2005年9月11日



郵政民営化解散ともいわれた衆議院解散劇から一ヶ月が過ぎ今日は投票日です。有権者の皆様にはぜひ投票をお忘れないようにお願いしたいものです。さて、本日の友達の輪には幸手市教育長の柴田幸雄さんよりご紹介いただいた行幸湖カヌークラブの石塚千恵さんに登場いただきます。石塚さんは幸手東中学校三年生で小学校六年生からカヌー競技をされている方です。

行幸湖カヌークラブ
   石塚 千恵さん
本紙取材 木 康夫

【木】こんにちは。この友達の輪は連載が始まって九年になりますが、中学生は二四九名の登場者の中で最年少です。教育長からカヌーで頑張っている中学生がいるということで紹介されました。よろしくお願い致します。


【石塚(敬称略)】こんにちは。はじめまして。突然、このお話が飛び込んできましたのでびっくりしています。「なんでなの?」という感じです。よろしくお願い致します。

【木】カヌーは小学生からやっているそうですが、カヌーをやろうと思ったきっかけは何ですか?

姉の影響で
 姉は国体八位
石塚千恵さん

石塚小さい頃からスイミングをずっとやっていましたので水にはなれていたこともありますが、姉が以前からカヌーをやっていて、姉の影響を受けてはじめました。姉は小学校の時に先生から「カヌー教室が開かれるけど参加しないか?」と紹介され面白そうなので参加したそうです。教室が終了した後もカヌーが楽しかったので行幸湖カヌークラブに入ってカヌーを続けました。姉は現在久喜高校二年生です。昨年開かれた彩の国・まごころ国体では行幸湖がカヌー競技の会場になりました。姉はJWK−4(フォア)の少年女子の部で埼玉代表となり、全国八位になりました。

【木】姉妹でカヌーをやっているのですね。すごいですね。カヌーについて教えて欲しいのですが?

カヌーにも
 いろいろな競技

石塚カヌーはボートと似ていますが、ボートが進行方向に背を向けるのに対して、カヌーは前を向いて進みます。国体カヌー競技には、静水の川や海、池やダム湖で行うフラットウォーターレーシング、河川の急流で行うスラローム、ワイルドウォーターの3競技があります。レーシング競技を大きく分けると、カヤックとカナディアンの2種類があります。カヤックは、進行方向に向かって両ひざをそろえ足を前に出して座り、両端にブレードがついたパドルを交互に漕いで進みます。また、艇尾についているラダー(舵)を足で操作し方向を調えることができます。カナディアンは、立てひざの姿勢で進行方向に向かって座り、片側の端にブレードのついているパドルで、艇の片方だけを漕ぎます。国体競技には47都道府県の代表選手が参加し、成年男子、成年女子、少年男子、少年女子の部で競技されます。カヤックやカナディアンには、シングル(一人こぎ)ペア(二人こぎ)フォア(四人こぎ)があります。また、カヌーにはレーシングといって主に競技用のものと、普及艇といってカヌー教室など初心者や練習に使うものがあります。最初は普及艇で練習して慣れてきたらレーシングに乗ります。レーシングはスピードを優先していますから、船体が細くてバランスがとりにくいです。始めて乗るとすぐに転覆してしまいます。艇は転覆して裏返したままにしておくと沈没してしまいますので、すぐに元のように裏返し、岸まで泳ぎながら艇を運んで岸に上がってから艇の水をかきだします。だから、一度落ちると大変です。

【木】カヌーの面白さとは何ですか?また、辛いことはありませんか?

女子中学生は
    私だけ!

石塚カヌーに複数で乗っているととても楽しいです。でも、行幸湖カヌークラブには小学生が四人ぐらいいますが、女子中学生は私だけなのです。同年代がいればペアやフォアのように複数で乗れるのですが、ペアやフォアの練習には参加できません。それで、今はシングルに乗っています。自分との戦いですから練習や競技で自己ベストとか記録が出た時はとってもうれしいです。練習も楽しくなります。辛いことですか?それは冬の練習です。(笑)冬もカヌーに乗って練習するのですが、パドルを漕ぐと水が体にかかるのです。この水がとても冷たくとっても辛く感じる時です。冬は艇に乗らないで背筋などを鍛えるために筋トレを行なうこともあります。
石塚千恵さん
【木】練習は毎日なんですか?目標タイムなんかはありますか?

インターハイ決勝レベルまで
  あと25秒

石塚夏休み前までは中学校で剣道部に所属していましたので、部活が終わってからのカヌー練習には来られませんでしたが、三年生になって部活は引退しましたから、夏休みが終わってからは学校が終わってからもカヌー練習に来られます。カヌーの練習はメニューがあって500mを漕いで、レストタイム九十秒おいてまた500m、それを6本行ないます。さらに、100mのスタートダッシュをやはりレストタイム九十秒おいて6本行なうといった感じです。インターハイ決勝のタイムは2分15秒位ですが、私のベストタイムは2分40秒です。その差の25秒は距離にして80mくらいありますから、インターハイ決勝レベルになるにはかなり大変です。でも、これからも続けて頑張って行きたいと思います。

【木】中学三年生ですから今年は受験ですね。頑張って下さいね。ところで、趣味はなんですか?

【石塚】音楽を聞くことです。特に洋楽が好きです。ディスティニー・チャイルドやブリトニー・スピアーズ、今はブルーがお気に入りです。

【木】若い人に人気のあるグループですね。この企画は次のお友達を紹介していただくことになっておりますが、どなたかご紹介下さい?

【石塚】えー、難しいですね。それでは、お友達ではありませんが私が通っている東中学校の西宮貞二校長先生をお願いします。

【木】校長先生ですね。とても良い紹介先ですね。ありがとうございました。これからも、カヌー競技で頑張って下さい。
(石塚さんはとても素直な中学生で、水面をアメンボのようにスイスイとカヌーで進んでいました。石塚さんのお父さんも二人がカヌーを始めてから遊びでカヌーに乗るようになったそうです。また、行幸湖で釣りをする人たちもカヌーの練習をする行幸湖カヌークラブのみんなを応援しているようでした。この地がカヌー競技のメッカになればいいなあと思う取材でした。フレーフレー!)




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