梅雨明けも間近となった今日の日曜日、昨日から幸手市内では賑やかに山車の引き回しが行われています。さて、本日の友達の輪には坂東流師範の活田(いくた)桂子さんよりご紹介いただきました矢野剛敏さんに登場いただきます。矢野さんはご自身が空手家でもあり指導もされているほか整体師としても活躍されている方です。
空手家 五段
整体師 矢野剛敏さん
本紙取材 木 康夫
【木】こんにちは。活田さんから「息子や主人が空手の指導でお世話になっている方」とご紹介いただきました。本日はよろしくお願いいたします。
【矢野(敬称略)】こんにちは。活田さん親子とは幸手市武道館で共に汗を流している間柄です。父と共に空手の指導をさせていただいております。
【木】矢野さんが空手を始められたのはいつからですか?
気がついたら
道着を着ていた
【矢野】父がずっと空手をやっていて、私の記憶にはないのですが、気がついたら空手の道着を着ていたようです。子ども心には男の子はみんなこういうことをするものなんだと思っていました。(笑)でも、父いわく我流の空手でしたから、私が小学校入学時にちゃんとした指導を受けようと、親子で一緒に地元の空手の会に入ったのです。父は教育の一環として武道を通じて子育てをしようと考えたようでした。父親としては強くなって欲しいという気持ちが強くて、私への特訓は厳しかったですね。突きやけりをやりすぎて膝に水がたまってしまった事もありました。振り返ると親子二人三脚の空手道がスタートした時ですね。
【木】思い出の試合などはありますか?
【矢野】私は空手を自覚したのが小学校三年生の頃でした。回りにいる友達とは違うことやっているんだなあと思ったのですね。空手には「形」と「組み手」があります。でも、中学生、高校生になっても身体が小さかったのと喘息で身体が弱かったこともあって、組み手試合では一回戦で敗れてしまうことが多かったですね。親子でやっていましたのでふてくされなかったのが良かったのですね。その後も空手を続けて大学の空手部四年間は充実してきました。空手人口は東京が一番多く、当然、実力者も多く東京都選手権大会は全国でも激戦地ですが、その大会で常にベスト8以上の成績で勝ちぐせをつかみました。思い出の試合ですが、大学四年の時でしたが、都内でも大田区が空手のメッカなんです。全空連ルールの中、極真の全日本クラスも出場する厳しい大会ですが、その大田区空手大会で「形」「組み手」両方で優勝することが出来ました。中学、高校と芽は出ませんでしたが、雑草のようにあきらめずに地元の空手教室で練習を続けていて良かったなと思いました。
【木】これからの夢などはありますか?
オリンピック選手を
育てたい
【矢野】空手は全世界で競技されているスポーツで、オリンピック競技として認定される可能性があります。オリンピック競技の最終選考に入っています。空手のイメージは打ち合って相手にダメージを与える印象が強いと思いますが、競技自体もオリンピックを意識して拳当てや防具をつけたりして衝撃を吸収させています。また、打つ時には「寸止め」といって相手の身体に拳が入る寸前に止める打ち方をします。従って、「寸止め」は拳を打って引くという動作が求められます。稽古で身につけるものですが、ひとつの技術ですね。空手の大きな大会に勝ち上がっていくとライバルたちとの心のつながりが出てきます。敵同士なんですがお互いに健闘をたたえる気持ちが強くなります。日本の伝統空手は相手を思いやる競技なんです。ですから、夢は空手がオリンピック競技になった時には、現在指導している子どもたちの中からオリンピック選手を育てることですね。幼いながら息子も空手をやっていますから息子にも夢を託しています。
【木】大きな夢ですね。整体師としてもご活躍ですね。
久喜に整体院と
美容と健康のための教室
【矢野】空手を続けたいと考えた時にサラリーマンでは続けられないだろうと思い、母親の身体や自分の身体のケアもしていくために柔道整復師の資格を取ろうと専門学校に通いました。学費は親が出してくれたのですが、無駄にできないと頑張って主席で卒業しました。始めた当初は出張のみでしたが、現在は久喜で「たおらんす整体院」
http://www.taoransu.com を開業しています。その他に美容と健康のための講座としてヨガと空手とウォーキングを取り入れたKUBIRE(くびれ)教室を幸手、宮代、久喜、豊春、和戸で開いております。主に公民館などの施設で開催しておりますが、火曜日から土曜日まで週七教室開催しております。現在、主婦を中心に六十名ほどの会員がおります。宣伝になってしまいますが月会費三千円でどの会場にも参加できるシステムが好評です。KUBIRE教室は十ヶ所を目標として、百名の会員でも開催できるように三名の講師を指導中です。健康などの情報が多くなっている反面、健康に関して間違った常識をお持ちの方々もいらっしゃるので、整体院や教室を通じて正しい情報を伝えていきたいと考えています。
【木】地域の健康発信基地としてご活躍下さい。では、お友達をご紹介下さい。
【矢野】美容室ENDYUのマネージャーをしている大前りょう子さんを紹介します。
【木】ありがとうございました。これからも親子で空手道の普及にご活躍下さい。
(剛敏さんのお父さんである勝司さんは空手の道志会埼玉支部支部長で幸手市では武道連絡協議会副会長なども務めています。勝司さんは「少子化とサッカーブームで空手をする子どもたちが少なくなっています。空手は礼節を重んじる武道で、躾や情操教育に通じるものです。勉強の塾だけではなく心の塾として参加して下さい。」また、「空手は声を出して発散できる武道でもあり、ストレスの溜まっているサラリーマンの方たちにもとてもいい発散の場です。これからはいい汗かいてビールもおいしいですよ。」と広く参加を呼びかけていました)