2004年1月11日



 新年明けましておめでとうございます。本日は幸手市においては成人式が挙行され、新成人にとっての第一歩となります。友達の輪も本年のトップバッターですが、一月一一日の一並びのとても縁起が良い日となりました。本日は幸手市区長会副会長である折原修さんよりご紹介いただきました横田千代子さんにお話しを伺いました。横田さんは「埼玉県緑の推進員」としてご活躍されております。

埼玉県緑の推進員
横田 千代子さん
本紙取材 木 康夫

【高木】明けましておめでとうございます。本年のトップバッターです。「埼玉県緑の推進員」ということですが、主に何をなさっているのですか?


【横田(敬称略)】おめでとうございます。折原さんからお電話を頂きましたが、まさか私に順番が回ってくるとは思ってもいませんでした。それに、今年のトップということで、縁起が良い年になりそうで、とても光栄に思っております。緑の推進員は埼玉県知事から委嘱を受け、県と市町村に協力して埼玉県の緑を守り緑を増やす活動を行っております。県内に百五十名、幸手市には二名の推進員がおりますが、最低年間十六回の研修会や実践活動を行っております。昨年は久喜の園芸研究所に研修に行きましたが香りのあるシクラメンを開発したそうで、温室に入ると素敵な香りがあふれていて、研修に伺った推進員たちから絶賛されていました。横田千代子さん

【高木】折原さんからお花が好きで、花いっぱい運動に協力されている方と伺いましたが?

お花を通じて
   コミュニティの構築

【横田】折原先生は「花いっぱい咲かせ隊」の隊長さんで市の遊休地を借りて花壇の整備を行っております。幸手駅入り口の角地やコミュニティセンター、四号線の花壇、幸せの手モニュメントの花壇、中五丁目幸い橋の花壇など、「咲かせ隊」も常時十五名ほどのボランティアで六年目を迎え、お花が増えてきたように感じております。昨年十一月の市民まつりでは、パンジーを六百鉢無料配布しましたがあっという間になくなってしまいました。各家庭で咲いていると思うとうれしくなりますね。特に本年は埼玉国体が開催され、幸手市も新体操とカヌー競技が行われますので、選手やお客様を歓迎したいという気持ちで、市をあげての「花いっぱい運動」が行われております。また、幸手中央公民館で行っている「さって花回廊事業」にも関わっております。この事業は公民館からお花の種や球根を希望者にお渡しして、ご自宅で育てて頂き、種または球根が出来たらお渡しした分よりちょっと多めにお返しいただき、お花を通じてコミュニケーションを広げようと言うものです。いつの日か市内全域がお花でいっぱいになればと楽しみにしております。

【高木】心からお花が好きなのですね?

一年中
  お花に囲まれて

【横田】そうですね。小さい頃からお花が大好きで、泣いていてもお花を見ると泣き止んでしまう子どもでした。でも、お花に付く虫が苦手で虫を見つけるとキャーキャー言いながら世話をしています。(笑)十年前までお勤めをしていましたが、病気になって仕事を辞めてから更に充実した時間をお花にあてられる様になりました。すべて、独学で本やテレビなどから学びましたので、ノートに書き綴ったお花のレシピが沢山あります。それと、お花にはお金をかけない人なんです。頂いたお花から球根や種子を増やしたり、株分けしたりしながら一年中お花のある家にしたいと思っています。朝起きて、庭に出てお花の声を聞くことから一日が始まります。特に夏場などは水やりもありますから、家族のお食事よりもお花が先ですね。(笑)横田千代子さん

【高木】市の審議会や自然観察クラブ、ふれあい電話や朗読などのボランティアにもご活躍ですね?

自然体で
  毎日が充実

【横田】幸手市の水と緑の基本計画策定委員や水と緑のワークショップなど地域環境の将来像を考える機会に恵まれたことはとても良かったです。基本計画は目標設定が平成三十二年と先ですので、その経過を確認していこうと「自然観察クラブ」を立ち上げました。友達の輪にも出られた長須先生を会長に五十六名の会員が集まり「子どもたちが自然にふれあう事が大切」と考え、いろいろな企画を通じて自然環境を守って行きたいと張り切っております。また、ふれあい電話は市内の六十五才以上の一人暮らしのお年寄りに毎週月、水の二回電話でお話しをするものです。現在四十五人の方々と毎週お話しをしております。電話の前で楽しみに待っていただいているようでとても嬉しいですね。昨年十一月二十七日に県の社会福祉大会で表彰を頂き、十一名のボランティアには励みになっております。朗読は図書館ボランティアとして目の不自由な方に図書を朗読してテープに録音する「音訳」を行っています。現在、山本一力さんの「あかね空」を音訳しています。古い文献を調べながらアクセントや発音など下調べが大変です。どの活動も皆さんに助けられて頑張れます。

【高木】すごいパワーですね。他に趣味などは?

創作折り紙で
  地域商業を応援

【横田】入院中に始めたのですが、折り紙があります。創作折り紙という分野で一枚の和紙の中に九羽の鶴を折り込んだり、折り紙で七草を作ったり、とても楽しいものです。お花が好きですから折り紙でも、自然の草花を折っていきたいと思っています。本年は埼玉県伝統工芸会館に折り紙で「鷺草」を折って出品したいと思っていますし、五月には東秩父村にある「和紙の里」に出品し、七月には東銀座歌舞伎座裏手にある「ギャラリー銀座」に作品を展示します。幸手においては商工会の若手の皆さんが頑張っている「へそづくり応援団」のミニミニ応援で、幸手駅構内にある物産展示コーナーの壁面に私たちの折り紙作品を飾っております。幸手駅を利用する方にはぜひご覧頂きたいと思います。

【高木では、お友達をご紹介ください。

【横田】花壇を一緒にお世話している栗原京子さんを紹介します。栗原さんは交通指導員として永く活躍されている方です。

【高木ありがとうございました。本年も持ち前のパワーで市内、そして埼玉県全域を花いっぱいにして頂けたらと思います。ご活躍を期待いたします。
(横田さんはボランティア活動に積極的に取り組まれている方で、その活動を通して人と人とのコミュニティの大切さを教えて頂いているような気がいたしました。本年の友達の輪のトップバッターにふさわしい素敵な方でした)




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