2002年2月17日



 少しずつ春に向かって暖かくなったような気がします。でも、花粉症の方には辛い季節がやってきました。予報では今年の杉花粉は例年に比べて多いようです。早めの対策を考えなければいけませんね。さて、本日の友達の輪には当YC幸手の高木宏昌所長より紹介頂きました堀中歯科医院・院長の堀中昌明さんにご登場いただきます。

堀中昌明さん堀中歯科医院
院長 堀中 昌明さん
本誌取材 高木 康夫

【高木】こんにちは。弟の同級生ということもあり若い頃から親しくさせていただいていますが、現在は歯科医療を通じてご活躍ですね。今日はよろしくお願いいたします。口腔外科とありますが?。

一般治療から 
  インプラント手術まで

【堀中(敬称略)】お久しぶりです。友達の輪の取材が来るなんて思ってもいませんでしたから恐縮してます。高木さんもご存知のとおり、弟の宏昌君とは小学校一年生からの悪ガキ仲間です。現在は歯科主治医と患者の関係でもありますが、時間があえば一緒に遊んでいます。でも、お互い忙しくてなかなか時間が作れませんけどね。口腔外科は解りやすく言いますと、親知らずを抜いたり、顎関節の治療、(あごの痛みや違和感を治療したり)インプラントといって人工歯根で人工歯を形成したりします。当院は平成五年六月に開業しましたが、臨床例も大学病院からですと三百人を超え七百本以上のインプラント手術を行なっております。

【高木】歯を失っても人工歯根で歯を取り戻せるのですね。ところで、歯医者さんにはいつ頃なろうと思ったのですか?

まわりは医者ばかり
 でも、歯医者はいなかった

【堀中】小学生の頃ですね。動機はとても単純なんです。自分のまわりには医者が多く、たまたま歯医者さんはいなかったのです。それで、歯医者になろうと思ったのです。その思いを叶えて歯科大へ入学したのですが、大学では顎骨や骨に強い関心を持ちまして、骨についての基礎研究をしました。その後、大学院に進み人工歯根の研究を専門的に行ないました。人工歯根は歯を失ってしまった方々にとっては素晴らしい技術で、いわゆる歯の土台になる部分を顎骨に移植し、二、三ヶ月間固定させ、その土台に人工歯をのせ咀しゃくさせるものです。大学の研究室では豚や犬の顎骨で、いろいろな材質の人工歯根を実験しました。その研究成果からチタンがインプラントに適した材質である事が判り、チタンによって人工歯根の格段な技術進歩がありました。インプラントによって人生観が変わったという入れ歯の方も多いですね。おいしいものが食べられるから外に出る機会も増えて、結果的に健康になっていくのです。また、人間は咀しゃくをすればするほど頭が良くなります。ボケてしまった人に入れ歯を入れたらボケが治ったというケースもあります。最近の若い人に多いのですが、咀しゃくをしなくても済むような加工食品ばかり食べていて歯も顎も弱くなっているのです。歯周病などの病気も食生活と歯の磨き方だけで健康を保てますよ。歯を綺麗にする事は体に病原菌を入れないことなんですから。

【高木】医院の内外にも工夫が凝らされておりますね。それに、土足のまま治療が出来るのですね。

バリアフリーと
   安らぎの演出

【堀中】歯医者さんのイメージは靴を脱いでスリッパに履きかえるというものがあるのでしょうね。当院の特徴でもありますが、障害者の方が靴を脱がなくても入れるように、車椅子のまま入れるようにと、バリアフリーな歯科医院を設計しました。土足で入ってくると不衛生ではないかと疑問視される方もいらっしゃるかと思いますが、綺麗か汚いかという基準は滅菌されているか、そうでないかということです。土足であっても院内の滅菌を徹底しておけばとても衛生的なのです。また、診察椅子の前はショーウィンドウのように一面ガラス張りにし、その中に植栽を施し太陽の自然な明かりが吹き抜けから漏れてくるようにしてあります。歯の治療には義歯や人工歯のように色をあわせることも重要です。歯が一番綺麗に見えるのはやはり自然の明るさなんです。そして、吹き抜けの空間と緑と自然の光が治療中の患者さんに安らぎを与えてくれるのです。

【高木】おしゃれ感があって院長の個性も主張しているようですね。ライフスタイルにもこだわりがあるようですね。

堀中昌明さん

歯医者さんが
 イタリアで市場調査?

【堀中】実は父が経営しております潟oーモスの役員もしているのです。いくつかのブランドもありますが、潟oーモスはニットを中心とした婦人衣料メーカーです。私の役割は市場調査が多いのですが、年に二回はイタリアのミラノに行ってモード・ショウや現地のファッションをチェックしてきます。やはり、ファッションの世界でイタリアは本場ですね。イタリアの人は異性にかっこよく見られたいという意識が世界でも一番強いのではないでしょうか。特にミラノは90%がファッション関係で、ファッションにも食文化にもこだわっている街です。面白い事に昔のイタリア人は太った人が多かったようです。日本でもイタメシブームがありましたように、おいしいものもたくさんあるところで、ワインもおいしいですから食べ過ぎた方も多かったのでしょうね。でも、現在はファッション最先端の街としてプロポーションにも気を使った人たちが多いですね。料理の嗜好も日本食のようにヘルシーなものに変わりスリムな人たちばかりです。おまけですが市場調査のおかげで、イタリアワインにはずいぶんこだわるようになりました。(笑い)そんな環境ですから、ライフスタイルにもこだわりを持つようになったのでしょうか。今後も歯科医師としても、ひとりの人間としても清潔感やセンスといったものは常に養っていきたいと考えています。

【高木】こだわりって必要ですよね。私も市場調査に行きたいですね。(笑い)それでは、お友達をご紹介下さい。


【堀中】潟oーモスで専務取締役の真中良子さんを紹介させていただきます。不況の繊維業界でアクティブに活躍している素晴らしい女性です。ファッションの話がたくさん聞けると思いますよ。

【高木】ありがとうございました。ますます、感性を磨いて地域の歯科医療にご活躍下さい。入れ歯になったらよろしくお願いいたします。(笑い)


(ゴルフとスキー、そしてドライビングが趣味と言う堀中さんですが、私の知っている限りでは、ゴルフはシングル、スキーも上級です。奥様も歯科医師で衛生士のスタッフ四人と共に活躍されるとてもおおらかな方です。)

[Image :logo.jpg]