1996年9月29日



お彼岸も過ぎ紅葉の美しい季節になりました。(株)石井酒造代表取締役・石井明さんからご紹介いただきました幸手市緑台で(株)フレンドホーム・センチュリー21を経営する鎌田清久さんと対談して参りました。

(株)フレンドホーム
代表取締役・鎌田 清久さん
本紙取材・高木 康夫

【高木】お忙しい中、お邪魔します。

【鎌田(敬称略)】石井さんとは青年会議所で出会い、ゴルフやプリズムという経済勉強会などで大変親しくしている仲ですが、突然私に順番が回り驚いています。

【高木】聞くところによると鎌田さんは多才とのことですが?

【鎌田】多才だなんてとんでもない、趣味が沢山あるという事でしょうか?生まれが宮沢賢治誕生100年で湧いている花巻市ですので、小さいころからスキーはしてました。この業界に入る前は音楽関係の仕事で、不動産業に飛び込んだ頃からゴルフやダイビングなど色々しはじめましたから、多才でなく、多彩なだけですよ。(笑)

【高木】音楽関係の仕事?

「プロミュージシャン
 と列島改造論」

【鎌田】中学生の頃からバンドをやっていて、ベースギターが主ですが、ミュージシャンを夢見てました。希望がかない音楽の世界に入ったのですが、ミュージシャンという仕事では生計をたてるのが難しく、生活設計を見直さなくてはと思っていました。自分が25才の頃ですが、田中角栄の列島改造論がブームになり、不動産業や建設関係業が新聞広告に人材募集を頻繁に掲載しており、とにかく新たな職場という事でこの業界に就職したのです。

【高木】華やかそうですがプロは大変なんですね。随分転身されましたね。

【鎌田】どんな世界でも言える事と思いますが、アマとプロの差は歴然としていますね。趣味でやっている訳でないので、音楽であれば聴衆になんらかの感情を伝えなくてはなりません。排他的にとられると困るのですが、プロは必要な事はやり必要でない事はやりません。必要か必要でないかの判断は、それぞれの相手に対して生まれてくるものであり、ミュージシャンであれば聴衆、不動産であればお客様ですね。目的意識がとても強いのがプロでしょう。振り返れば、プロミュージシャンの経験が活きていたおかげで、自分自身の目的意識がはっきりし、今から8年前の昭和63年、39才の時に、現在の(株)フレンドホーム設立となりました。

【高木】社名の意味は?

『多くの友人こそ
 自分の財産』

【鎌田】幸運にも私は多くの友人に恵まれました。仲間がたくさんいるという事は人生にとって心強い財産で、友人に囲まれるような住宅を造っていきたいという思いと、友人のような親身になった会社を目指したいという意味を込めました。取り組んだ住宅も社員時代を含めると、のべ千棟位になります。現在は住宅だけでなく、環境開発による街づくりにも関心を持っています。幸手さくら通りに「アメリカン・プロムナード」と呼称した建物の三棟目を建設しています。ここにはミュージシャンの為のスタジオも作る予定で、自分自身を含めて、音楽的な発信基地の役割が果たせたらと思っています。余談ですが息子もギターをやってますので、親子でセッションが出来たらと夢を描いています。子供の方が上手だったりすると足手まといですが。(笑)

【高木】なるほど。ところでセンチュリー21は国際的ですね。

『国際的な舞台を
 センチュリーで体験』

【鎌田】日本だけで300社、世界10ケ国に六千社が加盟しています。毎年アメリカで世界大会が開催され一万人位集まり交流が行われています。それだけ情報も多く、その質や内容も充実しています。もし、高木さんがアメリカで自宅をお捜しでしたら、すぐに情報が手元に届きますよ。地域にお住まいの方で留学や海外転勤の方はご相談下さい。

【高木】世界大会で表彰されたとか。

【鎌田】手前味噌ですが、センチュリー21の世界大会で表彰され、日本代表としてスピーチしました。とても緊張しましたが、すごい勉強と自分では感じより以上にお客様のニーズに答えなければという使命感が湧いてきました。現在はアメリカの一部上場企業であるリンダル・シーダー・ホームという輸入住宅ティーラーと販売契約を結んでます(日本では当社含めて18社)。アメリカ檜を用いた木造輸入住宅で、従来工法の2倍の木材を使い、木の香り高く100年は持つ建物としてお薦めしています。12月には見学会を開催しますので、ぜひ見にきて下さい。

【高木】すごいパワーですね。そのパワーが多彩なゴルフなどにも活きているのですね。

『ノーマン・グリーン
 バレステロスに感動』

【鎌田】ゴルフは仕事の関係で始めたのですが、中途半端が嫌いなので、一生懸命練習しました。現在ハンデはシングルと言われますが、プロではないので楽しくやっています。ゴルフはマナーが大切ですのでコミュニケーションの基本である挨拶から入って欲しいと思います。1981年にダンロップフェニックス・プロ・アマ・トーナメントに参加した時の事です。パーティーが終わりホテルのラウンジに行ったとき、日本を含む海外のプロゴルファー達が    いでいました。ラウンジは混んでいて私たちが座るスペースなど無かったのですが、その時、グレッグ・ノーマントセベ・バレステロス、ヒューバーと・グリーンらが立ち上がり私たちたちに「プリーズ、プリーズ」と席を譲ってくれ「今日の主役はアマチュアの皆さんですよ」と声を掛けてくれました。私は、世界の一流プロたちは相手に対する思いやりというマナーが本当に素晴らしいと、とても感動しました。日本のプロにも見習って欲しかったですね。

【高木】マナーってやさしいようで難しいですよね。それではお友達をご紹介下さい。

【鎌田】20数年来の友人で、ゴルフも一緒にやりますが、上高野でガソリンスタンドを経営されている(株)手島油店代表取締役・手島幸成さんをご紹介します。手島さんはPTAやゴミ問題などで地域で大変活躍されてます。

【鎌田】お忙しい中ありがとうございました。これからも環境開発という視点で街づくりにご尽力下さい。

[好きな言葉を伺いましたら、ケネディー大統領の「国が私たちに何をしてくれるのではなく、私たちが国に何ができるか」というフレーズをいただきました。自立という目的意識をはっきりもたれたダンディーな素晴らしい方でした。]

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