ゴールデンウィークがスタートしましたが、読者の皆様には国内から海外までご旅行を楽しんでおられる方も多いことと思います。本日の友達の輪は幸手動物病院松村好啓さんからご紹介いただいた幸手市東で、親しい方々とパン作りを楽しんでいる平井典子さんに登場頂きます。
手作りパンのサークル
平井 典子さん
本紙取材 高木 康夫
【高木】こんにちは。松村さんご夫妻とはお子さんを通じて、家族的に親しくされているそうですね。また、パン作りを松村さんの奥様や親しい方々と楽しんでいると伺いましたが。
【平井(敬称略)】パン作りは十二、三年前になりますが市販されている本を見ながら自己流で作り始めたのがきっかけです。我が家は朝食にパンが多く、当時、電機メーカーがパン焼き機を発売し、それを購入してパンを焼いたりもしました。とても、便利な機械でタイマーをセットしておくと朝には焼き立てのパンが出来ているのです。さすがに焼きたてはおいしいのですが、さめてしまうときめが荒く満足がいかないのです。そこで、大阪に転勤になったばかりのころ、日本ベーキングスクールという全国規模のパン作りの教室があり、そこに通うことにしたのです。でも、子供達が小さかったもので三ヶ月くらい通ったのですが、それ以上続けることが出来ませんでした。幸手に戻ってきてから、もう一度パンを作ろうと思い、改めて本を見ながら四〜五人のお友達とサークル活動のように、それぞれの家を回り番でパン作りを始めたのです。そんな折、香日向に日本ベーキングスクールの先生がいらっしゃることを知り、平成八年三月から幸手教室に通い始めました。指導する立場になることの出来る講師コースにも進めたのですが、昨年三月に上級コースまで修了し、その後も特別コースを続けています。
【高木】どんなパンを作られるのですか?パン作りの楽しみは?
【平井】教室では、毎回種類が決められ、今日はあんぱんやカレーパンであるとか、食パンやフランスパンとか、八十種以上習いました。パン作りのいいところは作品として完成するのですが、その作品は食べてしまうから後には残らないことです。あたりまえのことですが、創作する作品はほとんど残っていきますよね。パン作りは失敗しても次回はここに気をつけて作ろうという意欲がわいてきます。そして、自分で材料から調達しますから食品としても安心できますし、なによりも周りの人においしいと言われることが一番なんです。でも、クロワッサンやデニッシュのようなバターの量も凄く手間が掛かるものは自分では作りませんよ。パンを買ってくるときはなるべくこういう自分で作らないものを購入するようにしています。
【高木】なるほど。ご家族の評判はいかがですか?
【平井】パン党は主人と私と真中の娘で、主人はもう四年になりますがアメリカのオハイオ州に単身赴任中で、パン食にはなれているようですが、出張で日本に帰ってくるとおいしいと言って食べてくれます。娘は買ってきた食パンですと耳を残すのですが、私が焼いたパンは耳まで食べてくれます。娘いわく、自家製は耳に弾力があってぱさつかないからおいしいと言うのです。子供達はパンを焼くことに興味はなくもっぱら食べるのが専門の係ですね。長男と下の娘はクリームパンやハムチーズパンなどの菓子パンや調理パンが好きですね。たまに、手間が掛かりますが餡を炊いてあんぱんを作るときもあります。アメリカの主人のところへ冬休みや夏休みを利用して家族全員で行くのですが、むこうのスーパーで粉と餡を購入して、オーブンであんぱんを焼いたことがあります。アメリカ在駐の人達に差し上げたところとても喜んでくれましたよ。
【高木】よくご家族全員でアメリカに?
【平井】主人が単身赴任中ですから、夏休みのような長い休みがあるときは家族で行くようにしています。長男が高校一年の夏休みでしたが、予定があって長男一人が一週間ほど先に行くことになったことがあります。ちょっと、心配でしたが、成田まで送っていき、飛行機に乗って一人で出かけました。男の子でしたし、飛行機に乗ってしまえば行き先も間違いないし、あとは主人が乗り換えのシカゴ空港に迎えに来てくれる段取りで出かけていきました。ちょっと、不安でしたが高一の息子にとってはとてもいい経験をさせました。後から、私達家族が向かったのですが私達が合流するまでは、昼間主人は仕事がありますので長男は会社のアメリカ人宅に滞在させていただき、同世代の子供たちと一緒にバスケットボールやボーリングなどを楽しんだようです。長男は英語が苦手でしたが、その一週間の間にずいぶんヒアリングが上達したようです。でも、帰ってきたらやっぱり英語は好きではないようです。(笑い)
【高木】単身赴任のご主人とのコミュニケーションは?
【平井】主人は営業職ですからノートパソコンを片手に仕事を進めないと遅れてしまうようで、パソコンは必需品のようです。そして、パソコンが好きで日本に出張で戻ってくると必ず秋葉原に行きます。過日も長男と秋葉原に行ってパソコンキットを購入して自分達でオリジナルパソコンを組み上げていました。私も影響でしょうか、主人とは朝晩、必ずメール交換をしてその日の予定や出来事を話しています。時差が十三時間あり、昼夜がほぼ逆になりますから、主人が会社に出かけるときがこちらの夜で、主人が夜帰宅するころが朝になります。主人の帰任もまもなくなのでメール交換も終わりになるでしょうが、今日の取材のこともメールしましたら「木君によろしく」と言っていました。主人とは同級生ですよね。ずいぶん昔のことですがスキーでお目にかかったことがありますね。
【高木】そうでしたね。失礼いたしました。では、お友達をご紹介下さい。
【平井】主人の同級生で、今では家族ぐるみでお付き合いさせていただいている社会保険労務士の山口修利さんをご紹介いたします。山口さんとはスキーやキャンプなどもよくご一緒させていただいています。
【高木】ありがとうございました。
【取材の際、焼き立ての食パンを一本いただいき翌日の朝食にいただきましたが、香ばしく耳までおいしい食パンでした。現在は親しい友人達に頼まれたときにパン作りの指導と創作を楽しんでいるそうです。とても明るい方で家族ぐるみの幅広い交友を感じさせていただきました。】