2004年7月11日



 暑い日が続きますね。今年は五月、六月の間には記録的な数の夏日があったり、雨が少ない空梅雨だったり、局地的な突風や豪雨など尋常でない気象状況です。地球温暖化をテーマに地球滅亡の危機を描いた映画も公開されておりますが、環境問題にもっと真剣に取り組まなければならないのではと感じます。さて、本日の友達の輪には司法書士である笹子正樹さんからご紹介いただきました白田ひろ子さんにご登場いただきます。白田さんはご主人と二人三脚で不動産業を経営されていらっしゃいます。

ドリームサービス
代表取締役 白田ひろ子さん
本紙取材 木 康夫

【高木】こんにちは。笹子さんよりお仕事をはじめ古くから親しくさせていただき、なにごとにも積極的に取り組まれる方とご紹介いただきました。本日はよろしくお願いいたします。


【白田(敬称略)笹子さんから私にバトンをいただきましたが、現在の仕事は主人が脱サラして興したものでこれまで主人と共に歩んでまいりました。私がお話ししますことと共に主人の話もお願いします。

【高木】そうですか。では、ご一緒に伺わせていただきます。ご主人(秀二さん)が興されたということですが?ご主人は別なお仕事をされていたのですか?

自動車整備士から
  教習所指導員へ
白田ひろ子さん

【白田(秀)】自動車の整備士としてタクシー会社に勤めておりました。昭和四十年代に東京オリンピックなどで急激な経済成長とモータリゼーションの波が押し寄せました。当時は固定為替でドルが三六〇円でしたが、千ドルカーと銘打って三十六万円のパブリカが発売されたり、スバルがてんとう虫の愛称で親しまれた軽自動車を発売した頃です。豊かな時代の幕開けで個人の自動車所有台数も急激に伸びた頃ですね。免許を取得しようとする人たちも増え全国で教習所需要が起こり、当時の勤務先でも竹ノ塚に自動車教習所を開校したのです。そこで整備士から指導員への転換を求められ以来二十五年ほど教習所の指導員を務めておりました。

【高木】奥様に伺いますが、幸手には越してこられたようですね?


【白田(ひ)】私は結婚して草加市から幸手市に来ました東武沿線の世帯も人口も急激に伸びていました。当時の幸手町も同様で、大手の建築会社の営業マンが主人の教習所にもよく来ていたらしく、幸手で建売物件を販売するので「サクラ」でいいから見に来てくれないかと頼んだらしいのです。それで、購入する意思もなく本当に軽い気持ちで主人が見に来たそうです。ところが、角地の物件に目が止まり、営業の方が主人に申込金千円で良いからと言うので、その場で申し込んだのが今の住まいです。(笑)建売物件でしたから、これが幸手に越してくる決め手となりました。

【高木】ずいぶん簡単ですね。

電車の中が
   勉強部屋

【白田(秀)】そうですね。当時は欠陥住宅や排水不備といった物件が多く社会問題になった時代でしたが、信頼できる営業マンからの物件でしたから安心していました。それに、当時は幸手始発の電車があって、座って行けたのです。そして、この時間は有効に使いました。将来のことを考えて資格を取ろうと思ったのです。まず、行政書士の資格を取得しました。これだけでは家族を養えないと考え、さらに宅建の勉強をして資格を取得しました。電車の中は私の勉強部屋みたいでしたね。(笑)年月が過ぎ都心部からマイホームを求めてドーナツ型に人口流入が起こったのです。私も通勤しながら電車の混み具合で実感しました。そして、今後の不動産需要を考え不動産の仲介業に着目したのです。しかし、資格はあっても不動産業の経験は全くありませんから、まず、実際の勉強をしようということで、当時業界で一番古い不動産のフランチャイズチェーンである住通チェーンの門をたたいたのです。説明を受けると初心者の指導がとても丁寧で経営方針に共鳴したものですから早速加盟して、栃木銀行さんのうしろでまずは賃貸中心に創業しました。現在は住通チェーンには加盟しておりませんが、住通チェーンは不動産業の義務教育過程と思っています。今、私達の進むべき道が見えてきたこともあって専門学校に進学しようと言う感じです。

【高木】思い出などありますか?

「賃貸かわら版」で
     賃貸情報

【白田(ひ)】創業当初はわからないことばかりで、初めて駐車場の仲介をしたとき、五十台近くも仲介手数料を頂かないで契約してしまいました。お金にならない仕事をしておりました白田ひろ子さん。後で駐車場でも仲介料は頂けるんだと知りましたが何にも知らなかったんですね。(笑)大きな失敗もあります。建築条件付の土地を斡旋したときに建築内容に施主と業者の食い違いが出てしまい、最終的には建築した物件を撤去することまでになってしまいました。大損しましたが、一生に一度の大きな買い物の仲介をしているのであって、以後の仕事においていい勉強でもありました。それから、賃貸物件を一同に集めた「賃貸かわら版」というチラシを作成しました。値段の安いに順に並べたところ、ひっきりなしに一台の電話に問い合わせが集中しました。また、大家さんの家賃管理などを管理契約書を結んで有料管理することにも積極的に取り組みました。夫婦で営業して回りましたが、大家さんや地主さんとのコラボレーションはここが原点ですね。

【高木】趣味などは?

【白田(ひ)】趣味ですか?夫婦共山歩きが好きですね。また、仕事柄平日の水曜日がお休みですので、都心に出て映画やお芝居を観て銀座の街を歩いて帰ってくることでしょうか。それに水曜日は映画館はレディスデーでお得なんです。六〇才を越えればシニア割引も受けられますから、主人もシニア割引で鑑賞して、帰りに夫婦で銀座ライオンに行き生バンド演奏を聴きながら生ビールを楽しんでいます。(笑)

【高木】それでは、お友達をご紹介ください。

【白田(ひ)地蔵院のご住職をされている小河原正隆さんをご紹介いたします。

【高木】ありがとうございました。住みよいまちづくりに大いにご活躍下さい。
(地主さんの有効な土地利用を積極的に進めるプロジェクトを提案され、今年から建売分譲もはじめられたようです。あと十年頑張ってご夫婦での世界一周旅行が夢だそうで、常に明るく夫唱婦随なお二人でした)




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