Tシャツが似合う季節がやって来ました。人それぞれに個性あふれるファッションですが、身に付けているものからは季節感に限らずいろいろなものが発信できる気がします。
さて、本日の友達の輪には三陽不動産鰍フ三牧信吾さんよりご紹介いただきました泣Aルファの代表取締役である鳥海孝雄さんにご登場いただきます。鳥海さんは衣料関係のお仕事でたくさんの経験をされた楽しい方です。
泣Aルファ
代表取締役 鳥海 孝雄さん
本紙取材
木康夫
【高木】はじめまして。三牧さんからはオートバイ仲間と伺いました。鳥海さんも大きなオートバイを乗られているのでしょうか?
【鳥海(敬称略)】現在、ハーレーとブラックバードの二台を所有しております。毎年、春と夏にツーリングしていましたが、昨年単独事故で二ヶ月ほど入院してしまい、それ以来、私は乗る気持ちが遠くなってしまいました。仲間も気を使ってか同じように乗らなくなってしまい、今年のゴールデンウィークに久しぶりですがみんなと那須にツーリングして来ました。やっぱり、仲間と一緒ですと楽しいですね。
【高木】気持ちがいいでしょうね。お仕事について伺いたいのですが、どんな表現をしたらいいでしょう?
【鳥海】現在の仕事は衣料品の出荷代行業です。解りやすく言いますとメーカーから預かった商品に値札を付けたり、たたんで袋つめにしたりしています。また、市内に二店舗の「アルファ」という男性ファッションのお店を経営しております。若い方の商品がほとんどですが、都内までいかなければ手に入らないレアなブランドなども扱っており、遠方からも来てくださいます。最近ではネットでも販売しておりますが、毎日わずかな時間のチェックですが、私の想像を超える売上をはじき出してしまいました。下手なお店より来店数が多いですね。そして、毎日十人以上の方がお買い求めくださるのです。しかし、ネットビジネスと言ってもウィンドウショッピングと同じように魅力ある商品を供給できなければ消費者はついてきません。ですから、その辺のネットワークがとても大切に感じております。
【高木】そして、地元に帰ってきたのですね。
【鳥海】そうですね。高校を出てスポーツ用品のミズノに入社したのですが、大喧嘩して三ヶ月で辞めてしまいました。その後、越谷にある衣料品の潟激Iに入社して十三年間衣料品業たるものをいろいろな角度から修行させていただきました。八十九年に商社の社長と出会って好条件にてヘッドハンティングされたのです。私はお金に貪欲でしたから(笑い)その道を選択したのです。仕事は衣料品の買い付けと輸入で、年間二百日は海外に居ました。はじめてイタリアの生地の展示会に行ったのですが、その色使いにはぶったまげましたね。イタリア人やフランス人には生まれ持ったセンスがあるのでしょう、日本人には出来ない色使いです。私はイデア・コモの生地を買い付けて、デザイナーに発注し、イタリアで縫製したネクタイをポール・スミス収めたりしました。また、韓国や中国、台湾、ベトナム、フィリピンなどアジアにもずいぶん行って買い付けもして来ました。ノルマもあってハードでしたが年間六億円の売上を担当して、充実してとっても楽しかったですね。
【高木】そして、地元に帰ってきたのですね。
【鳥海】私のポリシーは「仕事は楽しく」なんです。それと、私は計画的になにかやるというのはダメなんですね。特に小売業などは大資本と対等に戦ったら勝てませんからね。だから、ポッとアイデアが浮かんだときにのるか反るかという判断が出来なければいけないのです。醍醐味と言うのでしょうかね。商社で七年間経験させていただき、それがやりたくて自分で経営する道を選ぶことにしたのです。たまたま、今の土地を不動産業の三牧さんに紹介されたタイミングも合っていたのです。もちろん、すべては最初にきっかけを作ってくれたレオがあり、大きな経験をさせてくれた商社があったことだと思います。あらためて楽しい経験をさせていただき、外に出ることはとても大切なことと思います。子ども達にもどんどん出て行って欲しいですね。私自身は朝八時から夜九時まで毎日ほとんど休まずに仕事をしていますが、今も荷物を担いで体力も維持しているし、やっぱり、仕事が楽しいですね。自宅にいるより職場の方が楽しくなっています。(笑い)それから、アルファが出来てから幸手にはおしゃれな人が増えたと思っていますよ。
【高木】もっと増やして欲しいですね。何かアイデアがありませんか?
【鳥海】三年前に函館青年会議所がサルベージ船に日本一のクリスマスツリーを建てて飾り付けをしているという話を三牧さんから聞いて、家内も連れて一緒に見に行ったんです。その時はカナダからモミの木を切り出して、船で運んできて飾りも三千万円をかけたという話でした。カウントダウンで点灯されるツリーは、本当に見事でしたね。雪景色の倉庫街から海の中にでっかいクリスマスツリーが輝いているんですよ。函館まで行った甲斐がありました。以来、毎年、恒例のように女房孝行のつもりで函館まで見に行ってます。昨年は一億円規模になったようですよ。幸手でも、おととしの十二月に影響されてやりましたよね。たくさんの人たちが見に来ましたね。桜の季節だけでなくて人が集まれることはとてもよかったと思います。頑張ってやればなんでも出来る気がしますね。
【高木】ほんとですね。ではお友だちをご紹介ください。
【鳥海】皆さんも年寄りより若い方がいいと思いますので、昨年のミスサクラにも選ばれました浜田清美さんを紹介いたします。
【高木】ありがとうございました。これからも、ポッとひらめいたアイデアを具現化されてご活躍ください。
(鳥海さんのお話は興味を惹かれるものばかりでした。最初の海外買い付けやはじめての中国のことなど、言葉も通じず、体当たりでコミュニケーションをした思い出がたくさんあるようです。本気でやれば何でも出来ることを身をもって伝えていただいたような気がいたしました。)