2007年5月6日



ゴールデンウィークも最後の日曜日、お出かけ先から家路に戻る方も多いことと思います。本日の友達の輪には陶芸家の富嶋ひで子さんからご紹介いただいた加藤清子さんに登場いただきます。加藤さんは日舞の名取でもあり、社交ダンスの先生でもある方です。

日本舞踊 東流 若扇会
師範 加藤 清子さん
本誌取材 木 康夫

【木】こんにちは。富嶋さんから社交ダンスの先生とご紹介いただきました。社交ダンスのほかにも日舞でもご活躍と伺いましたが?社交ダンスは長いようですね。


【加藤(敬称略)】こんにちは。富嶋さんご夫妻はとても仲が良くすごく熱心で向上心のあるお二人です。特に富嶋さんのご主人にはダンスのパートナーを二年ほどお願いしていました。社交ダンスのきっかけは近所の方に「一緒にやりませんか?」と誘われてはじめました。かれこれダンス歴二十九年になりますね。

【木】指導者としてご活躍のようですが?加藤清子さん

加藤ソシアルダンス協会の津野会長より「幸手団地にあるダンスサークルの指導に行ってくれないか?」と言われたのです。私にお手伝いできるならと思い、指導に伺ったのがきっかけで指導者として教えることが多くなりました。教育委員会の生涯学習などで指導を行うことがあります。仲間同士で楽しんでいた社交ダンスでしたが、いつのまにか公の場に出されることになってしまいました。(笑)

【木】この地域は社交ダンスは活発なんですか?社交ダンスの楽しさなどをお話くださいますか?

ドレスアップで
華やかなパーティ

加藤他の地域に比べると活発かもしれませんね。幸手市のソシアルダンス協会に加盟している方たちは二百名くらいいますね。年に一度ですが「幸手市民舞踏会」という大きなイベントが開かれます。アスカル幸手のさくらホールが会場になりますが、四、五百名の参加者があり、とても華やかで活気にあふれています。プロによるデモンストレーションやフォーメーションなどとともに、自由に踊れるパーティです。今年も十月に開催計画があります。また、六月には会員と市民の交流パーティや十二月にはクリスマスパーティも開かれます。フォーメーションなどではおそろいのドレスを着たりしますし、社交ダンスは華やかにドレスアップできることも楽しさのひとつですね。それと、ダンスを通じて人生の先輩をはじめ、いろいろな方たちの人生のお話を聞くことができます。ダンスだけでなく人生においてとてもよい勉強になります。

【木】ダンスだけでなく日本舞踊もされていますが?

師匠の遺志を継ぎ
家元を継承

加藤日本舞踊は始めたのがダンスより遅いのですが、かれこれ十四年になります。もともと母が日舞をやっていまして自宅で三味線を教えていました。それで、若いときには三味線を習っていたのですが、師匠が母ですから甘えもあって三味線は長く続きませんでした。(笑)その後、平成五年ごろでしたが日本舞踊の家元である東若穂先生に師事を受けたのです。おかげで平成十三年に東若希与として名取をいただきましたが、若穂先生が平成十五年にお亡くなりになられ、お弟子さんたちの意向もあって若穂先生の遺志を継ぎ家元を継承することにいたしました。現在九名の生徒に週二回一人一人指導しています。日本舞踊は歌や音楽にあわせて身振り手振りで表現する踊りですが、いい歌や好きな歌があれば歌詞にあわせて振り付けもします。振り付けには「振り書き」と呼ばれる身振り手振りをイラスト調の絵で書き綴った、譜面のようなものがあります。踊りの振付けの依頼があれば「振り書き」を書き、振り付けも行っています。一曲の「振り書き」を作るのに一ヶ月くらいかかりますね。

【木】日舞とダンス、お忙しいですね。若扇会はどのような活動をされているのですか?

加藤清子さん

歌手デビューした
演歌の振り付けも

加藤ソシアルダンスはスポーツダンスと呼ばれるような激しい動きもありますが、日舞は動きも限られていますので体力的にも長く続けられるかなと思っています。また、日舞は日本の伝統文化ということで敷居が高く感じる方も多いようですが、そんなこともなくて、ダンスの華やかさのように普段めったに着ることのない和服で踊ることはとても優雅な気分です。それに、姿勢もよくなり、おしとやかになりますよ。(笑)若扇会ですが、幸手市には日本舞踊連盟がありますが、当会もその中のひとつで日本舞踊東流の踊りの会です。私は代表を務めていますが、若扇会では振り付けを中心に指導しています。振り付けの話がどこからか伝わって、鷲宮町の岡本ゆうじさんという方が歌手デビューされたのですが、歌とともに踊りを付けたいという要望で、演歌「人生ふたりづれ」という曲に振り付けをし、踊りました。振り付けでは幸手の桜堤の母子順礼碑にちなんだ「順礼桜」にも生前の東若穂先生が振り付けし、私が踊らせていただきました。来週の日曜日である五月十三日に北公民館で幸手市舞踊連盟の発表会が開催されます。午前十時から午後四時までで入場無料ですからぜひご来場下さい。

【木】来週ですか、楽しみですね。ダンスや日舞でこれからやってみたいことなどはありますか?発表会

自分たちで
発表会

加藤これからやってみたいことですか。そうですね。以前は毎年東流若扇会だけの発表会を行っておりましたが家元が亡くなられてからは休止しておりましたが、会員の方々ともそろそろ発表会をやりましょうと言っております。お友達にお琴の先生がいまして、お琴のサークルの方と一緒に発表会をやりましょうと話し合っています。日程調整が難しいのですが、来年にはやりたいと思っています。

【木】では、お友だちをご紹介下さい。

加藤「順礼桜」の作詞をされた島田義男さんをご紹介いたします。島田さんは税理士の先生ですが、作詞家としても活躍されています

【木】ありがとうございました。これからも日本伝統文化の踊りと世界共通のソシアルダンスの世界でご活躍下さい。
(加藤さんは時間が出来ると、嫁がれているお嬢さんとご一緒に、ぶらっと都心までショッピングに行くことが楽しみだそうで、毎日を活き活きと過ごされている印象を受けました。)




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