2003年12月21日



 年の瀬も押し迫り、あわただしい毎日をお送りの方々もたくさんいらっしゃることと思います。最後の飛び石連休とクリスマスを控え、家族連れやお子様連れが街に多く見かけられます。本日の友達の輪は荒宿氏子会でご活躍の渡邊久さんからご紹介いただきました折原修さんにご登場いただきます。折原さんは幸手のボーイスカウトにおいては草分け的な存在の方です。

幸手市区長会
副会長 折原修さん
本紙取材 木康夫

【高木】こんにちは。渡邉さんからご夫婦共々のお付き合いと伺いました。今回の「友達の輪」は本年最後ということで折原さんには「とり」をとっていただきます。ボーイスカウトとは永い関わりがあるようですね。

ボーイスカウトと
  共に歩んで四十八年

【折原(敬称略)】こんにちは。渡邉さんからこの企画のお話を伺いました。今年のトリでしょうか。それは大役ですね。(笑)幸手のボーイスカウトの歴史は昭和三十年八月の発団式にはじまります。鮮明に覚えていますが、幸手小学校の体育館で開催されました。幸手には昭和十年頃から「少年団」という子どもの団体がありました。埼玉県でも一番古い子どもの団体で私も子どもの頃によく「少年団」に遊びに行ってましたから、その存在は子どもたちにとっても地域社会への接点として大切なものでした。当時は小路米店さんや義語家さんたちが指導者として、子どもたちにいろいろなことを教えてくれました。ボーイスカウトはイギリスから入ってきたものですが、当時は子どもたちのあこがれの組織で団長であった故栗原武四郎さんその他四人が軽井沢に訓練に行って、幸手にもボーイスカウトを作ろうということになったのです。私は教師になり結婚したばかりでしたから、家族共々四十八年間ボーイスカウトと共に歩んできました。折原修さん

【高木】先生をされながらボーイスカウトを指導されていたのですね。思い出も多いでしょうね。

幸手の
  金八先生と言われて

【折原】そうですね。子どもたちが好きなのでしょうね。それと、昔から体を動かすことが大好きなんです。机に向かって仕事をするよりも行動的な道に歩もうと小学校の先生になったほどです。当時は戦争が終わった後で教員も足らない時期でしたね。ですから、毎日学校とボーイスカウトで子どもたちに触れ合うことが多かったですね。八代小を皮切りに権小、幸手小、吉田小,行幸小、長倉小と六つの小学校で教鞭を取りました。教員時代はソフトボールをはじめスポーツの指導を三十五年間行いました。赴任した小学校六校すべてでソフトボールや他の競技で地区優勝させたことが印象に残っています。ボーイスカウトも無事故で今日まで過ごせたことが一番嬉しいことですが、全国大会として四年に一回夏休みに開催される日本ジャンボリーというものがありますが、このシーズンは台風が発生するのです。テントを張っているところで膝まで水が押し寄せたり、時にはテントが飛ばされたり、危険な体験もありましたね。

【高木】たくさんの公職を兼務されているようですが?

区長会や社協
 老人会から体協まで

【折原】区長をやっておりますが、かれこれ十六年になります。区長の仕事を知らない方もいらっしゃるので少しお話しさせていただきますが、区長は地域の方々と行政を結ぶパイプのようなもので、催しのお知らせを配布したり、取りまとめたり、また、運動会や地区民祭の選手を募ったり、クリーン作戦などの美化運動にも地域の方々の参加を依頼したり、街路灯が切れたら電球を取り替えたりと、いろいろな仕事があります。また、地域によっては親睦的な活動をされているところもあり、当地区でも有志でグランドゴルフや鴨鍋などを楽しんでおります。また、社協の理事や人権保護や北地区の老人会の会長、連合老人会の理事、体協北支部の副支部長などいろいろな公職を務めております。おかげで休む暇がありませんが、それがかえって体に良いような気がいたします。折原修さん

【高木】ご趣味も豊富のようですが?

花いっぱい運動を
        積極的に

【折原】毎夜、晩酌が楽しみなのですが、「これは生き水」ですね。(笑)趣味は魚釣りと草花いじりでしょうか。魚釣りは川と海に行きますが地元でも行幸湖に行きますね。海釣りは大洗まで行き、今の狙いは鯛です。でも釣れるのはボラばかりですね。(笑)以前はイワシが三百匹も釣れた事がありましたが、最近は生態系が変わってしまったのでしょうか魚が少なくなりました。護岸工事の影響もあるのでしょうね。草花はボランティアとして「花いっぱい運動」に参加しています。駅前入り口にある角地で市民の皆さんに協力していただき花壇を整備しています。今年は国体のリハーサルでパンジーを植えました。月に一回ボランティアが集まり苗を植えることから草取りまで行います。隊長を務めておりますが、年々お花を植えている家庭が多くなって、心が癒されます。「街にも、家にも、心の中にも花いっぱい」という言葉がありますが心豊かな感性が養われますね。

【高木】毎週一回、三世代で食事会をされているそうですね?

二十五年も続く
   家族揃っての食事会

【折原】私たち夫婦と二人の子どもたちと孫まで含めて九人いるのですが、毎週金曜日には我が家に集まって食事会を行っています。今、孫のひとりが北海道の大学に行ってしまい八人ですが、長男が結婚してからですから、かれこれ二十五年続いていますね。毎週のことですから家内がおかずを考えるのが大変だとこぼすこともありますが、それ以上にみんなに囲まれて楽しい時間を過ごしております。これからクリスマスや大晦日、お正月も子どもたちや孫が集まります。とてもうれしいですね。親が言うのもなんですが、優しい子どもや孫に育ってくれたと思っております。ボーイスカウトの精神も生きているのでしょうかね。家族の中の七人がボーイスカウトの経験から団結をまっとうしております。

【高木仲のよいご家族ですね。では、お友達をご紹介下さい。

【折原】ボランティアで活動の「花いっぱい咲かせ隊」で活躍中の緑台にお住まいの横田千代子さんを紹介いたします。

【高木ありがとうございました。折原さんは、地域の奉仕活動が人生そのものという方で、子どもたちとの行き来が大好きだそうです。平成五年には埼玉県から「しらこばと賞」を受賞され、本年十一月十四日の県民の日に奥様が「しらこばと賞」を受賞され、ご夫婦そろっての受賞は埼玉県でもまれに見る快挙と言えそうです。さらなるご活躍をご祈念いたします。




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