2004年9月19日



 朝夕涼しくなり過ごしやすい季節ですね。スポーツの秋、彩の国埼玉国体も開幕し県内各地で競技が開催されております。さて、本日の友達の輪には管理公社の関口亢二さんよりご紹介いただきました植竹惣吉さんです。植竹さんは体育指導員として24年間もご活躍された方です。

元体育指導員
植竹 惣吉さん
本紙取材 木 康夫

【高木】こんにちは。関口さんから先輩と伺いましたが。


【植竹(敬称略)こんにちは、こちらこそ、よろしくお願いいたします。関口さんからご紹介いただき幸いに思います。関口さんは私の一年後輩ではありますが、私は先輩と思っております。思いやりのある心豊かな方です。小中高校と一緒で、地域の活動、そして個人的にも関口さんご夫婦にお世話になっており、楽しくお付き合いさせていただいております。

【高木】体育指導員を長くされたようですね。

24年間の
  体育指導員生活
植竹惣吉さん

【植竹】私は農家生まれの農家育ちで、両親は早くに他界しました。残された私は三十才でした。長男として農家を背負って家を守らねばと心の準備はありましたが、言葉に言えない事だらけの毎日でした。そんな中、友達の紹介で助け舟となるような人生の伴侶を得て結婚することが出来ました。おかげをもって夫婦二人三脚で人並みに近い人生がスタート出来た喜びは、この世に「神様」がいる事を私に教えてくれました。昭和五十二年、幸手市の体育指導委員の任命を受けました。いろいろ迷いましたが、今日までいろいろと地域社会に助けられましたお返しをしたいと思いで拝受しました。当時はゲートボールを普及させようということで、各地の老人会を廻り、プレーし、又勉強させていただきました。そんな中、十年間老人の方々と一緒に過ごさせていただきました。次にインディアカ、グランドゴルフ、ソフトバレー、ミニテニスなど、子供から老人までスポーツを通して多くの人たちと接し、健康で明るい仲間作りにお手伝いさせていただきました。これもひとえに地域の人達、そして市民の方々のご協力があったからと感謝しております。
先月には、オリンピック発祥地アテネでオリンピックが開催されました。日本選手のメダルラッシュと笑顔は私達に健康の素晴らしさとありがたさを感じさせくれました。

【高木】スポーツの秋にタイムリーなお話ですね。幻のお米を栽培されているようですが?

幻のブランド米、
   白目米栽培

【植竹】幸手市のブランド米である白目米を栽培しています。有機栽培で無農薬で栽培しています。今年で六年目になります。白目米は江戸時代日本一おいしいお米とされ、献上米とされたとのことです。特にカレーにするとその味を発揮します。栽培にも苦労がありまして、稲穂の背丈が通常のお米よりも伸びますので、風などに倒れ易く、雨が長いと稲穂から芽が出てしまいます。そして、実ったお米は小粒で収量も通常のお米の半分くらいと少ないものですから、現在では手間がかかりコストが合わない品種ですね。でも、明治時代に入っても日本一おいしいお米に君臨し、粒が小さいのでカレーや混ぜご飯に用いると具とほどよく混ざっておいしさが増すようです。新宿の中村屋さんでは古くからこのお米を用いてカレーに供していたようです。今年度の白目米も中村屋さんへ出荷されます。昨年、私も中村屋さんのインドカリーを拝食させていただきました。場所柄もあって最高の味でした。又、白目米は市民祭の会場で食べられますので一度、味わってください。また、白目米でお酒も造られておりますよ。酒米としては粒が小さいので磨くと少なくなってしまいますが、おいしいお酒ですよ。

【高木】とてもお若くお元気そうですが、何か秘訣などおありですか?

健康は
素晴らしい宝物

【植竹】そうですね、いつもいい汗をかいていますね。始めてから今年で二十年になりますがインディアカを気の合った素晴らしい仲間と共に楽しんでいます。。毎週二回、火曜日と土曜日の夜二時間位、学校の体育館で楽しんでいます。バドミントンのコートで赤い羽根を手で打ち合うスポーツですが、けっこうハードで心地よい汗をかきます。体育館でプレーしていますので雨に関係なく楽しめるのが長続きにつながっています。「継続は力なり」という言葉がありますが、今の私でも自然に体が動きます。又、日曜日にはグランドゴルフを地域の方と楽しんでいます。緑の芝生の中、仲間と語り合いながらのプレーは正にストレス解消に最適です。又、ホールインワンした時の気持ちのよさは最高です。いつの間にか十八年楽しんでしまいました。友達もたくさん出来ました。スポーツを通じての出会いは、又、明日の希望につながっています。

【高木】ボランティアで国体サポートもされているようですね。植竹惣吉さん

選手などを歓迎する
    国体の花づくり

【植竹】国体の花づくりのお手伝いでマリーゴールドを育てています。幸手会場で開催されるカヌーと新体操の会場に飾る花づくりです。八月初めに種子を蒔きました。今年は特に暑く、乾燥がはげしいので毎日の水やりに追われました。苗の方はすくすくと育ち、先日プランターに定植しました。美しい花がたくさん咲くよう毎日心を込めて手入れしています。十月にはたくさん花のついたプランターを国体の会場に届けることが出来るでしょう。国体に出場される多くの選手や観客の皆様を花いっぱいで歓迎して、選手の皆様が美しい演技の華を会場にいっぱい咲かせていただきたいと思っています。

【高木】楽しみですね。他の趣味やモットーなどをお聞かせいただけますか?

趣味は
  土いじり

【植竹】趣味は今までお話しましたスポーツや自然を楽しむことと土いじりですね。特に朝顔づくりは十五年やっています。田んぼに囲まれた農家ですから、家の中を抜けるように田んぼ風が入ってきます。毎年、夏の暑さをしのぐため朝顔のすだれを作り日よけをするとよほどの猛暑でない限りエアコンがいらないですよ。(笑)モットーは「努力といつも本気で」ですね。本気でやれば人がついてきてくれますし、本気でやれば助けてくれるものです。

【高木】ほんとですね。では、お友達をご紹介下さい。

【植竹】高花和英さんをご紹介いたします。高花さんは体育指導委員の同期で共に一生懸命勉強した仲間で現在も続いております。朝日葬祭場を経営されている方です。

【高木】ありがとうございました。(現在でもお仕事をお持ちになり、農業や地域のことなど毎日体を動かされているバイタリティーあふれる方でした。今年の白目米カレーが食べたくなりました)




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