今日から九月、明日は始業式ですが夏休みの宿題の追いこみに励んでいる子ども達も多い事と思います。本日の友達の輪には常光寺副住職の角田良禅さんにご紹介いただきました岩崎万紀子さんにお話を伺いました。岩崎さんは幸手市南で「いわさきハートクリニック」を開院されております。
いわさきハートクリニック
院長夫人 岩崎 万紀子さん
本誌取材 高木 康夫
【高木】こんにちは。残暑も厳しいですが、本日はよろしくお願いいたします。
【岩崎(敬称略)】角田さんとは子ども同士も同級生で、幸手小学校のPTAや地域活動でご一緒させていただいております。
【高木】「いわさきハートクリニック」は七月一日に開業されたようですね。
【岩崎】おかげさまで開院して二ヶ月が経ちました。主人の長年の夢だったクリニックの開業にあたって本当にたくさんの方の助言や励ましを頂きました。ハートクリニックという名前は、主人と私で考えました。主人は長い間、循環器専門の病院に勤務しておりましたので心疾患を中心とした診療の経験を生かせるように、また、自分が不眠症に苦しんだ経験から心的ストレスによる不眠や落ち込みの方のお役に立ちたい。そして、地域の方々と心の通い合うクリニックを目指そうという思いが込められています。私自身は、開業医の父のもとに育ちました。父は現在も石塚医院の院長として現役で働いておりますが、二十四時間気の休まる暇の無い父を見て、子ども心にも家族旅行など行けなくても当たり前とあきらめていましたが、自分の子どもは普通の家庭環境で育てたいと思っていましたので主人に開業の話を切り出された時は、戸惑いました。
【高木】そうでしたか。子育てについてどのようにお考えですか?
【岩崎】私はお勤めの方と結婚して駅前に住んで、三人の子どもを育てる事が夢でした。平成元年に勤務医だった主人と結婚したのですが、これまでの十四年間は私の希望通りでした。(笑い)現在、子どもは六、四、一年生になりますが、三人とも母乳だけで、すくすくと成長していくのがとても嬉しかったのです。母乳ですから他に預けられないこともあり、子どもたちといつも一緒でしたね。おいしい母乳を飲んでもらおうと、自分の食事にも気を使うようになり、玄米食や菜食中心になりました。上の子が三才の時でしたが同じように子育てをしているお母さん方と一緒に「幸手自然育児の会」を発足して体に良い食事作りや、助産婦さんを招いておっぱいマッサージを受けたり自然の手当て法などの勉強会をしていました。仲間がいたことで子育ては楽しく充実していました。
【高木】現在も地域活動をされているそうですが?
【岩崎】昨年から、幸手小学校で地域ぐるみで子どもたちの成長を見守ることができたらと「もくもく遊ぼう」という活動が始まりました。水曜日の放課後に地域のボランティアの方たちと子どもたちが遊びを通してふれあうものです。今年から完全週五日制になったこともあり、第三土曜日にも「もくもく…」を行なっております。「虫を探そう」や「俳句を作ろう」とテーマをもって長須房次郎先生にご指導いただきました。また、十月十九日(土)の午前十時から幸手小学校の体育館で劇団ポップコーンのミュージカル「ソメコとオニ」を観劇します。入場無料ですので地域の子どもたちにもぜひ観てもらいたいですね。
【高木】趣味などは?
【岩崎】子育てを通じてヒーリングに興味を持ちました。治療のことを手当てと言いますが、手を当てることがヒーリングの基本です。子どもがお腹が痛いと言えば、さすってあげる。熱があるかなと額に手を当てる。泣いたら抱っこして背中をさすってあげる等、親なら自然にやっていること…すべてハンドヒーリングなんです。「病は氣から」なんてよく聞きます。精神が弱ってくると体調が崩れることがありますよね。心と体のバランスが大切であるということですが、心と体のバランスを保つためには、その根本にある“気”といわれるエネルギーが大切です。この“気”は、からだをいつも川のように流れていますが、その流れが悪くなったとき、バランスが崩れるのです。そこで、直接このエネルギーに働きかけ、その流れが円滑になるような手助けをする、それがヒーリングです。私たちの体は“気”が通るポイントである7つのチャクラと、七層のオーラから成り立っており、それらが正常に機能しているときは、その人が本来もっている能力や可能性が充分発揮されると言われています。ヒーリングには、ハンドヒーリングの他に、ボイスヒーリング・カラーヒーリング・クリスタルヒーリング・アロマセラピーなど様々なものがあります。
【高木】ヒーリングの意味がわかりました。クリニック内にもヒーリング効果があるようですが?
【岩崎】当院のシンボルマークは、ハートの中にいわさきの i (愛)があります。患者さんに来て頂いて、帰る時には心地よく帰っていただけるようなクリニックにしていきたいと思います。スタッフの対応はもちろんですが、建物自体の気の流れや物の配置、なども、風水診断して頂いてちょっぴりこだわってみました。天使やイルカ・妖精など癒し系の置物や絵画などもところどころに飾ってありますので、ご来院の折には探してみてください。
【高木】では、お友達をご紹介下さい。
【岩崎】「もくもくあそぼう」の立上にご尽力下さった藤井セツ子先生をご紹介いたします。現在長倉小学校で養護教諭をされています。ありがとうございました。ますます、地域医療に貢献されますことご期待いたします。出合いのある毎日が楽しいとおっしゃる笑顔の素敵な方でした。院長先生はじめクリニックのスタッフも明るく、文字通り愛のあるファミリー的なクリニックでした。また、待合室に飾られていた石塚先生直筆の絵画が印象的でした。)