権現堂堤の紫陽花に雨が似合う季節がやってまいりました。本日の友達の輪には森本勇さんよりご紹介いただきました(有)中測量設計事務所の代表取締役である中徳夫さんにご登場いただきます。中さんは森本さんと一緒にモーターパラグライダーをされていた方です。
拠測量設計事務所
代表取締役 中 徳夫さん
本紙取材 木 康夫
【高木】こんにちは。モーターパラグライダーで思い出に残るフライトなどお話いただけますか?
【中(敬称略)こんにちは、よろしくお願いいたします。先月、パラグライダーが高圧線にひっかかってしまう事故がありましたね。危険なイメージがあるかと思いますが、ちゃんと訓練して飛行コースや十分な準備とともに無茶をしなければ楽しく安全なスポーツです。思い出に残るフライトですか、森本さんの実家が木曽の御嶽山なんですが、そこのスキー場でフライトしたことが印象深いですね。すぐ近くの牧草地を利用して離陸しようと試みたのですが、離陸地点の高度が千メートルもあり気圧が低くてエンジンが思うように噴けないのです。何度もトライしましたが駄目で、結局、坂を利用して上昇気流を捕まえるフライトに変更しました。私だけ成功して千二百メートルくらいまで上がることが出来ました。花一面のシーズンでその景色は本当に見事でした。観光客もいて、下からたくさんの方が手を振ってくれました。また、森本さんと二人で銚子沖に行った時、海に向ってフライトしようと犬房崎の近くにある高台から飛んだのも印象的です。半島の海岸線と岬が一望できた時、絶叫したことを今でも鮮明に覚えてます。また、別の場所で夕焼け時、雁の群れを眼下に見ながら一緒に飛行できた時も感動しました。
【高木】すごいですね。お仕事についてお話下さいますか?
【中】創業は昭和四十九年一月で今年三十周年を迎えました。当社の主な仕事は土地の形態を変更したり建物の形態を変える段階でかかわるものです。具体的には土地や建物の測量や開発、転用、登記などを行っています。何かお役に立つことがありましたら幸手市役所前ですのでどうぞお気軽にお越し下さい。また、仕事柄、街づくりには大変興味をもっております。国が地方に権限や財源を委譲する時代を迎えようとしていますが、各地方都市はこれからは独立して「まち」をきりもりしなければなりません。その「まち」が生きるか死ぬかは「まちおこし」が出来るか出来ないかにかかっていると言っても過言ではないです。
【高木】「まちおこし」や「まちづくり」はよく話題になりますね。
【中】そうですね。では幸手で何が出来ると思いますか。幸手には特に力のある産業がこれといって無いのが実情ではないでしょうか。あるのは権現堂桜だけでしょうかね、でも桜はほんの一時。これだけでは活性化につなげることはできません。そこで是非とも提案したいのが、ハッピーハンドの「手形」であります。従来の有名人もいいとは思いますが確かな集客効果を上げるには、たとえば「七五三」のお祝いに親子の手形を頂くのが特に良いと思います。「幸せを手にできるまち“幸手”で手形をどうぞ!」と全国に呼びかけるのです。そして、幸手駅と高野台駅から桜堤へと散策路を整備し、そこに一定期間設置させていただき後で当人に返してあげるのです。当人が成長の過程では家族や友達を連れて何度かは必ず訪れるはずですし、将来、親が亡くなったりした時には当人にとっては大切な宝物になるはずです。この手形が何千・何万となった時を想定してみてください…。また幸手は宿場町として栄えた輝かしい歴史があります。商人の蔵の中には古いお宝がたくさん眠っているはずです。それらを供出していただき、散策路の途中に休憩所を兼ねてミニ資料館を造ったら良いと思います。旧市街地の商店街には前面だけでも宿場町の面影をうかがわせる改良を加えていただき昔懐かしい商品でも並べて頂いたら当事の雰囲気をかもしだすことが出来ると思います。これができたら年400万人の観光客を集める川越市に匹敵する「宿場町幸手」も夢ではないと思います。このようにまちおこしに活かせる世界で一つしかないすばらしい地名“幸手”は大切に守るべきだと思います。また、一日も早く「まちおこし協議会」なるものを立ち上げるべきだと思います。
【高木】楽しいですね。ぜひ、実現させて欲しいものです。それと、新しい趣味が出来たそうですね。
【中】モーターパラグライダーもそうでしたが、もともと体を動かすことが大好きなほうで、現在はロードサイクルに夢中になっています。健康のことも考えてウォーキングもしましたが、自転車は行動半径が広がりますし、車で走っていないところを走りますから違った景色を発見できます。それに、足腰が鍛えられてゴルフにもいいですね。自転車はいい汗をかくことができるんです。ゴルフ場で汗をかいてもさほど体脂肪は身体から出ていきませんが、自転車は効果抜群ですね。おかげで身体が締まってきました。(笑)まだ、始めて5,6年ですが、埼玉県内のコースはほとんど回りました。この間は、七、八時間の日帰りコースですが関宿城まで車で自転車を運び、そこから柴又帝釈天の寅さん公園まで走ってきました。今は単独ツーリングですが仲間と一緒に走れたらいいなあと思っています。ぜひ、声をかけて下さい。夢は日本全国の名勝を回ることですね。地球にも優しい自転車でゆったりとした時間を楽しみたいですね。
【高木】では、お友達をご紹介ください。
【中】司法書士の笹子 正樹さんをご紹介いたします。私の事務所の二階になりますのでお隣さんでもありますが、仕事でお世話になっている方です。
【高木】ありがとうございました。ぜひ、お体に気をつけて、自転車で全国制覇を成し遂げていただきたいと思います。ご活躍を期待します。中さんは幸手の早急な活性化が必要と熱く語られ、いいテーマとアイデアをいかに「まちづくり」に活かせるかがキーポイントとお話いただきました。中さんのアイデアが活かされれば夢が広がります)