2004年4月4日



桜の花も咲き誇り、各地から権現堂の桜を見にたくさんの方々が来られます。特に今日は幸手市さくらマラソン大会も開催され、北公民館を中心に桜まつりも佳境を迎えております。さて、本日の友達の輪にはコヌマホンダ代表の小沼正次さんにご紹介いただきました館野文彦さんに登場いただきます。館野さんは脱サラで居酒屋を経営されており日本に数台しかないと言われるオートバイを乗り継いでいる方です。

居酒屋 宙(そら)
代表 館野 文彦さん
本紙取材 木 康夫

【高木】はじめまして。開店前のお忙しい時間に恐縮です。本日はよろしくお願いいたします。


【館野(敬称略)】はじめまして。よろしくお願いいたします。飯野文彦さん

【高木】小沼さんから伺いましたが、脱サラで居酒屋を始められたそうですね?

思い立ったら吉日
  脱サラ決意

館野私は幸手に生まれ育ち、会社勤めをしておりました。しかし、年令も四十六才になり、このままでどう人生を歩むのか考えることがありました。一生勤めるも良し、自分のやりたいことをやってみるのも良いだろうと昨年の一月に思い立ち、同年四月に会社を辞めることにしました。そして何をしようかと考えたのですが、友人が居酒屋をやっておりその仕事にとても興味を持ったのです。誰でも簡単に出来るものではありませんし、物件やその立地も重要です。ところが物事を始めようとするときのタイミングでしょうか、物件がいくつか候補に挙がってまいりました。そして、とんとん拍子で話が進んで、退職後四ヶ月の八月にお店を開店することになりました。居酒屋「宙(そら)」というお店で幸手病院先で渡邉家さん手前の幸東ビル二階で営業しております。宣伝になりますが午後五時から十一時まで営業(日曜休)しておりますのでご来店下さい。

【高木】まったく別な世界に飛び込んだのですね。何かコンセプトがあるのですか?

人と人の
無限な広がりをイメージ

館野日本的な居酒屋ですから特にコンセプトがある訳ではありません。でも、お店の名前の由来について良く聞かれます。宇宙の宙と書いて「そら」と読むのですが、宇宙への憧れが自分の体の中にあるのかもしれませんが、お店を通じてお店とお客様やお客様同士で無限の広がりをイメージしました。それと、リラックスして居られる空間を作りたいと考え、DVDをディスプレィに流して映像と音楽を持ち込んだのです。私自身、若いときからイギリスの音楽やロックなどを聞いていましたので音楽や映像を見ながらお酒を飲めたらと思っていました。カラオケもありますが、かなりいい音を出しています。ボトルキープは焼酎でしたら一三〇〇円、毎日市場で買い付けてくるお薦めはマグロです。大トロから本マグロの赤身まで生マグロにこだわっています。もちろん旬な魚を仕入れてきますのでそれ以外のお薦めもたくさんあります。仲間意識が生まれて常連さんと積み立てて年に1回くらい温泉旅行に行きたいと思っています。

【高木】日本に数台しかないオートバイに乗られているそうですね?

日本に四台?
ど迫力なデザイン!

館野小沼さんのところにお願いして輸入したUSホンダのオートバイです。「ホンダワルキューレルーン」という名称です。ワルキューレという名は古代北欧神話の中で、神々の世界アスガルトの主神であるオーディーンに仕える2人の美しい乙女の一人からとられたようです。私の記憶によれば日本には四台しかありません。このオートバイはUSホンダが生産したもので、日本には輸入車としてのみ存在するものです。昨年の十月にアメリカから到着して乗り出しましたが、恐らく日本で一番最初です。十一月に開催されたモーターショーにはUSホンダの二輪の目玉として参考出品されていました。このオートバイで会場に行ったのですが「日本に走っているの?」とたくさんの人の視線が集中しました。水平対抗六気筒で排気量は1832ccあり乾燥重量も362kgあります。60年代のアメ車をイメージしたデザインはレトロだけれども品があります。車体もブラックチェリーという色で太陽の光で赤くなるのです。輸入して排ガス対策を施して走れるまでには約四百万円かかりましたが、ほとんど走っていないこのオートバイにはひき込まれるものがあります。実はもう一台ホンダゴールドウィングGL1500というオートバイがあるのですが、こちらはクルージングが楽しめる装備が満載ですが、ワルキューレはいわゆるロードスタータイプで通常よりも長いホィールベースとフロントフォークで乗りなれないと操縦が難しいものです。大型バイクは十年周期でモデルチェンジされますがホンダの大型バイクは乗り継いでいきたいと思っています。メンテナンスもホンダ車が最高ですから。
飯野文彦さん
【高木】大型バイクひかれるようになったのはいつ頃からですか?

ピーターフォンダの
 イージーライダー

館野オートバイは今までに五十台以上は乗り継いできましたね。最初にあこがれたのは自分が小中学生だったと思うのですが、ピーターフォンダ主演の「イージーライダー」という映画です。あの映画ではハーレーでしたが、いつか大きくなったらハーレーに乗ろうと思いました。しかし、十六才で免許を取得してオートバイに乗ったのですが、周りから危ないと言われ続け、乗るのを辞めました。ところが、三十才になった頃にオートバイのTVCMでステーブマックイーンがバイクに乗っている映画シーンを使ったのです。体の中からまた大型バイクに乗りたいという気持ちが強くなってきて小沼さんの所に行って大型バイクを購入したのです。しばらくぶりでしたからセミプロと一緒にツーリングに行ったりしながら乗り方を指導してもらいました。会社員でしたから土日がお休みで、独身ですから自由気ままに楽しめましたね。(笑)

【高木】ピーターフォンダにスティーブマックイーンですか。すごい人に影響されましたね。(笑)では、お友達をご紹介願います。

館野お店の常連さんでもありますが、堀中病院のレントゲン技師をされている北川遠一さんを紹介いたします。

【高木】ありがとうございました。これからも「宙」という広がりある空間で人と人を繋ぐお仕事が反映されますようご祈念いたします。交通事故のないようにクルージングをお楽しみ下さい。
(取材のためにわざわざ二台の大型バイクをお店までお持ちいただきました。その迫力あるスケールはオートバイ好きでない方も目を奪われるものでした)




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