2000年4月16日



 桜まつりも終わり新年度を迎え、入社式や入学式とフレッシュマンの輝く季節がやってきました。幸手混声合唱団の片岡さと子さんからご紹介いただいた本日の友達の輪No一一一号(ワンワンワン)には偶然にも号数にふさわしい獣医さんの松村好啓さんに登場頂きます。

幸手動物病院
院長 松村 好啓さん
本紙取材 高木 康夫

【高木】こんにちは。片岡さんのご家族と音楽を通じて親しくされていると伺ってまいりました。

【松村(敬称略)】片岡さんご夫妻とは八年前に香日向コミュニティセンターで開催されたハッピーハンドフェスティバルで知り合いました。このイベントは、当時僕が所属していた幸手青年会議所が主催したもので、たまたまバンドをやっていたこともありステージで演奏をしていたのです。それをご覧になられた片岡さんが終了後に楽屋に訪ねてこられ、ご主人とは趣味が同じ音楽だったものですから息投合して、それ以来、現在でも「ハッピー・ハンド・ブラザーズ」というバンド名で十一月に開催される市民まつりなどで演奏している仲です。

【高木】ハッピー・ハンド・ブラザースですか、松村さんはもともと幸手の方ですか?

兄の薦めで
  郊外型の動物病院へ

【松村】僕は新宿で生まれ、中野に住んでおりました。中野では自宅を兼ねて動物病院を開院しておりましたが、兄がやはり獣医として加須で開業しており、大きな手術などを手伝ったり、都内ではペットや動物を飼うことが難しくなっており、兄の薦めもあって郊外での開院に踏み切り現在の場所に開業いたしました。ですから、この辺のことは何も知らずに越してきました。恥ずかしい話ですが、来る直前まで幸手と読めなかったぐらいですからね。(笑い)平成元年からですからかれこれ十二年になりますね。この仕事はサービス業と思っていますから休みは毎週木曜日と第四日曜日のみ、開院時間も午前九時〜午前十二時、午後三時〜午後七時までです。

【高木】そうですか。先ほどの話ですがバンドをやっているのですね。

ブラフォーにキングストン
  そしてPPM

【松村】兄の影響もあるのですが、高校一年生からギターを始めました。僕達の年代にはとりあえずコードを覚えるだけで弾けるギターをやろうという人が多かったのです。ブラザース・フォアやキングストントリオ、PPMなどといったグループの曲をコピーして演奏しました。ご存知と思いますが「花はどこ行った」なんて曲は誰でもコピーする定番でしたね。(笑い)そのうちにバンジョーやフラットマンドリンなどの楽器にも興味が沸き、ブルーグラスといったジャンルの音楽もやっていました。ギターもバンジョーも独学で、教則本片手にタブといってコードを押さえる指の場所が記入してあるものを見ながら、レコードを聞いてコピーしていました。スリーフィンガーなんてなつかしい響きじゃありませんか?

【高木】夢があるそうですね?

音楽演奏を楽しめる
  趣味の店

【松村】フォークソングやブルーグラスといったジャンルの音楽は、僕達の学生時代は演奏する多くの場所がありました。そういう場所があったから、なおさら楽しかったのかも知れませんね。しかし、今では歌や演奏が楽しめるお店となると、経営的にも厳しいものがあるのでしょうね、本当に少なくなってしまいました。ですから、趣味としてやっている人達が楽しめる場所が作れたらと思っています。趣味的なお店でいいと思うのです。それから、幸手という場所は文化が少ないように感じます。たぶん、気がつかないだけなのでしょうね、きっと、こういう場所が出来ることによって新しい発掘が出来るのではないかと思います。いつの日か県立権現堂公園の噴水を背景に音楽仲間が集まってサマーフェスティバルが出来たらなと思っています。

【高木】素敵ですね。お仕事の話ですが獣医さんから見る最近のペット事情はどうですか?

長生きペットや
  成人病

【松村】そうですね、昔から比較すると動物に対する接し方が変わってきていますね。家族と同じ感覚で育てられているケースが多く見られます。ですから、具合が悪いと夜中でも電話が掛かってきますよ。自宅と病院が一緒ですから、電話が掛かってくれば夜中でも受けてしまうのですね。先日も春日部にお住まいの方から電話がありまして、春日部で連絡のとれる動物病院が見つからなくて電話帳頼りに当院までかけてきたようです。ペットはハムスターだったのですが、飼い主は家族同様に心配そうに治療を見守っていました。それから、動物に対する医療技術も進歩しており長生きするペットが増えています。その反面老衰やボケといった昔ではあまりなかった症状が増えています。人間と同じように成人病も増えていますし、ガンも増えているのですよ。

【高木】動物のいる生活で大切なことはなんですか?

【松村】そうですね、まず、しつけをするということです。どんな動物でもそうですが、しつけをするととても飼いやすくなります。そして、業界の宣伝ではありませんがなんでも相談できる病院をつくって、ペットの病気などを予防して欲しいですね。犬などのように定期的な検診も必要ですし、ネコなどはエイズや白血病なども流行していますから注意が肝心です。そして、愛情をもってペットに接して欲しいと思います。

【高木】本当ですね。我が家でも犬を飼っておりますので同感です。それでは、お友達をご紹介下さい。


【松村】幸手市東にお住まいの平井さんをご紹介いたします。平井さんとは子どもを通じて知り合い、長男が少年野球で、長女が幼稚園から現在の佐野日大中でも一緒です。妻はパン作りを教えてもらっている方です。

【高木】ありがとうございました。これからも、地域に根ざした動物病院としてご活躍下さい。また、音楽においてはますますの活動を期待いたします。そして、いつの日か趣味のお店が開店できますように!

【口元に蓄えた髭がトレードマークのとてもおおらかな方でした。取材は動物病院横に作られたログキャビンにお邪魔させていただきましたが、まさに趣味の小屋ならぬアコーステイックなスタジオそのもの。ところ狭しと楽器やCD、レコードなどがコレクションされ、仕事の後は仲間と一緒に楽しんでいるとの事。日曜の夜八時にはバーボンでも飲みながら(?)音楽談義もあるそうで、同じ趣味をお持ちの方は一緒に楽しみませんかと声をかけていただきました。】

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