2003年1月12日



 新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。明日は成人式、期待に胸をふくらませた若人が成人へと旅立ちます。新成人のためにも経済環境の厳しさから明るい未来を見出したいと思います。本年最初の友達の話には挙c村製作所の田村邦彦さんよりご紹介いただきました竃口組専務取締役の野口英亨さんにご登場いただきます。野口さんは青年会議所活動で明るいまちづくりを実行しようとされています。

竃口組
専務取締役 野口英亨さん
本誌取材 高木 康夫

【高木】新年明けましておめでとうございます。野口さんには本年のトップバッターということでよろしくお願いいたします。田村さんから青年会議所活動でご一緒された方と伺いました。野口組さんは歴史があるようですが?


【野口(敬称略)】明けましておめでとうございます。こちらこそ、よろしくお願いいたします。当社の創業は文政七年、一八二四年に初代とされる惣八により鳶(とび)職として興されたものです。私で八代目になります。とび職は名前のように鳥である鳶(とんび)のように高いところを自由自在に飛び移っていくさまからつけられたといわれております。昔から身軽な人たちが活躍する職業ですが、私はあまり身軽ではありませんので高いところは得意としません。(笑い)とび職は火消しの流れをくんでおり、年初めに梯子乗りや纏を掲げ野口英亨さんて行なう出初式などでその歴史を伝えております。元吉田小にある民具資料館には上高野の組まといが保存されております。

【高木】今年も各地で出初式が行われましたね。木遣りなども粋な感じですね。

上高野神社の敬神会

【野口】出初式は江戸時代から行われています。幸手では現在行われておりませんね。この近辺では羽生や川越で行われています。出来れば、地元でも年初めにやってみたいですね。木遣りはお祝いや冠婚葬祭など、いろいろな場面で歌われるもので、元々は作業唄でした。山から木や石などを降ろすときの唄です。リズムをとって作業を効率よくするためのものです。今では、上棟式に招かれたときなどにその祝宴で希望があれば唄っています。地元の上高野では敬神会というお祭りの会があります。みこしが出発する時と神社に収める時に木遣りが唄われます。敬神会のメンバーは二十名から三十名ですが、木遣りには「呼び」と呼ばれる唄を唄うものと「受け」と呼ばれる合いの手を入れるものとに分かれています。私が唄えるのは「てこ」という唄だけでこの唄はおめでたいときに唄われるものです。私の父親はたくさんの曲を知っていますが、私は一曲だけしか知りません。(笑い)

【高木】そうですか。ところで会社の現在のお仕事は具体的にはどんなことを?

【野口】そうですね。会社の宣伝になってしまいますが、メインは鳶で、それ以外に土木工事、道路工事(舗装)などを行っております。また、鳶という仕事の範囲は広く、住宅の基礎やビル・建物の足場、くい打ちなど棟上までの仕事が多いですね。上棟式の時には一番最初に登っていくのが鳶の役割です。

【高木】青年会議所の活動についてお伺いしたいのですが?

まちづくりサポーター
    千人を育てたい

野口青年会議所活動は一月一日から十二月三十一日が一年となっておりますので、本年はこれから多くの事業を控えております。特に本年は創立二十周年を迎えることとなりますので特別事業が多くなる予定です。私は本年、社会開発委員長という役職で「郷土愛」をキーワードに「千人の力事業」をテーマに一年間活動をしていく予定です。ひとりひとりの力は小さくても千人集まれば物凄い力が発揮できます。そんな手と手を携えた一体感あるまちづくりを目指したいと思うのであります。現在、幸手においては大きな問題がいくつかあります。ひとつは、街全体の魅力が薄れてい野口英亨さんることです。また、道路が狭いですし、商店街は活気がありません。当然、若い人たちが幸手から離れています。そこで、幸手の歴史や現状を認識して調査し、今後のまちづくりの必要性を模索したいと思っております。手始めに、二月六日(木)ですが午後七時より南公民館にて一般市民の参加を呼び掛け、今後のまちづくりの必要性を参加者双方向で情報交流をさせたいと考えております。無料で誰でもご参加頂けますので、ぜひ、たくさんの方々にご参加いただきたいと思います。お問い合わせは〇四八〇(四三)八一五一(野口)までお願いいたします。その後も第二弾、第三弾を計画して、年間通じて千人のまちづくりサポーターを作りたいのです。今やらなければ手遅れになるような気がしてなりません。

【高木】夢や趣味などはありますか?

プロレス大好き
   食べ歩き大好き

野口そうですね。夢は会社のことになってしまいますが、常に仕事が途切れないように、安全第一で丁寧な仕事が出来る環境を作りたいです。趣味ですか?子どもの頃からプロレスが好きで、特に金曜の八時はプロレス中継があり、それを見て翌日は学校でプロレスごっこをしていました。私たちの世代では猪木の新日と馬場の全日に別れていましたが、それぞれ、本格的なものでした。現在でも、K-1やお正月恒例の「一.四闘強導夢」などエンターテイメント性が高く、シナリオのある世界と感じております。しかし、プロレスを観ていますとすべて忘れて楽しめる娯楽性の高いものです。それから、食べ歩きも好きですよ。特に手軽に食べられるラーメン、牛丼には目がありません。飲んだ後は必ず食べてますよ。ただし、お酒は強くありませんよ。

【高木】ではお友だちをご紹介ください。


【野口】お話しました敬神会の会長を務める江森俊幸さんをご紹介いたします。

【高木】ありがとうございました。いつの日か地元で出初式が開かれるといいですね。活気あふれるまちづくりに期待したいと思います。ご活躍お祈りいたします。


(とても優しい目をしたおおらかな方でした。青年会議所のほかロータリークラブ、消防団にお祭りの会、ソフトボール二チームと活躍するフィールドは広く、なんでもこなすパワフルマンでした。)

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