2003年12月7日



 師走の最初の日曜日、年末の買い物などで賑わっているところも多いようですが恒例の酉の市も各地で開催されています。本日の友達の輪は水屋製麺の落合政之さんにご紹介頂きました渡邊久さんにご登場いただきます。渡邊さんは荒宿氏子会の広報担当をされており浅間神社の祭事には欠かせない役割をになっていらっしゃいます。

幸手郵便局幸友会
会長 渡邊 久さん
本紙取材
木康夫

【高木】こんにちは。落合さんから氏子会で大変お世話になっている方と伺いました。年末に際していろいろとお忙しいでしょうね。どんな事をされているのですか?


浅間様でも
   酉の市開催中

【渡邊(敬称略)】こんにちは。友達の輪は毎回欠かさず拝見しております。まさか、自分に回ってくるとは思いませんでした。よろしくお願い致します。落合さんとは荒宿の氏子会のメンバーで、氏子会の人たちが中心となって浅間様の祭りに関するすべてを催行しています。十二月の六日と七日は浅間様境内で酉の市が開かれています。朝九時から夜九時頃まで縁起物の熊手を販売していますからぜひお越しください。浅間様は富士山の神社で、全国に千三百余社あります。富士宮市の富士山本宮浅間大社が総本宮ですが、浅間様にお参りすると富士山に登山したことと同じご利益があります。それで、お子さんが元気に育つようにと、毎年六月三十日と七月一日には「初山」といって、その年に生まれた子どもさんたち(0才のおまつり)がたくさんお参りに来ます。その時はお子さんの「おでこ」に判子を押すのですが、この行事は全国の浅間様の中でも幸手の浅間様がとても盛大です。毎年NHKをはじめ多くのテレビや新聞社が取材に来て紹介されています。渡邊久さん

【高木】初山は有名ですね。お祭りに関心が高いようですが、昔からですか?

祭礼屋台研究家として
      シーズンは各地へ

【渡邊】私は郵便局に三十年勤めて平成二年に退職したのですが、各地に転勤や出張がありました。転勤するたびにその地域や周辺の地域の人たちとふれあい、そこで開催されるお祭りに興味を持ったのです。もちろん、幸手のお祭りも昔から大好きでした。特に山車に興味を持ちました。山車は形態によって、山車、山笠、笠鉾、屋台、山鉾、壇尻(だんじり)などに分類されますが、幸手の山車のように囃子方が乗って囃しながら巡幸する山車は屋台と呼ばれます。幸手には北から、北町(桜会)荒宿(睦会)仲町(青和会)東町(若樹会)久喜町(魁会)天神町(振興会)助町(共助会)の山車があります。他に東町の子供山車、東二丁目、東三丁目にも山車がありますね。近隣ですと久喜市内に九台(旧清久村の山車二台含む)、鷲宮町に五台、菖蒲町に三台、白岡町に五台あります。県内で一番多いのは川越市の二十五台ですが、埼玉県内には約六百台の山車があります。ですから、みんな観てみたいと思い、郵便局を退職してからはお祭りのあるところに出かける機会が増えました。お祭りのシーズンは田植えから稲刈りまでの四月から十一月です。ですから、この期間は毎月二回くらい各地のお祭りに出かけています。特に七、八、九月はお祭りが集中しますので、毎週のように出かけますからとても忙しいですね。(笑)

【高木】印象に残るお祭りはなんでしたか?

京都二〇〇〇年祭で
    全国の山車と対面

【渡邊】そうですね。どのお祭りもそれぞれのよさがありますね。お祭りはその地域の歴史と文化の象徴だと思っていますので、どのお祭りを見ても感動しますね。特に山車には彫刻や飾り、水引きなど、良く見ると素晴らしいものばかりです。ですから、山車を見たら必ず誉めるようにしています。誉められるとその地域の方々は喜ぶものです。印象に残るお祭りですか?迫力があって良かったのは堺の壇尻祭りでしょうか、毎年十二月二日、三日に行われる秩父の夜祭も見ごたえがありますね。壮大だったのはミレニアム年に開催された京都二000年祭でしたね。その時は北海道から九州までの日本中の有名な山車が勢揃いしました。夫婦で行ったのですが本当に感激しました。なかなか一同には見られませんからね。渡邊久さん

【高木】パワフルな行動ですね。それにしても、お元気ですね。その秘訣はなんでしょうか、他にもいろいろな会に関っていらっしゃるようですね?

何でも挑戦!
  病気も一切なし!

【渡邊】ストレスを溜めないで頭を使うことですね。人に合わせていくことも大切です。自慢ではありませんが、保険証は保険料を払うだけで、医者にかかったことがありませんね。(笑)それと、何でも挑戦していくことでしょうか。とにかくいろいろな会に首を突っ込んでおります。そのひとつに「アカネ会」という勉強会があります。この会は元気なうちに自分の歴史「自分史」を作ろうと、毎週第三火曜日に中央公民館で自分史クラブを開催しています。自由に自分を見つめて、偽らざる自分の記憶を半生記にまとめていくのです。一生記を書こうにも一生は、死んではじめて一生ですから、書けませんからね。また、自然を大切にしたいという人たちの声で、野草の自然観察会をこのコーナーにも出られた長須房次郎先生にお願いして立ち上げました。昨日、十二月六日ですが観察会を権現堂で行ったばかりです。また、郵便局には課長、局長経験者のOB会というのが全国にありまして、私は地元幸手郵便局管内に住んでいる課長、局長経験者のOB会「幸友会」の会長を務めております。郵政OBとなりますが郵政大学専門部を卒業後、三十年の中で課長、局長を含めて七局移動しながらいろいろな経験をさせて頂きました。その中でストレスを溜めない生き方やチャレンジ精神が培われたように思います。

【高木】では、お友だちをご紹介ください。

【渡邊】ご夫婦とも親しくさせて頂いています折原修さんを紹介いたします。折原さんはボーイスカウトで長年にわたって活躍しています。

【高木本日はお忙しい中、ありがとうございました。氏子会やアカネ会など各方面で益々のご活躍を祈念いたします。
(渡邊さん宅には全国から集められたお祭りやいろいろな物がぎっしりと飾られて、特に、有線放送機器、テレビ、ビデオ、パソコンやG-COM、I-BOXといったインターネットや文字放送を見るための最新情報機器まで揃っておりました。圧巻はそのリモコンが十六本もあり、それらを、器用に使いこなす姿からはとても七十才とは思えない活力を感じさせて頂きました)




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