シドニーで繰り広げられた二十世紀最後のスポーツの祭典、シドニーオリンピックも本日が閉会式、日本選手をはじめ多くの選手たちが感動を与えてくれました。本日の友達の輪には幸手病院内科医師飯嶋淳滋さんにご紹介いただいた内田栄一さんにお話を伺ってまいりました。内田さんは仲町商店会で事務用品全般を扱う会社を経営されており、商店会会長さんでもあります。
株式会社 ウチダ
代表取締役 内田 栄一さん
本紙取材 高木 康夫
【高木】こんにちは。飯嶋さんから患者さんでもあり親しくさせていただいている方と伺ってまいりました。
【内田(敬称略)】飯嶋先生には大変お世話になっております。私は五年前に倒れたのですが、そのとき飯嶋先生に診察、治療していただきまして、現在のように本当に元気に回復することが出来ました。現在でも私の主治医として健康管理をしていただいております。ですから、先生には頭があがりませんよ。(笑い)
【高木】仲町商店会の会長さんをされているようですが、仲町商店会というのはどのあたりなんでしょうか?
【内田】今年の二月から会長を務めておりますが、当商店会には三十四のお店が加盟しております。御成街道沿いの南側は大久保えまやさんから北側はコーヨーさんまで武蔵野銀行とあさひ銀行を抱えるエリアです。商店会としては見渡せてしまう範囲ですね。商店会としての抱負は皆さんで一緒に仲良く地域活性化を進めたいと考えております。当地区からは幸手市商店連合会の会長として中山家具の中山さんが出ておりますので、特に販売促進活動には力を入れてます。ただ、この地域だけではありませんが、幸手の商店全般に言えると思いますが年々厳しい商環境になっているように感じられます。近隣市町村に比べて魅力が乏しいのでしょうか?当商店会では商店会一丸となってイベントを組んだりしておりますが消費者のニーズを獲得するのは大変なことです。
【高木】内田さんの会社は古いのですか?
【内田】古くはありませんが、当社は私で三代目です。はじめは荒物屋だったのですよ。おじいさんの時代でしたが生活雑貨全般を扱っておりました。当時は紙類などを主流に束子や石鹸などを販売していたようです。ですから、屋号も内田紙屋でした。それから、二代目である父が時代を先取りして事務用品に切り替えたのです。昭和三十年頃でしょうか、現在の礎になったわけです。その後のOA化や現在のIT改革のように業界事態はめまぐるしく変化しております。現在はセロテープや鉛筆から、コンピューターやIT機器まで、事務用品全般を手がけております。当社は消費者のニーズを聞き取る為に対面販売をポリシーとしておりますが、幸手を中心として外商が主流です。インターネットを使った販売も積極的に行おうと考えておりますが、目の行き届く範囲でのビジネスをコンセプトに対面での販売が一番大切と思っております。いづれにしましても難しい時代ですね。
【高木】幅広いですね。趣味などは?
【内田】野球が趣味です。病に倒れてからはもっぱら観戦側になりましたが、若い頃はキャッチャーをやっていました。また、幸手市野球連盟の理事を昭和三十八年からやっております。幸手市野球連盟には幸手市、五霞町から現在三十二チームが登録してあり、四月から九月までのシーズンで四ブロックに分かれ、百二十試合が行われております。でも、休日のみの開催ですから、一日六試合開催して二十日間くらいでシーズンが終了します。参加選手も高校を卒業した年齢から、六十才代までと幅広いですね。野球で言うリーグのようにA〜Dの各ブロックがあり、それぞれ八チームあります。また、JリーグJ1リーグのように、年間の成績によってブロックの入れ替えがあります。どんなチームでも最初はDブロックに入り、そのブロックで優勝もしくは準優勝するとCブロックにあがります。当然CブロックからDブロックに降りてくるチームもある訳です。Aブロックには常勝の幸手クラブというチームがあります。野球の好きな方はどうぞ連盟に参加して下さい。
【高木】野球連盟では青少年の育成にも力を入れてるそうですが?
【内田】市内四中学校の野球大会には連盟から正式審判員を頼んでおります。公式ルールにのっとって審判をしてもらうことで、子供たちの野球に対するレベルアップがはかれるものと考えております。私自身が野球連盟で育ちましたので、恩返しのつもりでやっております。また、野球連盟からは離れますが、公安委員会から委嘱を受け少年補導員も務めさせていただいております。昨今の子供たちの現状は非行化や喫煙が低年齢化しており、特に受験を終えてほっとしている高一、高ニに多く見られます。特に喫煙については女子が増えており、将来のことを考えると心配です。時間が限られますが、幸手、栗橋の青少年の出入りしそうなところを巡回して指導しております。埼葛学校地域推進協議会という、いわゆるPTAのOBで組織する協議会があり、その副会長もしておりますが、この中でも同様な問題が聞かれます。保護者の積極的な参画と、この地域に限らず幅広い地域との連携も必要になってくるでしょう。
【高木】それではお友達をご紹介下さい。
【内田】先ほどもお話しましたが、幸手市商店連合会会長の中山幸也さんを紹介します。中山さんとは小学校五年生からの同級生で四十六年の付き合いになります。彼がピッチャーで私がキャッチャーという野球でも深い仲です。
【高木】ありがとうございました。これからも、健康に留意されながら地域活性化にご尽力下さい。
【めまぐるしい忙しさの中で五年前に倒れられ、今では完全復活されたようですが、そうは考えず、何事にもゆとりを持ってのんびりと進みたいとおっしゃっておりました。親にとっては「可愛い子には旅をさせろ」ですが、転じて自ら旅をしてしまったお嬢さんがコロラドに留学されており、年に一回は帰ってくるそうですが、中間地点のハワイで会える計画を楽しみにしているそうです。穏やかな笑顔とやさしい言葉から人間味あふれる人柄を感じる方でした。】