2007年1月28日



節分を週末に控え、梅の開花情報も春の訪れを感じさせてくれます。さて、本日の友達の輪には日本サッカー協会公認C級の佐藤哲郎さんからご紹介いただきました浦和レッズで活躍した元Jリーガーの佐藤太一さんに登場いただきます。

元浦和レッズ・Jリーガー
佐藤 太一さん
本紙取材 木 康夫

【木】こんにちは。お忙しい中よろしくお願いいたします。西中サッカー部でご一緒だった佐藤哲郎さんからご紹介いただきました。よろしくお願いいたします。Jリーガーとして活躍されましたが、サッカーがいつ頃から始められたんですか?


【佐藤(敬称略)】こんにちは。こちらこそよろしくお願いいたします。私は、上高野小一年生からサッカーを始めました。同級生で親友の中村電設の中村彰宏君がサッカーをやっていて興味を惹かれ始めました。中村君は現在シンガポールのSリーグで活躍しています。上小サッカー少年団は三十人くらいいましたが、私は小学校で練習してから中村グランドと呼んでいた中村電設さんのグランドや、中村君の家に行き、広い芝の庭でボールを蹴っていました。庭に照明があったので、毎日遅くまで中村君をサッカーをやっていました。親からは「早く帰って来い」とよく怒られましたね。小学校五年生のときに中村君のお父さんから「五年後にJリーグで出来るぞ」と聞き、Jリーガーになりたいと目標が出来たのです。中学校三年生のときにJリーグが開幕しましたが興奮したのを今でも覚えています。

【木】小学校からプロを目指したのですね。その後どんな道を歩んだのですか?

高校一年生のとき
プロのスカウト

佐藤西中学校に入学して当然サッカー部に入りました。中学時代は部活に明け暮れました。部活が休みの日には、千塚西グランドでサッカー仲間と練習しました。たくさんの思い出が詰まった時期でした。全国大会まであと一勝のところまで勝ち上が佐藤太一さんったのですが、負けてしまった悔しさもいい思い出です。中学校時代には元日本代表の中山さんや磯貝さんらが現役で活躍していた大学サッカーもよく観戦に行きました。親友の母親と中村君に連れて行ってもらったのですが、東海大の黄色と黒の縦じまのユニフォームに憧れました。それで、大学サッカーリーグを経験しJリーグと思っていましたが進学した花咲徳栄高校の一年生のとき、試合後に浦和レッズのスカウトから声をかけられたのです。試合から数日経過して監督から呼び出されたのです。部室に行くと「正座しろ」と言われたものですから、何か怒られるのかな、と思いました。すると、「浦和レッズからスカウトされたぞ」と言われたのです。正直、嬉しかったですね。早速、家族に報告すると「ふざけてやってるんじゃないぞ、もっと、しっかりやれ」と激を飛ばされました。でも、自分としては高一のレベルでスカウトされましたから卒業までの残り二年間でもっと成長しなければ、というプレッシャーの始まりでした。その頃、自分でも伸び悩んだ時期でしたから特に辛かったですね。中学校は楽しいサッカーでしたが、高校は夢への戦いのサッカーでした。

【木】高一の時にスカウトされたのですか。いざ入団したときはいかがでしたか?

あこがれの選手と
スリートップデビュー

佐藤浦和レッズに入団したときのことですか?現在解説者として活躍されている福田さんや前監督のブックバルトや有名な選手達が同じピッチにいるのです。もうガチガチでしたね。でも、怪我に泣かされました。入団してすぐにオーストラリアのキャンプでしたが、それから帰ってきて練習していた時に、足甲の第五中足骨を疲労骨折してしまったのです。その後、四ヶ月もリハビリにかかってしまい、やっとグランドに帰ってきたのですが、、復帰初日の練習中に鳥かごと呼ばれるボール回しの練習を始めて三秒後、また同じ箇所を再骨折してしまいました。直ちに手術でボルトを埋め込みました。この部分はサッカー選手の多くが骨折しやすいところで、W杯アジア最終予選のバーレーン戦で小野伸二さんも練習中に疲労骨折しました。レッズに入団した一年目は怪我との戦いでしたね。二年目は二軍となるサテライト大会からスタートで、十六試合しましたが、十一得点で得点王になりました。おかげで二年目にJリーグデビューとなりました。最初のゲームはアウェイの日本平で行われた清水エスパレスとの戦いでした。試合当日の朝の散歩の時に監督から「太一、今日はお前を加えたスリートップで行くからな」と先発を伝えられたのです。嬉しかったですね。岡野さんと永井さんと自分のスリートップなんて夢でしたから。それで、岡野さんからのセンタリングにヘディングで合わせたのですが、ギリギリでキーパーに邪魔されて初得点にはなりませんでした。Jリーグ時代は六試合だけでしたが、マンチェスターユナイテッドとの親善試合にも出場しました。彼らとのパススピードの違いとトラップの上手さを実感しました。佐藤太一さん

【木】サッカー少年にメッセージなどいただけますか?

夢や目標を
あきらめるな!

佐藤サッカーだけではありませんが、夢や目標をあきらめない子供になってほしいですね。サッカーについて言えば上手い子は山ほどいます。そこから飛び出すことが大切です。その為には自分の中に光るものを見つけてほしいと思います。私はそんな原石の子供たちの中から活躍できる子供たちを一人でも多く育てられたらと思っています。来月にはFC春日部というジュニアユースのサッカークラブが出来ます。そこでチームコーチを委ねられました。U-13〜U15までの子供たちですごく楽しみです。また、前園さんたちと一緒に上井草でサッカースクールを開いています。よかったらスクールにも興味を持ってください。

【木】夢が近くに感じられますね。では、お友達をご紹介下さい。

佐藤少年野球の香日向ベアーズを創設された日向喜久弥さんをご紹介します。

【木】ありがとうございました。ますますのご活躍を祈念いたします。
(佐藤さんは礼儀正しいスポーツマンの好青年でした。日進月歩という言葉が好きだそうで、着実に夢へと向かった姿を垣間見ることが出来ました。




[Image :logo.jpg]