2000年10月15日



北の方からは紅葉のたよりも届き、本格的な秋の行楽シーズンを迎えました。本日の友達の輪には株式会社ウチダ代表取締役内田栄一さんよりご紹介いただいた幸手市商店連合会会長を務められている中山家具店社長の中山幸也さんにお話を伺ってまいりました。 中山幸也さん

中山家具店
代表取締役 中山 幸也さん
本紙取材 高木 康夫

【高木】こんにちは。内田さんより小学校からの同級生で四十六年のお付き合いと伺ってまいりました。

【中山(敬称略)】小学校五、六年生の頃でしたね。幸手小学校ソフトボールの代表チームが出来て、地域の小学校との交流試合が行われました。そのチームのピッチャーが私でキャッチャーが内田さんでした。それから小・中・高校と同じ学校、同じ野球部で過ごしました。今では懐かしい思い出です。

【高木】幸手市商店会連合会(以下商連)の会長さんをされているとか?

次世代のために
 今、出来ることを!

【中山】商連は各地域の商店会の連合体として存在します。市内十ブロックの商店会で約三百店が加盟してます。会長として三年目になりますが、現在の私たちの役割はなんとしても幸手市の商業環境を活性化させることです。商連としても本年度より活性化委員会を設置して新たな「まちづくり」を目指してスタートすることになりました。同時に販促委員会では地域の皆様に愛され親しまれる商店街を目標に、現在売りだしやイベントを企画しているところです。ご存知ですか?かつて幸手は商業の町として栄え、地元のお客様をはじめ近隣からも沢山のお客様が来られ賑わっていました。昭和四十年代をピークとしてそれ以降は車社会の到来と共に広い駐車スペースを持つ大型店の進出により次第に下降線となりました。同時に時代の変化と消費者のニーズに応えるべき再開発やセットバックといった商店街としての対応を怠ったことにより時代に乗り遅れてしまったのです。「まちづくり」は短期間では為し得ません。ですから、今こそ、次世代のためにも都市計画も含めて商店街としての基盤整備を進めなければいけないと感じております。

【高木】どうすればよいのでしょう?
中山幸也さん

一生住みたい街へ
 魅力あるまちづくり

【中山】人がモノを消費して流通が行われるのですが、我が幸手市では残念ながら肝心の人口が減少しつつあります。首都圏五十`圏内では他の街の多くがベッドタウン化して人口の増加をみています。近隣のそれらの街と街と比較してより魅力のある住みよい環境が備わっていなければ発展は望めません。幸手駅前開発や道路交通網の整備等々…。例えば特に発展著しい春日部市や久喜市と比べて極端に狭い市街化区域を拡大して新しい市民を迎え入れるような積極的な政策が必要です。二十一世紀を迎え夢と希望あふれる幸手市実現のため、行政をはじめ多くの人達に叫び続けたいと思います。その反面、東さくら通りや郵便局前通り、幸手病院の通りといった新しい地域に商店街も形成されつつあります。新しい仲間の声を反映することも必要になってきます。どんなに努力をしても個店だけの力では多くの集客は期待できない時代です。各店のイメージアップが、より印象を高めることになります。それほど商店街全体の魅力は大切なものなのです。

【高木】明るい材料は?

商店会単位の取組み
顔と顔のコミュニケーション

【中山】商店会単位でイベントや売出を取り入れながら頑張っているところもありますよ。最近では緑台、天神町、仲町商店会などですが、イベントをやる人そして参加する人それぞれが楽しみながらやっています。商店会活動の基本は地域の人達とのコミュニケーションが一番大切です。大型店は別として私たち専門店はお客様と知り合いにならないといけません。そういう意味からもイベントを通してお客様とのふれあいを大切にしてこれからも頑張ってほしいですね。

【高木】息抜きというか趣味などは?

航空券片手に
 世界へ一人旅

【中山】一人旅が好きなんです。一年間一生懸命仕事して、時間を作っては海外に出掛けています。航空券を往復手配して、あとは現地でレンタカーを借り、その場で宿泊先を選びながら自由きままに旅するのです。もちろん事前にスケジュールや下調べはしていきますよ。ヨーロッパやアメリカなどをはじめ、ずいぶんいろいろな国々を見てまわりました。地理も詳しくないところで、レンタカーではずいぶん大変でしょう?と聞かれることも多いのですが、道路は日本と比べて交通量が少なくて、左ハンドルの外車で快適なドライブが楽しめます。一番の悩みは言葉ですが、思いつきの単語を並べて後は身ぶり手ぶりで…。相手に理解してもらえたかいつも心配ですが、意外と何とかなるものですね。

【高木】すごいですね。元気一杯ですね。

一人旅の記録から
 写真のとりこに

【中山】健康だから出来ることなんです。なんたって、頼れるのは自分一人ですからね。会社などを経営してますと常に何かを考え、時間に追われてゆっくり休憩する暇がありません。これではストレスがたまり、いい発想など浮かんでこないのが現実です。そんな時旅に出て人間が作った歴史や文化、そして美しい大自然の雄大な景色を眺めていると、小さなことなどは全て忘れてしまいます。気持ちをリフレッシュさせてくれる一人旅を記録しようと写真をはじめたのですが今では写真を撮りたくて旅に出掛けるようになってしまいました。はまっているというのでしょうか。その効あって写真の部では県展で四回程入選しました。

【高木】幅広い趣味ですね。それでは、お友達をご紹介下さい。

【中山】幼稚園の頃からの友人で公私にわたり親しくさせていただいている小沼安男さんを紹介致します。小沼さんには現在幸手市商店会連合会の副会長もお願いしており、幸手劇場近くでふくだや化粧品店を経営されております。ゴルフも上手なスポーツマンですよ。

【高木】ありがとうございました。これからも、幸手市商店会連合会会長として更なる地域活性化にご尽力下さい。
(九月三十日にはお店の方も後ろ側に新しいショールームを増築して、内装もリフレッシュさせ新装オープンしたばかりだそうです。沈滞化した幸手市の活性化は商工業者すべての願いであってなんとしても達成しなければ生き残れないと熱く語るしぐさからは、一筋の光明を感じさせていただきました。)

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