2002年3月31日



 桜が満開の日曜日、早いもので明日からは新年度です。明日の入社式を控えたフレッシュマンから、一週間後の入学式を心待ちにする小学生や可愛い制服姿の幼稚園児まで、それぞれが緊張と期待と嬉しさでいっぱいと思います。さて、本日の友達の輪には森田家オーナーである森田克美さんからご紹介頂きました飯尾寛之さんにご登場いただきます。飯尾さんは幸手市北一丁目で飯田ふとん店を経営されております。

飯尾寛之さん飯田ふとん店
オーナー 飯尾 寛之さん
本誌取材 高木 康夫

【高木】んにちは。森田さんとは先輩後輩の間柄と伺いましたが、ずいぶん古くからのお付き合いのようですね。それから、不思議に思っていたのですが、飯尾さんというお名前なのに、なぜ、屋号は飯田ふとん店なんですか?。

【飯尾寛之(敬称略)】森田さんとは私が高校生の頃だったと思いますが、地元にスキークラブが出来てそこで知り合いになりました。屋号ですが、父は昔、桜田小学校で教員をやっていたらしいのですが、いつか何か商売をと考えたようです。そこで夫婦でふとん店を思いついたようです。お店の屋号は父の姓が飯尾で母は旧姓が田村で、夫婦二人ではじめた商売なので飯尾の飯と田村の田を組み合わせ飯田ふとん店と命名したそうです。それ以来夫唱婦随で五十年間ふとん一筋に経営してきました。私は二代目として、両親の跡を継承したのですが、同じように私たちも夫婦でお店に関わっております。

健康用品だから
  四つのこだわり

【高木】お店にこだわりがあるようですが?

【飯尾】よく、人生の三分の一は睡眠なんて言われますが、その時間を寝具が受け持っているわけですから、健康を考える上ではとても大切なものです。ですから、当店では寝具に四つのこだわりをもってお薦めしております。まず、羽毛製品ですが、羽毛にもいろいろなものがあります。当店では羽毛のダイヤモンドと言われるアイダーダウン製品から取り揃えております。この羽毛は親鳥が子育ての時期に巣に敷き詰めたものを集めるのです。ふとんの量を集めるのはとても大変な事です。次にシルク製品です。シルクは昔から肌に良いとされ、シルクに含まれるセルシンなどによりアトピーなどの肌にも良い影響を与えております。三つ目はマイナスイオンです。当店ではかなり昔から遠赤効果ふとんをお薦めしておりました。睡眠中にマイナスイオンの中に身体を休める事は森林浴をしているような効果が認められます。そして、もうひとつは無圧ふとんです。身体全体を均一に包み込む無圧感はなんとも言えない優しさがありますね。寝具は長く使えるものですから良いものをお薦めしております。羽毛は部分的に補充も出来ますし、リフォームも出来ます。特に羽毛はダメになった部分だけ選別してクッションや枕、羽毛のひざ掛けなどに変身させて再利用されるケースも多くなっております。もちろん従来からの綿布団も併せて、ごみを出さないで末永く使っていただける素材なのです。

【高木】ふとんは打ち返し出来ますし、エコ商品ですね。枕にもこだわっているとか?

「マイまくら」が
  若い女性に大人気!

【飯尾】「マイまくら」を提唱してます。枕は意外と「なんでもいい」と思われがちです。座布団を二つに折って代用してたなんて方もいらっしゃいましたが、自分の身体に合ったまくらを選択して欲しいです。それぞれ首の長さや高さ、硬さの好みも違いますので、素材選びから、個人の身体に合わせたまくらをオーダーメイドで製作しております。オーダーされた方にはカルテを作成して二年間微調整も行ないます。パソコンが普及してきて職業病のひとつになりそうですが、若い方々がまくらに悩んでいるケースが多く、特に女性のオーダーが増えてきております。それだけ、睡眠に気を使われる方が増えてきたのでしょう。お店にとってはうれしいことですね。

【高木】商工会青年部長を昨年までされてましたね。

商業の活性化!
    前向きに進む

【飯尾】現状では幸手市の商業は取り残されてしまうという危機感を持っており、六十名ぐらいの部員がおりますが、活性化に取り組んでおります。仕事で都内に出かける事が多いのですが、栗橋より上りの駅は幸手駅以外、すべて橋上化されてしまいました。唯一、姫宮が幸手駅と同じ仲間だったのですがエスカレーター付きの橋上駅になってしまいました。ぜひ、駅ぐらいは近代化されて欲しいですね。昔から変わらないのは人のあたたかさと、さくら堤だけでいいのです。「他人に頼らず自分で生き抜かなければ」という方もいらっしゃいます。ただ、最低条件が整備されないと消費者から見捨てられてしまいますし、商業の活性化は厳しいものがあります。いずれにしましても前向きに進んでいきたいと思っております。

【高木】牽引車になって下さい。イベントなどのプロデュース業務もされておりますね。

飯尾寛之さん

ネットワークから
  生れたプロデュース業

【飯尾】「イイオデザインネットワーク」といい、イベントのプロデュースやビデオ撮影や編集制作などの仕事を行なってます。さくら祭り期間中に開催される「ミスさくらコンテスト」のプロデュースなどはずいぶん前から担当しております。また、団体や企業などの周年事業や記念式典などのプロデュースから卒園式のビデオ撮影、編集なども行なっております。最初はまちづくりの一環として関わっていたのですが、ネットワークという名称のように、親しくしているスタッフとのつながりを活かし、イベントや企画の目的に合わせた人員構成でプロジェクトを作るようになりました。最近は映像関係が多いですね。でも、旅行が好きでダイビングにも行くのですが、水中ビデオを回しながら世界中の海を廻ったり、世界中の人たちとコミュニケーションしたり「すばらしい世界旅行」といったようなビデオ作品を制作してみたいと思っています。

【高木】作品が完成したら教えて下さい。それでは、お友達をご紹介下さい。


【飯尾】両親共々お世話になっており、古くからのお客様ですが、踊りやヨガやくらしの会などでご活躍されている中村としさんを紹介します。

【高木】本日はお忙しい中、ありがとうございました。地域の人たちの健康づくりに役立つ寝具店としてご繁栄されますよう祈念いたします。


(飯尾さんはクリエイティブな発想の持ち主で、寝室に限らず、イメージに合った空間をコーディネートしてくれるそうです。ジャンルが幅広いライフスタイルプロデューサーといった趣のある方でした。)

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