2007年4月8日



権現堂のさくらも終盤を迎えましたが、県内の名所とあって人出もまだ続いているようです。さて、本日の友達の輪には能面打師である「創雅会」の伴朝夫さんからご紹介いただいた、野村信子さん(のむらしんこさん)に登場いただきます。野村さんはたくさんのご趣味をお持ちの方です。

自分史クラブ
あかね会 野村 信子さん
本誌取材 木 康夫

【木】こんにちは。伴さんから「自分史の会でご一緒させていただき、水墨画をされている方」とご紹介いただきました。


【野村(敬称略)】こんにちは。伴さんから紹介いただき「私でよろしいのでしょうか?」と聞き返してしまいました。伴さんも多趣味の持ち主で、自分史の会でお世話になっています。その自分史に参加したきっかけは中学の恩師である長須房次朗先生のおかげで感謝しております。水墨画はまだ始めて六年ほどの趣味です。息子の同級生のお母さんから、「水墨画の教室を始めたい人がいるの、お友達と一緒に習いませんか?」と声をかけられたのがきっかけで、「水墨画も勉強するけどみんなで仲良くお茶を飲み、楽しくお話しをしながらやっていきたいのよ」と言われ二つ返事で参加させていただきました。

【木】どちらの教室ですか?水墨画って難しそうですよね?野村信子さん

墨一色で
感動の世界

野村先生は浄誓寺の広川住職で月二回の教室でした。水墨画は小さなお皿三枚に濃い墨、中間色、淡色とに分け、この三色を上手に筆に含ませ、墨一色だけの濃淡で描きます。作品には味があり感動すら与えてくれます。教室の初日、まず筆に慣れる竹を描く練習でした。特に太い孟宗竹は墨の濃淡を出す基本の題材だそうです。筆に薄い墨をふくませ、次に中間、筆先には濃い墨を含ませ、筆を横にして一気に竹の節まで二、三回止めて描きます。水分の調製が難しく最初の難関でしたが竹の葉を付けたら「とってもうまく描けた。」と先生に誉められ喜んだことを覚えています。六年になりますが文化祭への出展など楽しんでいます。

【木】たくさん趣味をお持ちのようですが?

夫婦二人の生活で
好きな趣味にトライ

野村私は主人と結婚して男の子三人に恵まれました。その子どもたちも自立して現在孫が六人います。今週はその初孫が高校入学です。長年にわたる義母の介護などもありましたが、夫婦二人の生活になったときに趣味などの好きなことをやるようになりました。体協の役員を長くやっていますので、スポーツ関係はいろいろ参加しました。ゴルフやグランドゴルフ、ミニテニス、新しいスポーツではキンボールなんてスポーツもやりました。ボランティアでも「さくらマラソン」では給水場の役割をずっと続けていました。昨年からコースが変わり権現堂地区の方たちが頑張って下さっていますが、給水場はお水の他にバナナやオレンジ、レモン、飴などを用意して迎えますが混み合うと戦場です。でも、幸手を訪れたランナーたちが喜んでくれることを思うと励みになります。また、本日四月八日は桜杯グランドゴルフ大会です。役員として参加しますが高齢者の方たちも元気に参加しています。個人的にはソシアルダンスを長くやっており幸手市ソシアルダンス協会の事務局を担当しています。ダンス協会ではミニパーティでの発表会やクリスマスパーティでの発表会、年に一度のことですがプロのダンサーを招いての「市民の大舞踏会」も開催します。私は司会を務めますが華やかなシーンが繰り広げられます。また、七年前になりますが、俳句に画をつける俳画や太極拳なども勉強してきました。

【木】スケジュールも大変ですね。

書道のおかげで
地域に役立てた

野村でも、いろいろな趣味を通してたくさんの人たちとふれ合うことが私の人生の大きな「宝物」だと思っています。それと、趣味を通じて地域に貢献できれば野村信子さんと思っています。実は二十年程前になりますが書道で「正師範」をいただきました。「書道一筋でやっていればよかったかしら…」と思うこともありましたが、書道は地域のコミュニティなどで役立たせていただいおります。行事などで会場入口に立てかける大きな看板や、会場内の横断幕など担当者のように全部書いてきました。(笑)体協でも賞状等に名前を書いたり、書道は自分にとって地域に役立てるものとなっています。自慢ではありませんが、年賀状もなるべく自筆で書きたいと思っています。昨今はパソコンで両面印刷された賀状も多くなりました。時代の変遷ですから仕方ないことと思いますが、一行でも二行でも自筆で書かれた言葉が入るだけで気持ちが伝わります。これからも出来る限り心がけたいと思っています。

【木】趣味の多さに忙しさを感じますが?

健康があってこそ
すべて楽しく

野村昨年から今年にかけて整理していこうかなと思っています。いろいろなことをやっていますので手帳を見ながらなんとかこなしてきました。多趣味ですが多くの出会いをいただきましたし、すべて「良い感じ」でいられるのも嬉しいことです。誰とでも仲良く出来ることはとてもよかったと思っています。また、主人は五人兄弟の長男ですが、夫婦すべてが健在で七年ほど前から兄弟夫婦十人で旅行をしています。なによりも健康でなければ始まらないということを実感しています。そんな私たち夫婦の共通の趣味はゴルフです。息子たちとも一緒にラウンドすることもあり、家族で楽しんでいます。

【木】素敵なご家族ですね。では、お友だちをご紹介下さい。

野村PTA時代から親しくさせていただいている富嶋ひで子さんをご紹介いたします。

【木】
ありがとうございました。これからもいろいろな活動を通じてコミュニティを広げて下さい。
(野村さんはご主人や家族のご理解があるからこそやって来れたとお話し下さいました。きれいに手入れされたお庭にはうぐいすが飛来して、取材中うつくしい声を聞かせてくれました。伺えば、ご主人がお庭の手入れをされるそうで本職顔負けです。そのご主人とはゴルフのほか歌も共通の趣味だそうで一昨年にはアスカル幸手で発表会にも参加されたそうです。それぞれの趣味を尊重されて人生を楽しんでいる素敵なご夫婦でした)




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