新緑も眩しく、太陽もさんさんと輝く季節です。半そでの人も多くなり気分はすっかり夏モードですね。さて、本日の友達の輪には吟詠朝翠流朝翠会本部宗範として詩吟の世界でご活躍されている長浜久三郎さんよりご紹介頂きました宮杉光枝さんにご登場いただきます。宮杉さんは幸手市内でそろばん教室を開いており、いままでにたくさんの子ども達に指導されています。
宮杉そろばん教室
主宰 宮杉 光枝さん
本誌取材 高木 康夫
【高木】こんにちは。長浜さんからご紹介いただきました。今日はよろしくお願いいたします。長浜さんが主宰されております朝翠流天鵬会で詩吟をされているそうですね。また、会の会計理事も担当されていると伺いました。
【宮杉(敬称略)】長浜先生には婦人会のサークル活動のひとつに詩吟がありまして、そこでご指導をいただいてからのご縁です。もともと漢詩が好きで、詩吟を始めましたが、もう二十年以上になりますね。始めた頃は発生も弱々しく頼りない声でした。長浜先生のご指導のもと、おかげさまで宮杉枝鵬として朝翠流の秀範をいただきました。最近はお友達の還暦のお祝いや、新築祝いにお招きいただいた時にお祝いとして吟じさせていただくことが多くなりました。自分で詩を創りますが、その詩の中にお友達の名前を読みこみ、それを色紙に書いて吟じて差し上げるのですがとても喜んでいただき自己満足しています。(笑い)会計の仕事ですが、現在婦人会の会計も任せていただいておりますが、珠算を教えていることで会計に向いていると思われているのでしょうね。(笑い)
【高木】なるほど、そろばん教室はずいぶん長いようですね。
【宮杉】私自身、そろばんは小学校の低学年の時に始めました。私は三人兄弟ですが、母が私たちに「人様よりも何かひとつ秀でるものを身につけなさい」とそろばんの出来る先生を自宅に呼んでくれたのです。今で云う家庭教師のようなものですね。「読み書きそろばん」と言われた時代でしたから、そろばんの先生と兄弟三人、頭を付き合せて教えていただきました。その後、幸手商業高校の横川先生が地域のためにお不動様でそろばん教室を開いて下さいました。そこには幸商の珠算部の生徒が指導に来てくれ、私も一期生として中学三年生まで通いました。そして、幸手商業高校に入り珠算部に属し、こんどは指導する立場で地域の子ども達と学びました。その後、就職や結婚などで幸手を離れていたのですが、我が子が小学校入学の時に地元に戻ったのです。待っていたかのようにそれまで続いていたそろばん教室を引き継いで欲しいということになり、自宅を改築して教室を引き継いだのです。ですから、そろばん教室を開いて、かれこれ四十年以上になりますかしら。親子二代で学ばれた方々もいらっしゃいますよ。
【高木】今、そろばんをやっている人って少ないですよね。
【宮杉】そうですね。少子化と時代の変化でそろばんを学ぶ子どもさんが減ってきましたね。一番多いときには一三〇名の子供たちを教えていました。そろばんは集中力を高めるのには最適で、特に右脳の鍛錬になります。昔は小学校に通う子ども達のランドセルの横には長いそろばんが立っていたものでした。今では、そろばんの授業も随分減っているようですし、電卓を使ったりしますから時代が変わっただけでなく、子ども達の考え方まで変わってきているように感じます。掛け算自体も昔は徹底して九九を覚えさせられたものです。今、九九を間違って覚えている子どもさんもいるようです。そういうお子さんは集中して直しますが、親も気が付かないことが多いようです。そろばんが必要のない時代なのかもしれませんが、小学校の低学年ではぜひやって欲しいですね。暗算も得意になりますし、消費税の計算なども瞬時に計算出来ますよ。海外に行った時など「これは日本円でいくら?」とよく円換算を頼まれました。暗算ってとても大切ですね。人生の足元を支えていると思っています。
【高木】頭の体操としてもそろばんは良いですね。
【宮杉】今年から学校が完全週休二日制になりましたので、月二回くらい土曜日に学校を開放していただき、そろばん教室を開催して子ども達に暗算やそろばんの能力を身に付けさせたいと思っています。もちろん、ボランティアでやりたいですね。サタデー教室なんてどうでしょうか?孫たちも大きく成長し、ふり返ってみれば自分自身今まで長い間が地域にお世話になっていますので、これからはボランティアで地域に恩返ししたいと考えています。幸手市でもいろいろとボランティアの募集を行なっておりますが、いつかは自分も介護される日が訪れるのではと、介護保険の運営協議委員を務めさせていただいています。また、子育て支援として保育ボランティアにも参加しております。
【高木】サタデー教室、いいですね。他の趣味も豊富だそうですが?
【宮杉】毎日手帳とにらめっこしながら、生涯学習としてお茶や俳句に書道etcをやっております。最近では公民館講座で始めた葉書絵に凝っております。季節感溢れた葉書は差し上げて喜ばれますね。また、古い話ですが病気をしたときに体を動かす事が大切と言われ、女性ゴルファーが少ない頃でしたがゴルフを始めました。緑の中でクラブを振る気持ち良さはなんとも言えません。私の体を守ってくれた最高のスポーツです。あまり上手ではありませんが、グリーン上でスコアカバーのゴルフを楽しんでおります。また、和服や洋服のリサイクルも楽しんでおりますよ。
【高木】お忙しそうですね。では、お友達をご紹介下さい。
【宮杉】そろばんの教え子ですが、現在音楽の方で活躍されている芝愛子さんをご紹介いたします。
【高木】ありがとうございました。これからも、そろばんという頭の体操を通じて多くの子ども達の能力を高めて下さい。益々のご活躍を期待しております。
(とても、明るくて何事も一生懸命な方でした。お母様から教えられた「一芸に秀でる…」は、宮杉さんのお二人の子どもさんにも柔道と声楽といった形で伝えられ、それぞれご活躍されております。好きな言葉として自ら書かれた色紙に、「一隅を照らす」私はなりたいそういう人間に…とありました。私もあやかりたい、とてもいい言葉だなと感じました。)