2002年11月24日



 市民まつりも盛大に終わり、北風が肌に感じる季節がやってまいりました。さて、本日の友達の輪には「米のあきら」の会長である斉藤晃さんよりご紹介頂いた槙島進さんにお話を伺ってまいりました。槙島さん「そば処つるや」を経営されており地域で活躍されている方です。

そば処つるや
経営者 槙島 進さん
本誌取材 高木 康夫

【高木】こんにちは。斉藤さんから「この地域で活躍している若手を紹介しますよ」と伺ってまいりました。お忙しい中恐縮ですが本日はよろしくお願いたします。


【填島(敬称略)】言われるような活躍はあまりしておりませんが、斉藤さんには大変お世話になっております。

【高木】こちらでご商売をはじめてどのくらいたつのですか?

【填島】この地で商売をはじめたのは父です。私で二代目になるのですが、きっかけは三十五年位前ですが、田んぼだったこの土地の前に杉戸境線が開通したのです。当時はなんにもないところでしたが、車社会を想定して今で言えば郊外型レストランの大衆食堂版を始めたらどうだろうかと思案したようです。たまたま、当家の伝統とでもいうのでしょうか、代々おそばを打つのが上手なんです。特に私のおばあちゃんが打つおそばはとてもおいしいと評判で、親戚などのお客さんが来ると必ず打って振舞ってくれました。そのおそばだったらお客さんにも喜ばれるだろうということでそば処として最初はスタートしたようです。開店にあたってはお袋が他のそば店に見習いに行って味の勉強もして来ました。現在でもお袋がお店の味を仕切ってくれています。

【高木】当時から比べるとずいぶん変化したでしょうね。

事業一筋に
  駆け抜けた父の存在
槙島進さん

【填島】道路環境もずいぶん変わりましたね。最初は小さな大衆食堂でしたが、父が中心となって毎年のように事業を伸ばしていきました。全部父がやってくれた結果が現在なのですが、実の父でありながらもとても凄い人と思っております。ですから、私にとって父はとても尊敬できる人でした。父は二年前、私が四十才の時に六十四才で亡くなりましたが、最後の最後まで仕事をしていた人で、生涯をあっという間に駆け抜けてしまったように感じております。本当であればこれからは孫と遊んだりして自分の人生を楽しんで欲しかったのですがとても残念ですね。私は小さいころから、「どういう人になりたい」と聞かれると決まって「親父のような人」と答えていました。今でもその気持ちは変わりませんが、後を継承していくほど父親の存在が大きかったことを実感しているこの頃です。

【高木】お店の内容をご紹介いただけますか?

お客様の顔で
  メニューを作る

填島当店はアットホームなお店作りを目指しておりますので、昼時などは毎日通ってくださるお客様に合わせて多種なメニュー構成になっております。実はメニューを考えるときにお客様の顔が浮かんでしまうためメニューは増える一方です。でも、お客様に喜んでもらえるように、おそばを始めラーメンからお寿司まで、なんでも一生懸命作っております。宴会も承っておりますが、お客様の層に合わせ、旬な素材を吟味してご予算に合わせております。おかげさまでリピーターの方々が多く利用していただき感謝いたしております。昨年の忘年会が終わったらすぐに今年の忘年会を予約される方もいて本当に感激です。それに、素材にもこだわりたいものですから、朝六時に自宅を出て市場に直接魚などを買い付けに行っております。駐車場が広いこともあって観光バスが入れますので、桜のシーズンには団体客も来られるようになりました。カラオケルームもありますからグループやファミリーでぜひお越し下さい。営業時間は水曜日が定休日ですが、そば処は夜八時まで、宴会場は夜九時過ぎまで、カラオケルームは十二時までです。

【高木】盛りだくさんですね。夢などは?

車の運転が大好き
   免許は一発試験
槙島進さん

填島世の中がとても不況で、これから先どうなっていくのか不安でいっぱいです。二代目として父の後を継いで一生懸命頑張っている状態ですから、夢というよりも「夢の中」で夢中と言った感じです。

【高木】語路合せが好いですね。では、趣味などは?

【填島】あまり趣味というものはないのですが、二十年前位に始めたゴルフでしょうか。一年に数える程度ですが気分転換にもなりますので楽しんでおります。あまり上手ではありませんが。(笑い)それから、車の運転が大好きです。父も車好きだった事もあり、その影響がありますね。トラックもありましたから、父の助手席に乗って見よう見真似で運転を覚えてしまいました。中学生のころには田んぼのあぜ道で農作業の手伝いということでそのトラックを運転したりしていました。問題発言ですかね?(笑い)その成果があってかどうかはわかりませんが、普通自動車の免許は教習所に行かないで、一般試験で五回挑戦して合格しました。自動二輪の免許も大型免許もすべて一般試験で合格しましたから珍しがられました。昔から大きな車が好きでしたので、現在はお店の送迎バスを運転してお客様の送迎も楽しくやっております。これから、忘年会、新年会の季節ですが飲酒運転は厳禁ですから、私がバスで無料送迎をしますのでどうぞご利用下さい。

【高木】凄いですね。では、お友達をご紹介下さい。


【填島】高校の同級生で中村政信さんを紹介いたします。彼は廃棄物処理業を行なっており幸手市のごみ減量や環境問題に熱心に取り組んでおります。

【高木】ありがとうございました。年末年始に向かって忘年会や新年会とお忙しい日々をお迎えのことと思いますが、お体に気をつけてご活躍下さい。
(家族思いのやさしい方で、今の時代に「尊敬する人は父」と言えるすばらしい方でした。店内にはたくさんの絵画が飾られていますが、作者はご親戚のぬり絵画家で有名な蔦谷喜一先生だそうです。おいしいおそばを召し上がりながら絵画をご覧になるのも楽しみなお店でした。一度行かれて見ては。)

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