2007年2月11日



地球環境問題を捉えた「不都合な真実」という映画が上映されましたが、世界各地で温暖化の影響か異常気象が続いております。今年の冬も暖かく、身体には優しいですが、四季折々の美しさを魅せる自然が失われていくように感じます。未来の子ども達に「美しい国・日本」を残せるようにしたいものです。さて、本日の友達の輪には浦和レッズで活躍した元Jリーガーの佐藤太一さんからご紹介いただきました日向喜久弥さん(ひむかい きくや さん) に登場いただきます。日向さんは少年野球香日向ベアーズを創設し、現在も代表としてご活躍されている方です。

香日向ベアーズ
代表 日向 喜久弥 さんへ
本紙取材 木 康夫

【木】こんにちは。元Jリーガーの佐藤太一さんから紹介いただきました。よろしくお願いいたします。


【日向(敬称略)】はじめまして。彼はJリーガー時代もいくつかのチームでも活躍し、現在も指導者としてサッカーの世界で頑張っていますね。私との関係はゴルフの弟子といったところですね。(笑)

【木】香日向ベアーズを創設されたと伺いましたが?
日向喜久弥さん
日向私たちは息子が小学校二年生の時に幸手に越して来ました。私は幼い頃から高校生まで野球ばかりしていたいわゆる野球少年でした。それで、息子とキャッチボールをよくしていましたが、自然に息子も野球に興味を持ったようです。以前住んでいたところで、少年野球の指導をやっていたことと、息子にやらせたいという思いから立ち上げました。立ち上げるときは香日向ソフトボールの仲間にも相談をし、自治会の後押しをしてもらったことを覚えています。幸手市内一番若い12番目のチームでした。

【木】新しい地域での創設は大変ではなかったですか?

映画でヒットの
がんばれベアーズ

日向地域にスポーツ少年団を作ることについては何にも知らないですから、市役所の体育課などに足を運んで手続き上の事などの指導を受けました。参加者もクチコミで1年生から6年生まで創設時は30人近くで平成四年にスタートしました。息子含めて新規の子どもたちだけで創立したチームです。チーム名も子どもたちが我が家に集まって決めました。ちょうど、「がんばれベアーズ」という映画がヒットしていた時で、子ども達は香日向ベアーズというチーム名を考えました。当時は香日向小学校のグランドが使えなくて千塚公園のテニスコート隣を半日ほど借りては練習しました。練習試合はもっぱら相手チームのホームグランドに遠征でした。その後、校庭開放の運営ルールなどが整備されて香日向小学校のグランドを使えるようになり、待ちに待った香日向ベアーズのホームグランドが出来たのです。

【木】これまでの戦績はどうでしたか?

県大会ベスト8も
チーム存続の危機

日向創立一期と、五期、十期が特に強いチームでした。県大会にも二回進出し、ベスト8にもなりました。14年というまだ歴史の浅いチームですが、おととしの暮れに新年度の子どもたちが8人という存続の危機を迎えました。子どもたち一人一人に面談しました。みんなはチームは出来ないけど勧誘してこのチームで野球を続けたいと言いました。それで、保護者で作っている育成会やOBなどに声を掛けて低学年の三人が入ってくれたのです。でも、今年も新年度が終わると、また六年生が抜けてしまいます。少子化とサッカー人気もあって野球チームの存続に難しさを感じています。しかし、スポーツ少年団などが地域コミュニティに果たす役割は大きなものがあります。子ども達の親が指導者や育成会でお手伝いして、子ども達も卒団してからも中高生の現役として指導に来たり、コミュニティが広がってきます。宣伝になりますが、香日向ベアーズは小さい子にていねいに指導するチームで、幼稚園児や女の子でも参加できます。ぜひ、ご参加下さい。

【木】創立20周年が迎えられるといいですね。ところで、趣味などは?

動のグランドと
静のやきものなど
日向喜久弥さん

日向グランドから離れると、夫婦でやきものを見に有田や伊万里、益子などへ行ったり、美術館に行ったりしています。また、30年近くゴルフをやっています。一時はオフィシャルハンデキャップが11でしたが、現在は80台でのラウンドが精一杯ですね。野球選手でゴルフをやっている方が多いですが、ピッチャーのほうがゴルフに向いているようです。スローイングと下半身の使い方が似ているようです。昨年、中日ドラゴンズのOBである高木守道さんとラウンドする機会があったのですが、65歳の高木守道さんは73でラウンドされました。私が少年野球の指導をしている話をしたら、記念に名球会の帽子をいただき励まして下さいました。野球つながりでうれしかったですね。

【木】指導者としてやってこられてうれしかった事などありますか?また、これからの夢など?

「野球やり通しました!」

日向そうですね。高校まで野球をした子はレギュラーであれ、補欠であれ3年間やり通したとき、夏の大会が終わった後に「野球やり通しました」と挨拶に来てくれるんです。その時は、指導者冥利だなという気持ちになりますね。夢ですか?グランドで自分の孫が野球しているのを見るのが夢ですかね。(笑)

【木】では、お友達をご紹介下さい。

日向香日向で読み聞かせのボランティアをされている「はまなす文庫主宰」の 戸田麻理子さんをご紹介いたします。

【木】ありがとうございました。これからも、地域に根ざした活動を期待いたします。
(日向さんのリビングには「野球というスポーツは人生そのものだ」と書かれたジャイアンツの長嶋終身名誉監督の直筆色紙が飾られていました。お聞きすると長嶋監督が倒れる三ヶ月前にお会いになったそうで、その時、日向さんへと名前入りで書いて下さったそうです。そして、長嶋監督が倒れたというニュースを聞いて回復を祈って願をかけてタバコをやめられたそうです。日向さんも長嶋世代の筋金入りの野球少年なのかなとうれしく思いました)




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