あじさいの花が美しく咲く季節になりました。幸手総合病院看護婦・稲星のり子さんに、ご紹介いただきました神明内の伊藤浩和さんに、ご登場いただきます。
元幸手青少年相談員連絡協会代表
幸手市子ども会育成連絡協議会理事・伊藤 浩和さん
本紙取材・高木 康夫
【高木】こんにちは。稲星さんから地域交流にご活躍されているとご紹介頂き、お邪魔しました。
【伊藤(敬称略)】地域交流に活躍などと紹介されても、恐縮してしまいますが、地域と色々なつながりがあるんで、そう言われたのかとおもいます。
【高木】伊藤さんは多くの団体でご活躍されているとか。
【伊藤】現在は、市子連の理事と少年野球連盟権現堂地区代表と、幸手市青少年相談員のOB活動、また、権現堂川小学校育成会役員を兼ねています。
【高木】ずいぶん多くの団体に関わっているのですね。
【伊藤】そうですね。気が付いたら関わりが多くなってました。実は19才の時に先輩『とにかく来い』と中央公民館に呼び出され、青少年相談役員になれと言われたのです。当時先輩の言葉は絶対でしたから何もわからないまま相談員になったのです。それからというもの、色々と関わりを持たせてくれ現在の状態なんです。(笑)
【高木】そうですか。青少年相談員というのは何をするのですか。
【伊藤】青少年相談員は、小中学生の「お兄さん、お姉さん活動」をしているのです。県知事から直接委嘱を受けて相談員活動を行うわけですので、青少年相談員自らがとても勉強になります。小中生と同じレベルに立って事業を運営したり、青少年の考えと違う発想だったりと、相談員自身も経験不足なりに、青少年の行動に感心したり、共に向上していくようです。
【高木】先生のようですね。
【伊藤】そうですね。でも、青少年たちと目の高さが一緒ですから、心を開いてなんでも話してくれるのでお兄さんお姉さん感覚です。でも、最近の子供たちもずいぶん変わってきて、お兄さん役やお姉さん役も難しくなってきました。あるキャンプの時、中学生の女の子たちがグループで参加していたのですが、その中の子が他の人の食器などをひとりで洗っているのです。観察しているとどうもグループのリーダー格に嫌われたくないと言う感じで参加してるようなんです。昔の「ガキ大将」でないタイプの集団化が、こんなところにも現れてきたと思うと青少年相談員の役割も多岐にわたるなと思いました。
【高木】本当ですね。でも、自然の中で心身ともに成長を促すことは素晴らしいですね。
【伊藤】アウトドアアライフが流行ってますが、昔から好きなんでしたので先駆けたかな?なんて思ってますよ。(笑い)
【高木】そうすると趣味は?
【伊藤】実は「らんちゅう」という金魚に凝っているんですよ。7年位前から飼い始めたのですが、昨年初めて卵が孵化して、赤ちゃんが誕生しました。ちょうどゴールデンウィークが終わった今頃、孵化するんですよ。産卵しそうな雄と雌を別な水槽に入れてもうすぐかな、と観察してたのですが、朝になったら、子供たちが「卵生んでる」と大騒ぎで、感動しました。でも、卵から育てるのは初めてでしたので、水温の管理や餌のあたえ方が上手でなく、夏頃に死んでしまいました。
【高木】何で「らんちゅう」を飼い始めたのですか。
【伊藤】もともとは普通の金魚から始まったんですが「らんちゅう」を見たとたんに、その魅力に取り付かれたようです。ご覧になると分かると思いますが、独特な味わいがありますよ。それに水槽で飼える金魚版錦鯉といった雰囲気がいいものです。でも餌の与えかた等も生餌を与えたりするので、意外と難しいものです。物好きな自分の性格を知っている人は、いろんな事をよくやるねと言われますが元来、人好きで物好きな所が自分の持ち味かなと思っています。でも、今年こそは「らんちゅう」の赤ちゃんをたくさん孵化させて、大きく育てたいと思ってます。子供たちも一緒になって一喜一憂してくれるものですからね。
《玄関に近いところにある水槽には、見事な「らんちゅう」が優雅に泳いでいました》
【高木】現在お仕事は何をなさっているのですか。
【伊藤】幸手工業団地にある(株)シンワ機械という会社に勤めています。当社は食品などのふたになるフィルムをつける機械という製造販売をしています。ゼリーやプリンなどのフィルム状でふたになっているものなんかは、当社の機会で取り付けるのですよ。以前は設計の担当だったんですが、現在は営業職です。
【高木】会社にお勤めで地域に色々関わることは時間的にも難しいのでは?
【伊藤】そうですね。会社でも行事があると幹事を頼まれることが多いのですが、当社の社長は工業団地の企業で構成している桜和会という企業交流の団体の代表もしており、地域の交流活動には積極的なんです。ですから、社内の人たちも地域活動には理解が深く協力や支援をしてくれるのでとても助かってます。上司も理解してくれ、「伊藤君、私も何かボランティアをしたいな」なんて声をかけてくれますよ。そんなときは「空き缶拾いがありますよ」って話すんですよ。(笑い)
【高木】すてきな職場ですね。暖かい家族と温もりにある地域と心豊かな職場、過ごしやすさがあふれてますね。お子さんの育てかた等は何か信条があるんですか?
【伊藤】人様には迷惑をかけるな、相手の気持ちになって考えろと言っています。子供に限らず私たち大人にも同じ事ですが、子供の気持ちになれば親が増えてきているような感じがします。子ども会でよくある事ですが、親が入りたくないなんていうケースです。私なんかは、5才の時に子供会に入りたくて、「油っ子」ってうことで一緒に遊ばせてもらいましたよ。今は「油っ子」ていう言葉も聞かないですね。この言葉などは、自分の目の高さを相手に会わせて「一緒だよ」とやさしく素敵な言葉と思うのですが。
【高木】地域で育てられた伊藤さんならではの感性ですね。ではお友達をご紹介いただけますか。
【伊藤】友人の友達の弟なんですが、少年野球で一緒に活動し、また、飲み仲間でもある上吉羽に住んでいる黒川尚弘さんを紹介します。
【高木】ありがとうございました。これからも地域交流にご活躍下さい。らんちゅうの赤ちゃんが誕生したらご連絡下さい。
【子供のような目を輝かせ、らんちゅうに夢中になる、人徳あふれる張り切り青年の伊藤さんでした】