモットーが「心を込めて、まごころを込めて、いらっしゃいませ」と務めていきたいと思っています。
【高木】おすすめ料理はなんですか?
【遠藤】サンドウィッチやクロックムッシュなどの軽食も人気がありますね。また、ハンバーグなどもヘルシーな材料を使って身体にやさしいメニューにしております。ティータイムには甘さをおさえた自家製のチョコレート、チーズの風味を引き出したニューヨーク風チーズケーキなどがおすすめです。営業時間は土・日・月のみの午前十時から午後六時までです。
【高木】週三日間の営業ですが、残りの四日間は何を?
【遠藤】残りの四日間は自分達の時間ですが、木曜、金曜日は食材の調達や準備で、都内に出掛けることが多いのですが、楽しみながら出歩いております。それ以外は音楽の発表会などのパーティに貸切りで場を提供したりすることもありますね。先日もフラダンスの集いを開催しました。また、個人的には趣味で公民館の英会話教室に通っております。
【高木】お忙しいですね。それではお友達をご紹介下さい。
【遠藤】当店にお客様としてお越しくださる方で、文学に造詣が深く現在は聖書の研究をされている寺田明さんをご紹介いたします。それから、甘い食べ物は、人の気持ちを幸せにするそうです。ティータイムをすることで、自分自身の気持ちが豊かになります。昨年もいろいろなことがありましたが、一人一人が幸せな気持ちで暮らしていますと、人をうらやんだり、にくんだりすることはないでしょう。2000年を迎えて健やかな年でありますように・・・・・・。
【高木】開店前のお忙しい時間にお邪魔して、その上おいしいコーヒーまでたてていただきありがとうございました。これからも、家庭的な雰囲気のすてきなお店をご経営下さい。
(幸手市緑台一丁目、閑静な住宅街の中にツタの絡まる壁のしゃれたお宅が「ホームメイド エンドウ」さんです。取材した時もちょっと見落としてしまい行き過ぎてしまいましたが、中に入ると木漏れ日から射す陽の光がステキなお庭が目に入り、おしゃれ心を楽しませてくれるお店です。土曜、日曜、月曜のみ営業されておりますので、お間違いなく。)