2002年12月22日



 クリスマスイブまであと二日となりましたね。景気が低迷した年、耐える年などと言われましたが、クリスマスぐらいは家族揃ってにぎやかに楽しく行いたいものですね。本日の友達の話には中村商店の中村政信さんよりご紹介いただきました有限会社田村製作所の田村邦彦さんにご登場いただきます。田村さんは会社の四代目であり本年最後のトリです。

(有)田村製作所
四代目 田村邦彦さん
本誌取材 高木 康夫

【高木】こんにちは。中村さんからコボちゃんのニックネームでとてもいい人と紹介されました。コボちゃんは読売新聞のキャラクターです。本年最後の友達の輪ですが、共々よろしくお願いいたします。


【田村(敬称略)】中村さんとは消防団でご一緒させていただき、仲町のお祭りでも一緒です。大変良くして頂いている先輩です。

【高木】田村製作所さんはどんなお仕事内容なのですか?

おじいちゃんが農機具作り
田村式足踏ガーコン!(稲こき)

【田村】当社の創業は明治時代で、おじいさんが農機具を作っていたことがはじまりです。刈り取られた稲穂から籾を取り出すときにおじいさんが考案した「田村式足踏ガーコン」という機械が好評で、ずいぶん利用されたようです。機械の音が「ガーコン、ガーコン」するのでそのネーミングになったようですが。(笑い)その後、父である現社長が溶接をはじめとする金属加工全般の製作所を興しました。製作するものは特殊な部品などから、一般自動機械部品等金属製品など金属のことならなんでも製作します。どうぞ、お気軽にご相談ください。父がはじめてから四十六年になります。私は卒業後水道関係の設備会社に勤務して、十年ほど修行をしました。他人の釜の飯を食べて修行をしようということでしたが、企業の厳しさを学ばせて頂きました。会社から予算をもらって、利益を出す仕事を行わなければならない訳ですから責任も重大ですし、赤字を出してしまったら意味がありません。当然のことですが、商売の基本を学ばせて頂きました。その後、四代目として現在仕事を行っております。当社のモットーですが。

【高木】地元に戻ってきたということですね。どうでしたか?

気がついたら
 友だち知人がいない
田村邦彦さん

【田村】十年も外で仕事をしていますと、地元の友人などとも交流が少なくなりましたね。それに、地元では知人も増えませんでしたから、帰ってきたときには、まず、知人や友達などを増やさなければと痛感しました。幸い、地域の消防団から声を掛けていただき入団しました。中村さんともそこで知り合ったのですが、そのつながりから幸手の商工会青年部や(社)幸手青年会議所にも続けて入会しました。いろいろ入りすぎてしまいかえって忙しくなってしまったところもありますが、友人や知人を作る以上に地域の勉強になります。入って良かったと思っております。

【高木】それぞれどんなことをなさっているのですか?

入りすぎ?
消防団に青年部にJC

田村消防団は日々の訓練や、火災などが発生したときには率先して消火活動などに出動します。また、この季節身近なところですと火の用心の夜回りを行います。商工会青年部ではさくらマップという地域の商工マップの制作を進めています。地域商工業の活性化のために行うものですが、商工会関係企業も景気もごらんのように低迷しておりますし、消費者も地元外での消費活動が多く、苦戦をしています。街ぐるみで活性化できるものがもとめられているものと思います。(社)幸手青年会議所は「明るい豊かなまちづくり」をコンセプトに二十才から四十才までの青年がいろいろな事業を行っております。今年の市民まつりにテーマキャラクターとしてえなりかずきさんをお招きしたのもそのひとつです。また、毎年恒例ですが、日本一幸せだった男女を市民投票で選ぶハッピーハンド事業ですが、今年は私が担当でして、過日の開票後に記者発表しましたように、今年は男性がノーベル賞を受賞された田中耕一さん、女性は松島嶋奈々子さんに決定しました。早速、お二人には手形を頂けるように交渉に入る予定ですが、お二人とも超多忙と伺っておりますので、少し、時間がかかるかも知れませんね。皆様にはお楽しみにしていただきたいと思います。

【高木】昨年は駅通りに大きなクリスマスツリーも作られましたね。

多くの人が
喜ぶのがうれしい

田村今年はやらないのかとずいぶん聞かれましたが、昨年はもみの木を山まで選別に行き、輸送が限界といわれたサイズの十五メートルの木を切ってまいりました。事業を行うには予算が必要でしたが、限られていましたので五万七千球の電飾も韓国まで買い求めに行き、コストを下げました。また、函館の有名なツリーもみんなで見に行って参考にしました。昨年は秋葉理事長が先頭にたってメンバー全員で成し遂げたものと思っております。とてもすばらしい体験をさせていただき、子どもから大人までたくさんの人たちに喜んでいただき感無量でした。

【高木】来年は専務理事だそうですね。田村邦彦さん


【田村】第二十代の理事長に三牧信吾さんがなりますが、私は女房役として専務理事を務めることになりました。来年は創立二十周年の年でもありますので市民の方々にも喜んでいただける記念事業を企画したいと全員で考えております。

【高木】趣味などは?


【田村】出かけることが大好きなのですが、旅行ですね。国内、海外問わず時間が作れれば出かけています。両親と私の三人で家族旅行をすることも多いですね。特に国内では京都がお気に入りです。四季それぞれの京都を楽しんでおります。今年は札幌の方に行って来ましたが北海道も好きなところのひとつですね。

【高木】ではお友だちをご紹介ください。

【田村】昨年のクリスマスツリー、今年のハッピーハンド事業と青年会議所を通じて二年間にわたり苦楽を共に活動しました野口英亨さんをご紹介いたします。野口さんは中学校は違いますが同級生です。

【高木】ありがとうございました。一月一日から専務理事ということで忙しくなるのも間もなくでしょうが、お体を大切にご活躍ください。来年がすばらしい年でありますようにお祈り申し上げます。

(とても穏やかで、ゆったりとした空気を持った方でした。はにかんだ笑顔が印象的でとても両親思いな孝行息子と感じました。街づくりに期待したいと思います。)

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