2002年6月9日



 ワールドカップで盛りあがっている日韓両国ですが、今日は日本の一次予選第二戦、日本対ロシア戦が横浜で開催されます。なんとしても一次予選を突破してリーグ戦に勝ち進んで欲しいものです。さて、本日の友達の輪には宮杉そろばん教室主宰の宮杉光枝さんからご紹介頂きました芝 あい子さんにご登場いただきます。芝さんは市内でベルデピアノ教室を主宰されております。

芝あい子さんベルデピアノ教室
主宰 芝 あい子さん
本誌取材 高木 康夫

【高木】こんにちは。宮杉さんからそろばんの教え子と伺いました。そろばんは幼いころからやられていたようですね?

【芝(敬称略)】お不動様でそろばん教室が開かれておりました。私も小学生の時通いましたが、あまり熱心な生徒ではなかったと思います。先生はやさしくていねいに教えてくださり、友達もたくさん通っていたのでそれが楽しかったように思います。

【高木】現在ピアノ教室を主宰されておりますが、ピアノも幼少期から始められたのですか?

自分から望んだピアノ
       夢は先生に

【芝】ピアノは小学校一年生からはじめました。お友達がピアノを習っていたのですが、それを見て「私もピアノをやりたい」と、自分から両親に頼んで習わせてもらいました。初めは、以前の「友達の輪」にも登場されている本澤先生に指導していただきました。その後、先生は代わりましたが今でもレッスンは続けています。この頃から将来の夢は音楽の先生になることでした。幸手小学校では器楽部、幸手中学校では吹奏楽部に所属しクラリネットを担当したり、進学した春日部女子高校ではマンドリンギター部に在籍し、一、二年生ではマンドリン奏者として、三年生の時はコンダクターを務めさせていただきました。その後、先生への夢を実現させるために、教育学部音楽科のある大学に入ってピアノと声楽をやりました。小学生のころからの夢が、念願叶って越谷の中学校で音楽の先生として三年間教壇に立たせていただきました。長い間の夢が実現した瞬間でしたね。

【高木】夢を叶えるには思い込むことが大切と聞いたことがありますが、まさにその通りですね。ピアノ教室はいつから始められたのですか?

学校の先生から
   ピアノの先生へ

【芝】結婚と出産を機に先生を辞めたのですが、子どもたちに指導したいという気持ちが薄れたことはありませんでした。自分自身、小学生から恩師に指導を仰ぎ現在があるわけですから、家庭を持った中でできることと考え、大好きなピアノ教室を始めました。毎年発表会を開いており、今年が第十八回ですから、早いもので十八年目になります。私の大学の時のピアノの先生が阿部緑先生とおっしゃるのですが、その名前の緑をいただいて「ベルデピアノ教室」と名づけました。ピアノのという楽器は魅力的ですよ。なんといってもタッチによって音色がいかようにも変わることです。でも、それを見つけるまでに何十年とかかるのが普通です。つまり鍵盤に触れる時間がどれだけあるかということなのです。一生つき合える楽器だと思います。その魅力を多くの子どもたちに伝えたいと思っております。

【高木】何かエピソードなどありますか?

あなたに全力投球
 いっしょに頑張ろう

【芝】そうですね。週一回の指導で、三十分しか会えないのでその時間はその子に全力投球しています。ピアノは幼稚園から始めて高校生、大学生までとか、割と長い期間指導させていただくことが多いものですから、その子の半生を見るような感動もあります。ある日、中学三年生の女の子に「音楽科に行きたい」と相談されたのです。普通科を目指して受験勉強をしていた子が、あと二ヶ月という時期になってから音楽科に方向転換したのですから志があってのことと感じ、夢を叶えてあげたいとピアノの指導にも力が入りました。それからというもの、時間のやりくりをしながら出来る限り指導しました。もちろん、その子も頑張ってくれました。合否の発表の日、合格のメールが私の携帯に届いた時には自分のこと以上に感激しましたね。先生としての喜びでしょうか。芝あい子さん

【高木】ピアノ以外にも指導されているものがあると伺いましたが?

女性だけのコーラスと
   小学生のハンドベル

【芝】そうですね。コーラスもやっております。「ヴェルデフローラ」というのですが、女性だけの合唱団です。現在十二名で毎週火曜日に練習しております。そろばんの先生である宮杉さんのお嬢さんが声楽家で、指導に来てくださり、私が伴奏をしています。それから、ハンドベルってご存知ですか?ひとりひとりがそれぞれの手に音階の違ったベルを持って、そのベルを各人が振って曲を演奏するものです。私たちのグループは「ベルデ・ハンドベル・クワイア」という小学生十五名の女の子たちのグループです。昨年、駅前通に大きなクリスマスツリーが飾られましたよね。そのクリスマスツリーの点灯式で演奏いたしました。小学校一年生から五年生まで、毎週土曜日に勤労福祉会館で練習しています。ピアノは個人ですが、ベルはみんなで演奏しないと曲にならないのでチームとしての仲間意識が育ってくるように思います。バーベキュー大会をしたり、老人ホームに行ったりと楽しいです。今度、市の講座で大人の人たちが対象のハンドベル講座をやることになりました。ハンドベルはキリスト教から出てきた楽器で、安らぎを持った音色です。ぜひ、たくさんの方々、特に男性に参加して欲しいものです。

【高木】お忙しそうですね。では、お友達をご紹介下さい。

【芝】ピアノの教え子のお父さんでもあり、役員時代の仲間でもある奈良俊一さんをご紹介します。

【高木】ありがとうございました。これからもピアノやハンドベルなど、いろいろな楽器の楽しみ方を多くの方に伝えてください。益々のご活躍を期待しております。
(とても前向きで子どもたちに対する思いはとても深いものを感じました。取材の時、小さいから(?)ぴあのちゃんとネーミングされたミニチュアダックス犬が愛嬌を振りまいてくれました。ピアノは、鍵盤のタッチによって音の強(フォルテ、強く)弱(ピアノ、弱く)が出せる楽器ということで、ピアノフォルテというのが正式楽器名だそうです。愛犬ぴあのちゃん(!)の由来です。為になりました。)

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