2006年7月30日



7月最後の日曜日、行楽地は夏休みに突入してたいへんなにぎわいのようです。本日の友達の輪には空手家で整体師である矢野剛敏さんよりご紹介いただきました大前りょう子さんに登場いただきます。大前さんは「ヘアメイク En Deux 」のマネージャーとしてご活躍されている方です。

ヘアメイク En Deux (エンデュー)
マネージャー 大前 りょう子さん
本紙取材 木 康夫

【木】こんにちは。矢野さんから母親が大変お世話になっている方とご紹介いただきました。本日はよろしくお願いいたします。


【大前(敬称略)】はじめまして。よろしくお願いいたします。矢野さんとはご家族ぐるみのお付き合いをさせていただいておりますが、以前、矢野さんのお母さんが当店のスタッフとして活躍いただいておりました。現在は独立されております。

【木】大前さんはどうしてスタイリストになられたのですか?

アメリカ留学が条件で!

【大前】私の母が美容師で小さい頃から仕事を見ていましたので、反面教師で美容師だけは絶対に嫌だと思っていました。自分の進路は海外に留学して語学も目的ですが、いろいろな世界を知りたいと思ったのです。しかし、思うように進まない大前りょう子さんのが現実で、自分の進みたい道もなかなか見つかりませんでした。そんな時に母が美容留学をさせてあげるから美容師を目指してみたらと助言してくれたのです。留学という言葉にのせられて、「それじゃ、やってみよう」とまず美容学校に通い始めたのです。母の仕事を見ていましたから簡単だろうと思っていましたら、ペーパーテストはクリア出来るのですが、実技が不器用なんです。(笑)このときばかりは、大変な世界に入ってしまったと思いました。仕事を学ぶのも厳しい世界で、美容学校の同期生のうち2/3は数年も経つと美容界から去ってしまうのです。私は不器用な分だけ余計に時間がかかりました。インターン、アシスタントと普通は二〜三年で通過するのですが六年くらいかかりました。

【木】そうでしたか。長い修行時代でしたね。

アシスタントと学生の
美容留学

大前下積み時代は都内で一人暮らしをしていたのですが、百円の缶コーヒーも買えないくらい超貧乏でしたね。銭湯に通い、夏は団扇、冬は寒いので布団にドライヤーをあてて寝ました。(笑)でも、楽しい生活でした。アシスタントが長かったのは不器用だったこともありますが、今振り返ると生意気だったんですね。いい勉強をしました。その後、転機かなと考え始めていた頃、母の知人がロスのハリウッドに大きな美容室をオープンするのでアシスタントをしながら留学しないかという話しが舞い込んできました。念願の海外留学ですから、二つ返事で行くことにしたのです。

【木】ついに留学がかなったわけですね。新しい生活はいかがでしたか?

日本と米国の
スタイリスト

【大前】学生半分と美容室のアシスタントという生活でしたから、再び貧乏生活です。もちろん、収入はありません。唯一、お客様からいただくチップが収入源でした。大前りょう子さんそれでも、一日7ドル位のチップを頂いてお休みの日には現地人のようにバスを使って各地を観光しました。日本との大きな違いはスタイリストの地位が高く、スタイリストがお客様の髪をプロデュースするといった印象です。お客様はお店ではなくスタイリストに付いていて人気のスタイリストなどは自分のスケジュールまで店内に書いてあります。親しいスタイリストは自分の好きな時間に仕事をしていましたね。現在では技術的には日本の方が繊細だと思いますが、スタイリストとしての職業に自信をもって働いている人が多いことに感心しました。約一年半でしたが、とても、いい刺激になりました。

【木】貴重な体験でしたね。夢などあるのですか?

地域で
役に立つ仕事がしたい

大前現在、マネージャーとしてお店全体の責任を任されていますが、その他に池袋で美容学校の講師と美容関係の雑誌の編集などにも関わっています。今年のことですが、アメリカで仕事をしていた時の先生がビバリーヒルズでお店を開いており、その先生からイベントのヘルプに来てくれということでロスに行ってきました。それで、せっかく海外に出たので、美容雑誌の取材を兼ねてロスからブラジルに行って来ました。ブラジルに「SOHO」というサロンを30店舗も経営され、成長続けている美容室のオーナーに会いに行ったのです。取材は無事に終えたのですが、気候も温暖で環境も整っているブラジルで、たくさんのストリートチルドレンを見たのです。学校に行きたくても行けない子どもたちがたくさんあふれているのです。とても強いショックを受けました。常に世界を知りたいと思っていた気持ちの中に、さらに何か自分にも出来ることをしなくては、という気持ちが生まれたのです。それで、日本に帰って仕事ばかりでなく、身近なところからでも、自分に出来るボランティアをしようと思うようになりました。まだ、地域活動に参加したばかりでわかりませんが、自分のテーマにしたいと思っています。また、仕事でも美容の業界だけでなく、「美容室でこんなこともやっているんだ」というような情報発信もしたいと考えています。現在、モデルとか女優さんが使っている特殊なお水でのヘアケアと脱毛・薄毛部分のケアなどを実験中です。当店のHPでご覧いただけますのでどうぞ。http://endeux.com/

【木】ぜひ、期待したいですね。では、お友だちをご紹介下さい。

大前私の外国人の友人を通じた共通のお友達の南節子さんをご紹介いたします。

【木】ありがとうごいざいました。これからも、幅広い視点から地域のためにご活躍いただきたいと思います。頑張って下さい。
(大前さんは何事もアクティブに行動される方という印象を受けました。若い頃から自立した生活の中で自分の道を歩んでこられた姿勢は、学ぶところが多いと感じました。地域に根ざした活動に期待したいと思います。ヘアメイクEn Deuxさんは定休火曜日で午前九時〜午後六時までご来店受け付けしているそうで、ダメージヘア・脱毛・円形のヘアケアは実績があるそうです)




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