日が短くなり夜の訪れが早くなって来ました。サンタクロースやモミの木の飾りが街を彩っておりますが、もうすぐ、クリスマスですね。一年がとても早く感じられます。さて、本日の友達の輪には「そば処つるや」を経営されている槙島進さんよりご紹介頂いた中村商店代表者の中村政信さんにお話を伺ってまいりました。中村さんは廃棄物処理業を営んでおり、地域の環境問題に関してとても熱心な方です。
中村商店
代表者 中村 政信さん
本誌取材 高木 康夫
【高木】こんにちは。槙島さんとは同級生と伺いました。本日はよろしくお願いたします。
【中村(敬称略)】高校二年、三年と一緒のクラスでした。槙島さんは、現在、料理店である「つるや」さんの経営者としてご活躍されておりますが、実は私も高校を卒業して板前になろうと修行していた時代がありました。わずか三年間でしたが、将来の夢はお店を持つ事でした。
【高木】夢を変更されたのですか?
【中村】都心の日本料理店に修行に通っておりました。思い出しますね、これからの時期は忘年会、新年会シーズンで板場も忙しく、始発に乗って終電で帰ってくる毎日でした。そもそも、食べる事が好きで料理にも関心が高かったものですから日本料理店に入ったのですが、自分自身でよくよく考えてみると、板場にいるよりお客としてお店に来る方がむいていると思っていました。お店に仲間が来たりすると一緒になりたい思いが強く、これでは、お店を持った日には知り合いが来る度に、のれんを仕舞いお客と一緒になってしまい商売どころではないなと感じたのです。(笑い)それと、父が昭和三十八年から一般廃棄物の処理業を営んでおり、バブル景気に合わせて処理する一般廃棄物が増えて、父だけでは手が足りなくなり、家業に入って欲しいと声を掛けられたのです。
【高木】それで、現在のお仕事に就かれたのですね。具体的には?
【中村】会社や企業などから出る鉄くずや段ボール、日曜祭日に行なわれる集団回収の処理などを請け負っております。私が入ったころは鉄くずなどを企業から買取、中間処理業者に売ってその差益が収入だったのです。しかし、現在では逆有償と言って、中間処理にお金が掛かるものですから、企業から代金を頂くようになっております。従って産業廃棄物処理業の免許資格がないと出来ません。当社は産業廃棄物処理の免許を幸手では二番目に古く取得しました。「分ければ資源、混ぜればごみ」というように一般廃棄物でも産業廃棄物でも分別がとても大切なのですが、なかなか徹底されません。ですから、廃棄物の収集以前に指導にも力を入れています。ISOを取得している企業は意識も高く、分別も徹底されておりますね。
【高木】幸手市廃棄物減量等推進審議会にも審議員としてご活躍されておりますね。
【中村】仕事柄、地元のお役に立てればという思いで関わらせていただいております。幸手市のごみの発生量は増加の傾向ですが、これは生活様式の変化や多様化によるもので、ここ数年は収集方法や市民の減量化への取組みなどにより微増に留まっております。現在、審議会では幸手市の一般廃棄物処理基本計画を作成中です。今回の基本計画は平成十五年度を初年度とし、目標年次を平成二十九年度としたもので、中間目標を五年ごとに定めております。今回の基本計画の中では目標年次に対して、ごみ減量化の数値目標とごみ資源化の数値目標を設定いたしました。そして、市民、事業者、行政それぞれの役割をさらに明確化させたものとなっております。計画目標通り進む事を期待しております。
【高木】趣味などは?
【中村】海外旅行とラーメンの食べ歩きですね。日曜祭日も仕事があり、休みが取れないものですから、友人達と海外旅行に行くのが恒例になっております。しかし、お土産を必要以上に買ってきてしまう癖がありまして、台湾では台湾菓子を十箱以上購入してしまい、これが不評で一年くらいそのままになっていましたが、過日処分しました。韓国に行った時はキムチと韓国のりを段ボール四箱も買ってしまい友人に配るのが大変でした。今年は上海に行ってきましたが、お土産で漢方薬を購入してきたのですが、中国のダイエット関連の漢方薬で死亡事故が起きましたよね。恐くなってそのまま放置してあります。(笑い)また、処分ですね。
【高木】ごみにならないようにお願いいたしますね。(笑い)ラーメンの食べ歩きというのは?
【中村】夫婦や友人と日本全国ラーメンのおいしい店を聞きつけては食べ歩いております。ラーメンは麺とスープのシンプルな料理ですが、奥がとても深い食べ物です。一日最低でも三軒は回りますので、目的のラーメン店に着くまでは車中で期待感あふれるラーメン談義が続き、帰りはラーメン評論家になっています。最近ですが神奈川県大和市にある「中村屋」というお店に行ったのです。昼の十二時に到着して並び、食べたのが午後三時半でした。お代わりしたいのですが、後に沢山並んでいる人がいるので我慢しました。絶品でした。みそラーメンでは札幌にある「純連」が凄かったですね。味も最高ですが驚く事にラーメンが熱いのに湯気が何も出ていないのです。そのスープに箸を入れると、表面を割って出たように湯気が立ちあがるのです。この二軒はラーメンを語るのには外せないお店です。白河ラーメンなどは有名になる前に仲間からの情報で食べに行きました。家庭ではカップラーメンも食べていますよ。(笑い)
【高木】バラエティ豊かなお話ありがとうございました。ラーメン日記を本紙面に寄稿頂きたいですね。では、お友達をご紹介下さい。
【中村】コボちゃんというニックネームでとてもいいヤツですが、友人の田村邦彦さんを紹介いたします。「コボちゃん」という読売新聞の四コマ漫画がありますよね。彼はそのコボちゃんに似ているのですが、自己紹介では良く俳優の三田村邦彦から三を取った田村邦彦とジョークを言っていますよ。(笑い)
【高木】ありがとうございました。年末年始は特にお忙しいようですね。お体に気をつけてご活躍下さい。
(中村さんは現在ご夫婦でお仕事をされているようで、二十四時間ほとんど毎日ご夫婦一緒の生活だそうです。取材中に帰宅されたお二人の子どもさん達も明るくとても楽しく温かい家庭を感じさせて頂きました。家族のコミュニケーションが少なくなったと言われる昨今ですが、中村さんのご家族のように何でも言える楽しい家庭を目指したいものです。)